ぶらり、古事記ゆかりの神社をたずねて

ぶらり、古事記ゆかりの神社をたずねて

 

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昨年、緊急事態宣言の発出の前日(3月19日)、京都の平安神宮などを訪ねてから、1年ぶりの遠出です。自粛、自粛で、高速道路を利用する遠出は控えていましたが、関西では、緊急事態宣言が解除されたので、経済を回すために(ちょっと、大袈裟)、頑張ってきました。

 

ぼくは、電車で、ゆっくり行きたかったのですが、細君は、コロナの心配もあり、車を主張。まあ、そうかもしれないと、車で、行くことに同意して、出発進行。ちなみに、奈良まで電車だと、2人で往復8千円程度、車だと、高速料金が往復4千円程度、ほぼ、半額。ただし、ぼくの運転という労働はカウント外ですが・・・。

 

それはともかくとして、阪神高速神戸線環状線、松原線、阪奈道路と高速道路を乗り継いで、天理ICに到着。そこから、現道で桜井市まで。途中、渋滞もありましたが、所要時間、2時間30分。ちょうど、お昼時です。この地は、三輪・・・そう三輪素麺です。

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まずは、目的地、大神(おおみわ)神社の駐車場へ。そして、門前の素麺の名店「そうめん処 森正」。コロナ禍・・・それとも、平日だから。すんなり、入店できて、名物「釜揚げそうめん」を注文。おしゃれなデコレーションですが、所詮、素麺。でも、お値段は、千円。観光地価格です。

 

さて、大神神社。ご祭神は、オオモノヌシノカミ(大物主神)です。日本最古の神社の一つ。オオクニヌシノカミ(大国主神)が、出雲繁栄のため、「大和の国に神をまつる」とのご託宣を守り、三輪山に鎮座する神を祀りました。この神が、オオモノヌシノカミであり、祀ったのが大神神社とのこと。

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オオモノヌシノカミを祀ったあと、これまで葦ばかりが生える大地にすぎなかった地上は、出雲の国を中心として豊かな瑞穂の実る国土となり、繫栄したとのこと。

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三輪山は、全山が、ご神体であり、入山は、午前中に登録して、4時までに下山するという規則。そのため、残念ながら、入山はできませんでした。山では、写真撮影禁止、飲食禁止などの戒律あり。入山口で、ご神水が、湧き出ていたので、ありがたく口を漱いで、汚れを洗い流して、「家族健康」のご利益を祈願しました。

 

大神神社の参拝のあと、続いて、石上(いそのかみ)神宮へ、天理市に向かいます。天理市は、何と言っても天理教の施設が点在していて、そのスケールにはビックリします。

 

さて、石上神宮。ご祭神は、フツノミタマノオオカミ(布都御魂大神)などです。この神宮も、日本最古の神社の一つ。カムヤマトイワレビコノ命(神武天皇)が、日向の国の高千穂の宮から東征の途中、熊野で、苦戦。そのとき、天照大御神から授かったクニムケシノツルギ(平国之剣)が、この神宮に祀られているらしい。

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この日は、生憎、本殿の大改修中でした。残念ながら、剣の拝観は、できませんでした。その代わり、神のお使いの鶏の「コケッコー」の鳴き声を拝聴。朝だけではなく、昼でも盛んに鳴いていました。

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帰途、天理PAで珈琲を飲みながら、細君が、収集しているご朱印を見ると、神社の宮司さん・・・もっと、字の練習をしたら・・・と話が盛り上がりました。

 

以上、古事記ゆかりの神社巡りでした。

「雄気堂々」(上・下)

「雄気堂々」(上・下)

城山三郎

新潮文庫

令和2年9月30日第60刷

 

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先週、テニスラケットのガットの張替えをしました。

 

前回の張替えは、ちょうど、1年前。年金生活者だし、週1回のテニスだから、そんなに張り替える必要はないかと、思ったら、張替えを担当したコーチから、「まったく張りがなくなっていたよ。」と、言われました。

 

張替えのため、ガットを切ったとき、ガットがはじけないとのこと。これでは、ガットの反発力がなくなり、肘に負担がかかることとなるらしい。ガットは、温度変化などでも劣化するので、推奨は、3か月ごとの張替えらしい。

 

とは言っても、ぼくのガットは、ポリエスエルなので、耐久性はいいはずですが・・・?とは言っても、1年は長すぎるかも・・・。やはり、張り替えると反発力が復元して、ラケットをフラットに合わせるだけで、球が軽く返せるような感じ??

 

昨年から、「おやじ塾」(須磨区主催のワーキング)で知り合った同年代の同好の士と、隔週月曜日にもテニスを楽しんでいます。やや、テニスの回数が増えているので、次回は、すこし早めにガットの張替えを検討しましょう。ぼくの肘のためにも。

 

そうそう、「おやじ塾テニス」は、7~8人で名谷テニスガーデン2面を借りて、2時間、遊んでいますが、コートのレンタル料が安い。なんと、一人、500円です。65歳以上は、利用料が、半額になるらしい。国民健康保険料が日本一高い財政難の神戸市では、珍しい高齢者に優しい制度です。感謝!

 

余談は、ここまでで、久しぶりの城山三郎さんです。

 

城山さんの経済小説歴史小説は、若い時に、随分、読み漁りましたが、「雄気堂々」は、読んだ記憶がありません。なぜかな?最後に読んだ「そうか、もう君はいないのか」は、地下鉄の中で涙をぼろぼろ流しながら読んだので、記憶に新しい。

 

「雄気堂々」は、NHK大河ドラマ「青天を衝け」で話題の渋沢栄一の評伝です。例年、大河ドラマの原作本は、翌年の新番組が始まる前に年末に読んでいたのですが、コロナの影響で「麒麟が来る」が年を越したため、今になってしまいました。

 

渋沢栄一は、ご存知ですか?

 

2024年から福沢諭吉と交代して、新一万円札の肖像になる人です。何をやった人?どういう人?残念ながら、実業家として名前は知っていますが、ぼくも、詳しくは、承知していません。

 

『下巻 あとがき から

渋沢自身の言葉を借りれば、「武州血洗島の一農夫」でしかない。

渋沢は、薩長土肥いずれの藩閥出身でもなく、維新に活躍したわけでもない。それでいて、いわゆる明治の元勲と肩を並べ、近代日本を築く最高の指導者、最大の経済人になる。それも雄気堂々であって、後ろ暗いところはない。

 不思議であり、ひとつの奇蹟にも見える。その秘密は、どこにあるのか。その秘密をさぐることは、動乱の中での人間の生き方、国づくりの中での人間の生き方をさぐることになるのではないか。』

 

実のところ、この本を読んで。渋沢栄一という偉人の「すごさ」を、いまひとつ感じ切れていません。それは、この偉人は、何かを積極的に実行するというより、物事の調整能力に長じた人だったのでは?

 

その秘密は、「青天を衝け」で、どこまで描くことができるか?乞う、ご期待です。

つぶやき、「けん玉」のすすめ

つぶやき、「けん玉」のすすめ

 

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関西2府1県は、緊急事態宣言解除。ただし、神戸市では、飲食店の時短営業は継続。

 

関東1都3県は、緊急事態宣言2週間延長。

 

しかしながら、感染者の動向をみると、どちらも、下げ止まり傾向です。兵庫県は、日感染者が1月9日の327人から、50人以下に、療養者が、最大2334人から、367人に減少してきましたが、何となく、下げ止まりの状況です。

 

でも、諸外国に比べると、ロックダウンを実施することもなく、緊急事態宣言のかけ声と飲食店の時短営業という策で、よく、ここまで下げたものです。三宮の日中の人出は、コロナ前と、ほとんど変わっていないという印象ですが、・・・・。どうでしょうか?

 

あとは、一日も早いワクチン接種が待たれます。マスコミは、ワクチンのリスクなどを言い立てますが、今、世界は、コロナと戦争をしているのです。今回のワクチンが、リスクがあるかどうか、まだ、科学的に検証されていないのに、過去のワクチンについてのリスクをあげてとやかく言うのはどうかと思うね。

 

ぼくは、科学者を信頼する。エリザベス女王もジョンソン首相もバイデン大統領も接種しているらしい。早く、ワクチン接種をして、免疫を確保し、コロナの撲滅に協力する。それが、国民、いやコロナと戦う人としての義務だと思うが・・・。いかがでしょうか。

 

そういえば、感染症指定病院に勤務している友人が、3月8日と3月29日に接種する予定とのこと。医療従事者への接種は、少しずつですが、広まってきています。早く、こいこい、高齢者へのワクチン接種。

 

そこで、まだまだ続く、「stay home」を楽しく過ごすためのnewアイテム。それが、「けん玉」です。なんで、「けん玉」?

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紅白歌合戦三山ひろしの影響ではありません。一月前かな?NHKの「あさイチ」で、近江アナと華丸・大吉が、「けん玉」をやっているのを見て、ぼく、「あっ、面白そう!」。感じたら、即、実行。ぼくには、残された時間が大切。

 

あっ、話は逸れますが、近江アナが、金曜日で卒業。NHKを退社するそうです。近江アナは、書道をやったり、ウクレレをやったり、けん玉やったり、ぼくと、嗜好が似ていたのに・・・残念!

 

話を戻して、そこで、すぐにプレンティの喜久屋書店に行って買っちゃいました。

 

「日本けん玉協会認定品 オフィシャルけん玉 STARS」(対象年齢6歳以上)

 

早速、包装を解いて、試行。ダメ!まったく、ダメ!あっ、「あそびかたガイド」がありました。うむ、持ちかたがあります。なんと、「けん玉の技 123+」と言う本があるらしい。125個の技とテクニックの解説(これは、まだ、買っていませんよ。)

 

まずは、大皿、小皿、中皿にのせる。その確率を上げなければ、先には、進めません。それぞれ、10回試技をして3回以上のせられれば6級の認定らしい。

 

子どものころ、いや、息子が小さなころ、遊んだ記憶があるような、ないような?とにかく、遊んだことはあります。とりあえず、大皿に10回試技で3回以上を目標(8級)にして、現在、練習中。

 

膝を曲げて、全集中の呼吸で、「エイ!」のかけ声で試技をしますが、なかなか・・・ね。これも、難しい・・・ね。でも、足腰に、いいかも。やがては、日本けん玉協会に入会して、競技会に参加しましょうか。

 

日本の昔からの遊び・・・あなたも、いかがですか。

 

「古事記 マンガ日本の古典(1)」

古事記 マンガ日本の古典(1)」

石ノ森章太郎

中央公論新社

2020年1月20日第22刷発行

  

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古事記」って知っていますか?

 

もちろん!日本史で習いましたよ。当然!

 

なぜ?いま!古事記か?最近、細君のご朱印の収集につきあって、あっちこっちの神社に参拝に行きます。が、そこで、神社の御祭神は、たとえば、「天照大御神」と立札があります。さて、天照大御神って、誰?

 

もちろん、名前や、天岩戸神話などは知っていますが、それ以上は?そこで、「古事記」です。子供の頃に読んだ神話を、もう一度、おさらいしましょう。ということになって、「古事記」にハマっているわけです。

 

まず、「神話で読みとく古代日本」(ちくま新書)を読みかかけて、違うな!ぼくの求めているのとは違う。つぎに、「眠れないほど面白い「古事記」」(王様文庫)を読みかけて、うむ、これは、面白い・・・と思っていたら・・・。

 

細君が、東大最強のクイズ王の伊沢拓司 推薦の「古事記 マンガ日本の古典」と言う本があるよ・・・と教えてくれました。そこで、すぐに、ジュンク堂三宮センター街店(ぼくの行きつけ)に行きましたが、在庫なし。すぐに、さんちか店にいって、ゲットしました。

 

ここで、古事記の基礎知識

古事記は、第四十代天武天皇の命により、稗田阿礼(ひえだのあれい)が口承し、第四十三代元明天皇の御代に、太安万侶(おおのやすまろ)によって編纂され、712年(和銅五)に完成した。

上・中・下の三巻からなり、上巻は、天地開闢から天孫降臨前後に至る神々の物語、中巻は、初代神武天皇から第十五代応神天皇までの出来事、下巻は、第十六代仁徳天皇から第三十三代推古天皇までの出来事が収められている。』

 

この本では、上巻までがマンガで描かれており、それ以降は描く予定はないそうです。その理由は、上巻部分のみが、もっとも「古事記的・マンガ的」であったからだそうです。

さて、その上巻の神々の物語は、みなさま、ご存知のとおり、

『天も地もなく、世界は混とんとした状態の中で、まず、天と地が別れ、天上界の高天原に、神々が現れた。

 天地を主宰する天之御中主神(アメノミナカヌシノ神)などなど、・・・

そして、イザナギイザナミの国生み、アマテラスの天の石屋戸、スサノオのオロチ退治、因幡の白兎、オオナムチ(国つ神)の誕生、大国主命の国譲り、ニニギの降臨、コノハナノサクヤビメの物語、海幸彦と山幸彦、ワカミケヌの命(のちの神武天皇)の誕生。』

 

古事記は、漢字だけの漢文で書かれているので、原本は、とても読み砕くことはできません。当然、訳文に頼るわけですが、それも、難解なので、簡単に略した書き物を探すことになります。その最適なものが、「古事記 マンガ日本の古典」かな?もちろん、他にもあるかもしれませんが、一応、大まかに、古事記上巻は概観できました。

 

さて、次は、読み残している前述の本を読了しなくっちゃ。そのあと、続きとして、中巻、下巻のお話ができると思います。

 

乞うご期待!

 

そうそう、マンガ日本の古典シリーズは、全32巻あります。つぎは、「源氏物語」(長谷川法世)でも読みましょうか。

「推し、燃ゆ」

「推し、燃ゆ」

宇佐美りん

文藝春秋3月号

2021年2月発行

 

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あっぱれ!橋本聖子さん。

 

橋本聖子さん、夏冬オリンピック7回出場、銅メダルも獲得・・・その程度しか知りません。が、今回、大臣を辞職して迄、火中の栗を拾うなんて、とても、決断できることではないでしょう。

 

決定してから、またぞろ、外野か内野か知りませんが、いろいろと言う無責任な人たちがいますが、もう、何もできない評論家はいりません。どんな裏事情があるかなんて関係なし。ぼくは、この度胸の良さに、もろ手を挙げて応援したいと思います(何の役にも立ちませんが)。

 

ちょっと、愚痴ると、とかく、世間は、小賢しい。とくに、腹が立ったのは、立憲民主党の安住国対委員長、「国会議員も辞職するべき」・・・しゃらくせい!とは、このことです。大臣を辞し、自民党を離党し、これ以上、何を言うか?

 

とにかく、ここは、日本国民一丸となって、彼女の決断に報いるためにも、橋本聖子さんを応援するのが、人の道でしょう。

 

開催都市、東京都知事小池百合子、大会組織委員会会長は橋本聖子、オリンピック・パラリンピック担当大臣は丸川珠代、女性3人のそろい踏みです。こいつは、是が非でも、東京オリンピックパラリンピックを成功させなければ、日本人としての矜持が保てないね。

 

もちろん、コロナを乗り越えて!頑張れ!日本!(チャチャチャ)

 

文学界では、芥川賞は、宇佐美りんさん、直木賞は、西條奈加さん、女性のダブル受賞。宇佐美りんさんは、21歳の現役大学生。2004年の金原ひとみさん(当時20歳)、綿矢りさ(当時19歳)さん以来、3番目の若さでの受賞とのこと。

 

17年前の「蛇にピアス」「蹴りたい背中」は、当時、ぼくは、読みませんでした。が、最近、読んでみて、その感覚の斬新さに驚きました。いまでも、古さを感じさせません。

 

さて、「推し、燃ゆ」。

『推しが燃えた。ファンを殴ったらしい。まだ詳細は何ひとつわかっていない。何ひとつわかっていないにもかかわらず。それは一晩で急速に炎上した。』

主人公の「あかり」は、高校生。地下アイドルのファン。推し、は、「真幸くん」。「推し」とは、ファンとして支援している・・・という意味かな。SNSで、同じアイドルを応援するファンと、日常茶飯事、交信している。

 

「燃ゆ」とは、そのSNS上で、「炎上」すると言う意味か?「推し」の小さい時からの経歴などを調べ上げ、グッズを買いそろえ、当然、写真集やCD、そして、コンサートチケットを何枚も買う・・・俗にいう、入れ上げる、と言う意味かも?

 

分からない言葉が出てきた「チェキ撮影」。調べてみると、「チェキ」とは、「check it」の略。富士フイルムインスタントカメラらしいです。コンサートの後、「推し」とチェキ撮影できるサービスがあるらしい。

 

「あかり」の日常は、アルバイトと「推し」一筋。当然、学業はおろそかになり、高校は中退する。そんなとき、「推し」が引退する。

『とにかくあたしは身を削って注ぎ込むしかない、と思った。推すことはあたしの生きる手立てだった。業だった。最後のライブは今あたしが持つすべてをささげようと決めた。』

人生には、良くも悪くも、「こだわり」が必要であることもある。宇佐美さんは、生きていくための背骨として、誰かを、何かを、支援する、応援することを「推し、燃ゆ」という。

 

宇佐美さんの次作が、待たれます。

 

もう一人、すごい女性がいます。大坂なおみ!あっぱれ!

 

「#わきまえている女」

「#わきまえている女」

 

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こんなことを書くつもりはなかった。が、やはり、放談することとした。「沈黙」は、「賛成」らしい。ただし、ぼくは、「賛成」でも、「反対」でもない。ずるいかもしれないが、「両論尊重」である。

 

事の発端は、ご承知のとおり。

 

あるワイドショーでの街頭インタビュー

『シニアの男性「大したこと言ってないと思うけどね」

その妻「そんなことないわよ」

シニアの男性「うむ、そうね」』

 

ぼくらシニアは、ほとんどの方が、この「シニア男性」に拍手でしょう(って言うと、そんなことはないと反論もあるでしょう・・・いいじゃないですか)。最後に、妻に同意することの次第もふくめて。

 

あっ、話はそれますが、「夫」「妻」も差別的用語らしい。じゃ、「husband」「wife」はどうするの?「配偶者」というべき、「spouse」らしいです。じゃ、「おとうさん(father)」「おかさん(mother)」は?「兄弟(brother)」「姉妹(sister)」は?「男の子(boy)」「女の子(girl)」は?・・・キリがないね。

 

男性(man)と女性(woman)の用語は、多種多様です。「夫」と「妻」だけが、差別用語というのは・・・理解不能

 

話を元に戻すと、そもそもマスコミの見出しがいかがなものか?「女性蔑視」・・・「蔑視」とは、新明解国語辞典によると「相手をバカにして扱うこと」。「女性は、話が長い」が蔑視とは、ちょっと、過激な表現ですね。

 

問題なのは、会議のメンバーの女性比率の数値化についての発言だと思うので、これは、「機会均等を妨げる発言」というべきでしょう。

 

すでに、社会的には、女性管理職、女性役員、女性議員など、女性の社会進出を進めるために、ドラスティックな手法として、数値目標は、取り入れられつつあるのが、現状です。総理経験者ともあろうお方が、そのことは、ご存知だと思います。

 

したがって、ここが、問題のポイントではないでしょうか?

 

おまけに、海外の批判なんて、大きなお世話です。日本国は、高天原の支配者は、アマテラスオオミカミであり、女性ですよ。まるで、日本国が、女性を蔑視しているというように批判するのは、核心的利益に関する問題であり、内政関与である・・・まるで、中国みたい。

 

挙句の果てに、新会長は、女性で、若い人がいいって。それじゃ、男性、年寄りの蔑視じゃないですか?世の中の男性、年寄りは、「#わきまえている年寄り男」のハッシュタグをつけてSNSで抗議をしようじゃありませんか?

 

何の????

 

結局、コロナで荒んだ心が、この程度の話(この表現も批判される)で大騒ぎをするに至った原因じゃないでしょうか?はやく、コロナワクチン接種の史上最大の作戦を実行してください。

 

「イノセント・デイズ」

「イノセント・デイズ」

早見和真

新潮文庫

令和元年6月5日第29刷発行

 

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久しぶりに、三宮高架下(センイ商店街)から元町高架下(モトコー)を経由して、湊川神社まで歩きました。センイ商店街と言っても、生地屋さんは、昔ほどは営業していません。緊急事態宣言中なので、お客さんが少ないからかも?

 

三宮高架下は、そこそこ、営業していますが、元町高架下になると、もう、ほとんどシャッターが閉まっています。カラフルなシャッターだけが、なんだか、妙に、寂しさを助長するようです。

 

ところどころ、高架の耐震補強工事で、通行できなくなっています。戦後、闇市から現在に至るらしいですが、JR西日本は、高架下の再開発を計画しているのか?店舗の立ち退きを求めるだけで、将来計画は明らかにしていないらしいです。さて、どうなるのかな?

 

昔から、モトコーは、デインジャラスな雰囲気がありましたが、いまも、球の切れた蛍光灯が、チカチカと光って、人の通りもなく、ちょっと、不気味ですよ。夜は、絶対、歩けないよね。とくに、一人では!

 

でも、そういった場所が、どんどんなくなっていくのも、何だか、寂しい気もします。街は、雑多なものが、ゴチャゴチャと存在して、いろんな人が行きかった方が、面白いでしょう。

 

高層ビルばかりで、しかも、街区は、きれいにデコレイトされたエリアだけの街は、味気ないですよね。どこの街でも、鉄道の高架下には、なぜか?危険なにおいがするのが、おもしろい。あ~、昭和は、遠くなりにけり。

 

さて、早見和真さんの小説は、初見です。

 

「おはよう関西」(NHK)「今年にかける」のコーナーで紹介された早見和真さん。「ザ・ロイヤルファミリー」で山本周五郎賞を受賞とのこと。神奈川出身で、5年前に松山に移住した。いま、もっとも注目を集める小説家の一人と紹介されていました。

 

そこで、「ザ・ロイヤルファミリー」は、まだ、文庫本になっていないので、先の楽しみとして、日本推理作家協会賞を受賞した「イノセント・デイズ」を読んでみました。

『足音は部屋の前で止んだ。

「1204番、出房しなさい。」

女性刑務官は毅然と言いながらも、目を赤く潤ませている。話をする機会のあった唯一の刑務官だ。そう年齢の変わらない彼女に申し訳ないという思いが真っ先に湧いて、幸乃は逃げるように視線を逸らした。卓上のカレンダーを視界に捉えた。

九月十五日、木曜日。その日付に運命など感じない。長かった。あまりにも長すぎた生涯にようやく幕を下せるのだ。六年間、ずっと待ち望んだ日だ。』

 

田中幸乃は、元彼の家を放火して、元彼の妻と子供2人を焼死させた罪で死刑を宣告された確定死刑囚。

 

彼女の幸福だった少女時代から、一転する不幸な出来事、そして、その後、中学時代の「ある事件」、そして、元彼との出会い、でも、彼女は、いつも「必要とされない存在」だった。そして、凶行に至る。

 

『読後、あまりの衝撃で3日ほど寝込みました・・・』(文庫本の帯)

 

寝込むことはなかったけれど、小説の迫力には圧倒されました。この小説は、推理小説なのか?死刑存廃の社会派小説なのか?「イノセント・デイズ」とは、「罪のない日々」なのか?早見さんの本、もう一冊、買いました。