2013-01-01から1年間の記事一覧

休日のつぶやき〜回想、2013年

僕のブログには、カテゴリーとして「休日のつぶやき」がありますが、「つぶやく」のは、久しぶりですね。2013年の最後のブログは、「休日のつぶやき」で締めたいと思います。このブログ、1年の大半は、「読書雑感」。今年、読んだ本は、50冊程度でし…

「オー!ファーザー」

「オー!ファーザー」 伊坂 幸太郎 新潮文庫 2013年7月1日発行 750円(税別) 僕は、ツイッターの愛好者です。五十人ぐらいの有名人や作家さんをフォローしていますが、残念ながら、伊坂幸太郎さんは、「bot(本人ではなく、本人以外の人が本人のよ…

「センセイの鞄」

「センセイの鞄」 川上 弘美 平凡社 2001年6月25日発行 1400円(税別) この本、装丁が、気に入ったので、BOOK・OFFで買いました。しかも、ほとんど、読んだ形跡のない新古本ですね。本は、もちろん、小説自体が面白いことは、当然ですが…

「喜嶋先生の静かな世界」

「喜嶋先生の静かな世界」 森 博嗣 講談社文庫 2013年10月16日発行 690円(税別) 森 博嗣さんの本は、以前、「銀河不動産の超越」という不思議な建築物のミステリーを読んだことがあります。それ以後、気にはなっていたのですが、「S&Mシリー…

「優駿 (上)(下)」

「優駿 (上)(下)」 宮本 輝 新潮文庫 平成元年11月25日発行 427円(税別) 最近、勝ち馬投票から遠ざかってしまいました。春競馬までは、そこそこ、買っていたのですが、夏競馬から、少し、離れていたら、秋競馬の本格シーズンに入って、馬の状況…

「孤舟(こしゅう)」

「孤舟(こしゅう)」 渡辺淳一 集英社文庫 2013年9月25日第1刷発行 650円(税別) 「定年退職後、いかに生きるべきか!?」こんな帯のレッテルに魅かれて読んでしまいました。還暦を過ぎて、こういった文句に魅かれてしまうのは、僕の境遇と相似…

「永遠の0ゼロ」

「永遠の0ゼロ」 百田尚樹 講談社文庫 2009年7月15日第1刷発行 876円(税別) 漸く、読みました。別に、読むのに時間がかかったわけではありませんが、そもそも。いわゆる戦争小説、特に、まだ、歴史の1ページとは言えない日華事変、太平洋戦争…

「もう、きみには頼まない<石坂泰三の世界>」

「もう、きみには頼まない<石坂泰三の世界>」 城山三郎 毎日新聞社 1995年1月25日第1刷発行 1456円(税別) 有名ホテルのメニュー偽装、有名デパートの食品偽装など、企業不祥事の連続。しかも、口をそろえて、各部門の間の連携の不整合。正直…

「東京バンドワゴン」

「東京バンドワゴン」 小路 幸也(Shoji Yukiya) 集英社文庫 2008年4月25日第1刷発行 552円(税別) 今週、園遊会において、山本太郎参議院議員が天皇陛下に手紙を手渡したことが話題になっています。賛否両論。議員辞職を求める意見…

「清須会議」

「清須会議」 三谷 幸喜 幻冬舎文庫 平成25年7月25日初版発行 平成25年8月10日2版発行 571円(税別) 尾張国春日井郡清須(現在の愛知県清須市)。ここに、織田信長の居城である清須城がありました。東海道新幹線の岐阜羽島駅方面から名古屋駅…

ぶらり、出石&城崎

うれしいことがありました。先週の金曜日に、友人数人が「還暦」を祝ってくれました。この場を借りて、「謝意!謝意!」また、日頃、音信不通の東京に居る息子から「おめでとう」のメールの着信がありました。これも、「謝意!謝意!」 僕は、先週の土曜日に…

「キケン」

「キケン」 有川 浩 新潮文庫 平成25年7月1日発行 550円(税別) ちょっと、気になること。ドラマ「半沢直樹」の最終回の「DO!GE!ZA!」の影響で、土下座を強要されるという事件が発生しているとのこと。そもそも、土下座は、謝意を表すとい…

「ホテルローヤル」

「ホテルローヤル」 桜木 紫乃 集英社 2013年1月10日第1刷発行 2013年8月14日第6刷発行 1400円(税別) 第149回直木賞受賞作。「ホテルローヤル」は、湿原を望む高台にあるラブホテルです。このラブホテルを舞台にした7つのお話の短…

「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」

「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」 万城目 学 角川文庫 2013年1月25日初版発行 476円(税別) 関西は、残暑厳しく、「暑さ寒さも彼岸まで」と言いながら、まだまだ、というお天道様のご意向か、と思いきや、25日(火)から急に気温が低くなり、…

「彰義隊」

「彰義隊」 吉村 昭 朝日新聞社 2005年11月30日第1刷発行 1800円(税別) 台風18号の風のため、わかい(青い)ドングリが風で引きちぎられて、歩道に散っていました。ドングリには、まだ、季節が早いです。 僕は、学生時代を含めて、東京周辺…

「ネバーランド」

「ネバーランド」 恩田 陸 集英社文庫 2003年5月25日第1刷 2010年6月6日第22刷 514円(税別) 2020年、東京オリンピック開催決定、おめでとうございます。前回の東京オリンピックは、昭和39年とのこと。僕は、たぶん小学校5年生で…

「桐島、部活やめるってよ」

「桐島、部活やめるってよ」 朝井 リョウ 集英社文庫 2012年4月25日第1刷 2013年1月31日第8刷 476円(税別) 漸く、酷暑の夏が終わり、夕方には、秋風が吹くような季節になりました。いよいよ、読書の秋です。その前に、低気圧、台風の影…

「和菓子のアン」

「和菓子のアン」 坂本 司 光文社文庫 2013年10月20日初版第1刷発行 2013年5月10日13刷発行 667円(税別) 「桜餅」は、塩漬けした桜の葉を巻いた餅菓子です。この桜の葉は、全国のシェアの70%を伊豆半島の松崎で生産されています。…

「爪と目」

「爪と目」 藤野可織 文藝春秋9月号 平成25年9月1日発行 890円(税込) 文藝春秋にかぎらず、週刊誌や月刊誌って、なぜ、発行日より早く発売されるのでしょうか?昔(子供のころ)から疑問でした。文藝春秋9月号は、8月9日に発売ですが、9月1日…

お盆のお休み

今週は、酷暑にやや疲れ気味なので、お盆のお休みです。 毎週、400字詰め原稿用紙で3枚〜4枚のブログを掲載していますが、よく、続いているものだと、我ながら、感心しています。 僕は、カウンターをつけていません。読者が、一人もいなければ、それは…

「ようこそ、わが家へ」

「ようこそ、わが家へ」 池井戸 潤 小学館文庫 2013年7月10日初版第1刷 695円(税別) 先週に引き続き、池井戸さんの新刊の小説です。今、旬の作家で、僕も、ちょっと、凝っています。小説も、気に入った作品に出合うと、どうしても、数冊は、同…

「民王(TAMIOU)」

「民王(TAMIOU)」 池井戸 潤 文春文庫 2013年6月10日第1刷 2013年6月25日第2刷 620円(税別) 今、人気作家のひとり。テレビドラマの「半沢直樹」が、大ヒットだそうです。原作は、「オレたちバブル入行組」。2011年に「下町…

「名もなき毒」

「名もなき毒」 宮部みゆき 文春文庫 2011年12月10日第1刷 2011年12月15日第2刷 848円(税別) 参議院選挙が終わり、自民党の圧勝。政治の停滞の原因とされていた衆参両院の「ねじれ」は解消されました。実は、アメリカでも、上下院は…

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」 村上 春樹 文藝春秋 2013年4月15日第1刷発行 2013年4月25日第6刷発行 1700円(税別) 趣味は何ですか?と聞かれれば、一番に読書です、と答える僕が、おかしな話ですが、一時期、村上春樹…

「蹴りたい背中」

「蹴りたい背中」 綿矢 りさ 河出書房新社 2003年8月30日初版発行 2004年2月20日48刷発行 1000円(税別) 7月8日に梅雨が明けました。平年より、10日以上も早い梅雨明けだそうです。今年は、梅雨入りが平年より10日以上早かったの…

「珈琲店タレーランの事件簿 2」

「珈琲店タレーランの事件簿 2」 ー彼女はカフェオレの夢を見るー 岡崎 琢磨 宝島社文庫 2013年5月9日第1刷発行 648円(税別) 第一作目は、「ーまた会えたなら、あなたの淹れた珈琲をー」で、この本は、第二作目です。サブタイトルが長いのです…

「今宵も、ひたすら一生けんめい」

「今宵も、ひたすら一生けんめい」 有馬秀子 ソニー・マガジンズ 2002年9月20日初版発行 2003年6月12日第四刷発行 1300円(税別) 最近、すっかりバーやスナックに寄り道しなくなりました。毎週金曜日には、「スナックA奈」に行けば、私…

「インストール」

「インストール」 綿谷りさ 河出書房新社 2001年11月10日初版印刷 1000円(税別) もう、10年以上も昔のことです。10年一昔といいますが、昔というよりは、時が経ってしまったのですね。の方がいいのかもしれません。「綿谷りさ」さんが、衝…

「父の詫び状」

「父の詫び状」 向田邦子 文藝春秋 1978年11月25日第一刷 1993年12月1日第四十三刷 1262円(税別) 1978年が、初版なので、昭和53年、35年前の発行の向田邦子さんの随筆です。この本は、1993年の刷なので、平成5年、20年…

「母親は、つよし。」

久しぶりに喫茶店で、お昼を食べ、珈琲を愉しみました。入店すると、すぐに、老夫婦がやってきてカウンターに腰掛けました。ご主人が、珈琲チケットを2枚出して、ウェイトレスと二言三言の会話。このお店のお馴染みなのでしょう。他界した父母も、夫婦で珈…