2010-01-01から1年間の記事一覧

「透光の樹」

「透光の樹」 高樹 のぶ子 文春文庫 2002年5月10日第1刷 2010年2月 5日第11刷 500円 子供手当から給食費、保育費の未納分を控除するそうです。そんなことなら、子供手当なんぞ止めてしまえと言いたい。これで、地方公務員の仕事がまた増…

ぶらり龍野公園

「知らない町を〜♪♪ 歩いて見たい〜♪♪ どこか遠くに 行きたいな〜♪♪」 もう紅葉に遅いのは承知の上。昨年も、この時期に季節遅れの紅葉見物に丹波篠山に出かけて、大からぶりを喫してしまいました。今年も、懲りずに、季節遅れの紅葉見物に「龍野公園」をチ…

「漱石の長襦袢」

「漱石の長襦袢」 半藤 未利子 文藝春秋 2009年9月15日第一刷発行 1500円(神戸市立西図書館) 『夏目漱石は若い時から愛読した中国の『蒙求』という書物にある「漱石枕流」という有名な故事から筆名をとったのである。故事によると、秀才の誉れ…

「人間の建設」

「人間の建設」 小林秀雄・岡潔 新潮文庫 平成22年3月1日発行 380円 久しぶりに哲学をしてしまいました。 小林秀雄さん(1983年逝去)は、批評家というのでしょうか?時代を代表する思想家とでもいうのでしょうか?ずいぶんと以前のことですが、…

つい最近、思うこと(3)

今日は、「筆まめ」で年賀状の制作。葉書は、売り出しと同時に、毎年、250枚購入。これには、私の分だけではなく、実家の母の分、細君(最近は、ワイフというのがはやり。ノーベル賞を受賞された鈴木さんと根岸さんが、細君をワイフと呼ばれています。)…

「明日の記憶」

「明日の記憶」 萩原 浩 光文社文庫 2007年11月20日発行 650円 『「誰だっけ。ほら、あの人」 最近、こんなせりふが多くなった。 「俳優だよ。あれに出てた。外国の俳優だ」 代名詞ばかりで、固有名詞が出てこない。会議室に並んだ顔が一斉に見つ…

「ハッピー・リタイアメント」

「ハッピー・リタイアメント」 浅田 次郎 幻冬舎 2009年12月10日第二刷発行 1575円 今年、浅田次郎さんの小説は3冊目です。1月に「夕映え天使」(2008発行)「月島慕情」(2009発行)の2冊を読んだのが、つい最近と言う感じですが、…

「当社別状なし」

「当社別状なし」 城山 三郎 文春文庫 2010年7月10日発行 660円 先週の水曜日、伊予西条の伯父さんが亡くなったとの知らせあり。金曜日に忌引きをとって、葬儀に参列。96歳の大往生とのこと。伊予西条の伯父さんの家に遊びに行ったのは、小学校…

「戦力外通告」

「戦力外通告」 藤田 宜永 講談社文庫 2010年5月14日発行 950円 『失職して九カ月。再就職の目処はいまだ立っていない。後5年もすれば、同じ歳の多くのサラリーマンが定年を迎える。そうなればリストラされた私も、他の連中と同じになる。早期退…

ぶらり「小磯記念美術館」

「知らない町を〜♪♪ 歩いて見たい〜♪♪ どこか遠くに 行きたいな〜♪♪」 日曜日だというのに、当社がCSR事業(社会貢献事業)として主催している「せとうち美術館サミット 特別講演」の聴講のため、六甲アイランドまで、のこのこと出かけました。場所は、「…

ぶらり「加古川コスモス祭」

「知らない町を〜♪♪ 歩いて見たい〜♪♪ どこか遠くに 行きたいな〜♪♪」 久しぶりの「ぶらり」シリーズ。3連休の土曜日は大雨。それでも、三宮に出かけて、トアーロード・フェステイバルをぶらり。お陰で、雨にぬれて風邪気味の日曜日を過ごしてしまいました…

「木練柿(こねりがき)」

「木練柿(こねりがき)」 あさの あつこ 光文社 2009年10月25日発行 1600円(神戸市西図書館) 昨日、友人の入院お見舞いに西神戸医療センターに出かけました。同年代が、胃がんで入院して、3分の2の摘出とのこと。何となく、お腹のあたりが…

つい最近、思うこと(2)

先週、「つい最近、思うこと」に厚生労働省村木さんの事件と尖閣列島の問題について、書いたところ、そのあと1週間の間に、この2つの事件が、とんでもない方向に展開してしまいました。テレビのニュース、新聞などマスコミは、この2つの事件の報道に染ま…

つい最近、思うこと

厚生労働省雇用均等・児童家庭局長村木厚子さんの虚偽有印公文書作成・同行使罪容疑での裁判の無罪判決。判決の前ですが、文藝春秋11月号に「私は泣かない、屈さない」という独占手記が掲載されました。取材・構成は、江川紹子(ジャーナリスト)です。「…

「4TEEN(フォーティーン)」

「4TEEN(フォーティーン)」 石田 衣良 新潮文庫 平成22年6月10日十四刷(平成17年12月1日発行) 476円 石田衣良さんの小説を読むのは、今、テレビドラマで放映中の「美丘」の原作本以来です。「美丘」の主役は、若手で人気の吉高由里子…

「スロージョギング」のすすめ

「スロージョギング」って知っていますか?名前のとおり、「ゆっくり走る」ということです。が、そもそも、「ジョギング」が「ランニング」よりも、「ゆっくり走る」ことなので、もっと「ゆっくり走る」ということで、ほとんど、歩くスピード(時速4キロか…

「露の玉垣」

「露の玉垣」 乙川 優三郎 新潮文庫 平成22年7月1日発行 514円 毎月、10日頃、本屋さんを覗いて、「文藝春秋」と面白そうな文庫本を2〜3冊購入します。そのほかに、2週間に一度、図書館に行って、単行本を1冊借りてきます。これが、私の1月の…

「大腸検査」奮闘記

何事につき大げさな性分は、臆病者で、小心者であるが由縁でしょうか。致し方ありません、これが、持って生まれた性格ですから。 6月30日のこと。会社のデスクの上に1枚の封書がありました。内容は、6月4日に受診した健康診断の結果でした。「ショック…

「下駄を鳴らして」

下駄を履いて歩くと、自然に、私が大学生の頃にヒットした「ああ 我が良き友よ」を口ずさんでしまいます。 『下駄をならして奴がくる♪ 腰に手ぬぐいぶら下げて♪ 学生服にしみこんだ♪ 男の臭いがやってくる♪ アー夢よ♪ よき友よ♪ おまえ今ごろどの空の下で♪ …

「婚約のあとで」

「婚約のあとで」 阿川 佐和子 株式会社 新潮社 2008年2月25日発行 2008年5月20日5刷 1600円 へえ〜。5刷まで増刷しているってことは、結構、売れているということですね。阿川さんは、小説家と言うよりは、どちらかと言うとエッセイス…

「愛の領分」

「愛の領分」 藤田 宜永 文集文庫 2004年6月10日発行 660円 この頃、思うことがあります。皆さんも気が付いているのでしょうか?わたくし、「恋愛小説」を好んで読んでいるようです。知らず知らずのうちに。昔は、歴史小説、経済小説、企業小説が…

「ノウゼンカズラ」と「ビヨウヤナギ」

通りからマンションの入り口の正面に立つと、入口の三段ほどの階段の両横には、低木の「ビヨウヤナギ」と入口のひさしに巻きついた「ノウゼンカズラ」が、今を盛りとイエローとオレンジの色の華やかさを競っています。8年前に、このマンションに引っ越して…

「宇宙を孕(はら)む風」

「宇宙を孕(はら)む風」 片山 恭一 株式会社 光文社 2008年11月25日発行 1600円 片山恭一さんと言えば、ご存知「世界の中心で、愛をさけぶ」の作者です。この青春恋愛小説は、ミリオンセラーもミリオンセラー、2001年の発売後から2004…

「私という運命について」

「私という運命について」 白石 一文 角川文庫 平成20年9月25日発行 705円 最初から余談ですが、7月号文芸春秋の巻頭論文「(一学究の救国論)日本国民に告ぐ」(藤原正彦)は、一読の価値があると思います。と言うよりは、日本国民の多くの方に読…

折角の送別会が・・・

またしても、私に異動の内示がありました。うすうす予感はありましたが、会社が退け時近くになって、副社長から「ちょっと、来てくれる。」という社内電話。『うむ、やっぱりかな?』と、いやな気分で副社長室に伺候すると、案の定。副社長から「異動の内示…

「いつかは恋を」

「いつかは恋を」 藤田宜永(ヨシナガ) 講談社 2007年10月22日発行 1700円(神戸市立西図書館) この小説は、恋愛小説ですが、恋愛の主役は、青春を謳歌している十代後半から二十代前半の多感な年頃の若者でも、社会人として落ち着いて結婚適齢…

「制服捜査」

「制服捜査」 佐々木 譲 新潮文庫 平成21年2月1日発行 590円 この作品は、警察小説というジャンルです。警察小説でも、主役が刑事の小説は、たくさんありますが、駐在所勤務の制服警官が主役の小説は、珍しいと思います。漫画でいえば、人気者の「両…

「使命と魂のリミット」

「使命と魂のリミット」 東野 圭吾 新潮社 2006年12月日発行 1600円(神戸市立西図書館) 少し、頭が鈍くうずいています。昨夜、飲み過ぎてしまったのか?いつものスナックA奈に、ママの娘の友達がヘルプでくるというので、ちょいと、洒落た振る…

「楽隊のうさぎ」

「楽隊のうさぎ」 中沢 けい 新潮文庫 平成15年1月1日発行 514円 いったいどうなっているのでしょうか?25度を超える「夏日」の日があるかと思えば、一転、東北の八甲田山では、5月の降雪に見舞われたそうです。今年は、3年日記の天気の欄が、異…

「泣かないで、パーテイはこれから」

「泣かないで、パーテイはこれから」 唯川 恵(kei yuikawa) 文春文庫 2010年1月10日第1刷 495円 恋愛小説の多くは、何故、女性が主人公なのでしょうか?男性が主人公の恋愛小説って、漱石の「三四郎」かな?って「三四郎」を恋愛小説って言って…