2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「司馬遼太郎が愛した日本人(文藝春秋十月号)」

文藝春秋十月号に「司馬遼太郎が愛した日本人」という座談会記事が掲載されています。これが、なかなか面白い。とりわけ、司馬遼太郎ファンとしては、司馬遼太郎の多くの小説を俯瞰したようなものであり、司馬作品を、それぞれ思い出させてくれる座談会記事…

「湿地帯」

「湿地帯」 宮尾 登美子 新潮社 2007年8月25日発行 1900円(神戸市立西図書館) 実は、宮尾登美子さんの小説を初めて読みました。以前から読んでみたいと思っていましたが、たまたま、図書館の新刊本コーナーで、この本を見つけたので、早速、借り…

「夕子ちゃんの近道」 長嶋 有(ユウ) 講談社文庫 2009年4月15日発行 524円 さて、どう評価すればいいのでしょうか?読了後、この小説についての印象が、「ない」のです。登場人物、背景、ストーリーなど、何も印象に残らないのです。第1回大江…

「天使の歩廊―ある建築家をめぐる物語―」 中村 弦(ゲン) 新潮社 2008年11月20日発行 1500円(神戸市立西図書館) なんとも、不思議な心持ちにさせる小説でした。読後に、「かわいそうで、悲しくて」という気持ちでもないのに、何故か、まぶた…