2014-01-01から1年間の記事一覧

日本人のDNA

2014年(平成26年)は、あと、3日です。今年も、1年間、ご愛読いただき、ありがとうございました。「謝意!謝意!」今年は、1月に、生まれて初めて、手術と入院を体験して、痛い痛い船出となりました。また、6月には36年間勤めた会社を退社して…

「矢上教授の午後」

「矢上教授の午後」 森谷 明子 祥伝社文庫 平成24年年4月20日発行 667円(税別) 場所は、 『東京都下、多摩地区に位置するその大学の、生物総合学部には、まだぎらぎらと夏の日差しがが照り付けていた。 広大なキャンパスの一角には、通称、「オン…

「諸行無常」

「諸行無常」 高倉 健 文藝春秋 2014年年12月発行 930円(税別) 高倉健さんが、亡くなって、続いて、菅原文太さんが、亡くなりました。映画界の一時期を担った俳優が居なくなりました。いずれも、任侠映画が盛況の時代でしたね。そのころは、僕は…

「紙の月」

「紙の月」 角田 光代 角川文庫 2014年年10月8日発行 590円(税別) 年末の慌ただしいときに、と言っても、僕は、ちっとも、ただ、12ある月のうちの一つの月に過ぎず、特別に変わったこともなく、平々凡々と過ごしています。それでも、世の中は…

「もう誘拐なんてしない」

「もう誘拐なんてしない」 東川 篤哉 文春文庫 2011年年4月10日発行 590円(税別) 東川篤哉さんの代表作は、なんと言っても「謎解きはデイナーのあとで」ですね。テレビ、映画ともにヒットでしたね。「謎解き」同様に、この小説も、コメデイタッ…

「しあわせの六十越え」

「しあわせの六十越え」 近藤 勝重 大和書房 2007年2月5日発行 1300円(税別) 副題は、「いい気分で生きる 48にヒント」 なんて、たまには、こういった人生本を読んでみました。 『必ず人は死ぬ。死を不幸と言うなら、人間はみな不幸に向って生…

「虹の岬の喫茶店」

「虹の岬の喫茶店」 森沢 明夫 幻冬舎文庫 平成26年年4月10日発行 648円(税別) 吉永小百合さん主演の映画「ふしぎな岬の物語」の原作です。 2011年に映画化された高倉健さん主演の「あなた」も森沢さんの小説が原作です。先日、細君が録画して…

お休み

今週は、残念ながら久しぶりの体調不良でお休みいたします。 多分、風邪だと思います。来週は、大丈夫でしょう。

「花冠の志士」

「花冠の志士」 古川 薫 文春文庫 2014年年9月10日発行 660円(税別) 来年の話をします。 NHK大河ドラマは、「花燃ゆ」。主役は、吉田松陰(伊勢谷友介)の妹・文(ふみ)(井上真央)です。また、また、我が郷土の長州が舞台となり、「おいで…

ぶらり、淡路花さじき

毎週、毎週、「読書雑感」では、書く方も、読む方も、飽きるので、今週は、お茶請け気分で、先月、行った「淡路花さじき」の写真をご披露します。 明石海峡大橋の通行料金が値下がりになって、淡路島は、今、観光客の人気の的のようです。この日も、結構な、…

「Hello、CEO.」

「Hello、CEO.」 幸田 真音 光文社文庫 2009年年9月20日発行 705円(税別) 幸田さんの小説を読むのは、お久しぶりです。 アメリカで債権デイラーなどを経験して、おおくの経済小説を書いている作家さんです。金融のことなど、ビジネス書…

「珈琲屋の人々」

「珈琲屋の人々」 池永 陽 双葉文庫 2013年年4月17日発行 619円(税別) 「珈琲屋」というのは、「喫茶店」ですね。しかし、関西では、「珈琲屋」という看板は、あまり見かけませんが、何故、池永さんは、「喫茶店」としないで、「珈琲屋」にした…

「楽園のカンヴァス」

「楽園のカンヴァス」 原田 マハ 新潮文庫 平成26年年7月20日発行 670円(税別) 最近、人気絶頂の林修さんの「今でしょ!講座」で「学校で教わらない!?絵画ってこんなに面白い講座」のテレビ放映を見ていたら、原田マハさんがゲストとして登場し…

「我が家の問題」

「我が家の問題」 奥田 英朗 集英社文庫 2014年6月30日発行 560円(税別) 「我が家の問題」ってなんだろう。我が家は、わずかに還暦を超えた老夫婦(?)と一匹の老犬との2人と一匹の家族の暮らしです。 ・家族の健康・・・なんと言っても、これ…

「蜩ノ記」

「蜩ノ記」 葉室 麟 祥伝社文庫 平成25年11月10日発行 686円(税別) 「蜩(ひぐらし)」は、蝉の一種です。 細君との雑談。最近、蝉と言えばクマゼミしか見ないようになった。昔は、ミンミンゼミ、アブラゼミ、クマゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシ…

「ハルさん」

「ハルさん」 藤野 恵美 創元推理文庫 2013年3月22日発行 720円(税別) 奥さんに先立たれた男親一人、娘一人の物語。 テレビドラマにもなった重松清さんの「とんび」の逆パターンですね。 『(おはよう、瑠璃子さん) 心の中で亡き妻に呼びかける…

休日のつぶやき・・・同期会in有馬温泉

金曜日は、同期会。 同期とは、昭和53年に入社した会社の8期生の面々です。同期入社20名、うち1名は途中退社しましたが、ほか19名は、勤め上げて退職した者、まだ、在籍している者など、様々です。 入社時は、高校卒、高専卒、大学卒、院修了など、…

「春の庭」

「春の庭」 柴崎 友香 文藝春秋 九月特別号 920円(税別) 第51回芥川賞受賞作品 久しぶりに普通の小説です。 芥川賞作品を読んだ後、もう芥川賞受賞作品は読まないと感想を書いていますが、柴崎さんのこの小説は、これまでとは、色合いが違います。ま…

休日のつぶやき・・・藪枯らし

『和名は藪を覆って枯らしてしまうほどの生育の旺盛さを示している。別名ビンボウカズラ(貧乏葛)とも呼ばれ、その意味としては、庭の手入れどころではない貧乏な人の住処に生い茂る、あるいはこの植物に絡まれた家屋が貧相に見える、またはこの植物が茂っ…

「ナモナキラクエン」

「ナモナキラクエン」 小路 幸也 角川文庫 平成26年5月25日発行 560円(税別) ビタースイート家族小説。甘く、ほろにがい家族の小説。小路幸也さんは、このジャンルの小説が、いいですね。「東京バンドワゴン」は、テレビドラマでも放映されました…

「海辺の小さな町」

「海辺の小さな町」 宮城谷 昌光 朝日新聞社 1996年9月15日発行 1500円(税別) 宮城谷昌光さんは、中国古代歴史小説の作家さんというイメージですが、宮城谷さんの作品では、珍しい現代小説です。むかし、「天空の舟」「夏姫春秋」「孟夏の太陽…

休日のつぶやき・・・終電前

いや、いや、ほんとに久しぶりです。金曜日(むかしで言えば「花金」ですか。)に終電前の地下鉄で帰宅しました。おかげで、土曜日は、ダメージが大きくて、一日、フラフラでしたね。まあ、たまには、羽目を外すのもイイでしょうか?なんて、理屈をこねて、…

「好奇心ガール いま97歳」

「好奇心ガール いま97歳」 笹本 恒子 小学館 2011年11月1日発行 1400円(税別) 笹本恒子さん。1941年(大正3年)9月1日生まれ。今年、9月1日で100歳を迎えられる。職業は、フォトジャーナリスト。現役の写真家です。 この本、笹…

休日のつぶやき・・・似たり寄ったり

文藝春秋の最新号を買ってきて読み始めたら、癌の話ばかり書いています。5月ごろからのどの違和感が続いており、耳鼻科に2度、内科に2度、診察を受けましたが、異常なし。まあ、退職前のストレスでは??的なこととなり、安定剤を処方される始末です。 自…

「アイスクリン強し」

「アイスクリン強し」 畠中 恵 講談社文庫 2012年1月10日発行 552円(税別) 『時が時代を連れ去って、「江戸」が「明治」という名に改まった。 すると頭に頂くお方が、公方様から天使様に変わったからには、万事移り変わるのが世の習いと定まった…

「植物図鑑」

「植物図鑑」 有川 浩 幻冬舎文庫 2013年2月10日発行 686円(税別) 「植物図鑑」という文庫本ですが、いわゆる図鑑ではありません。正真正銘の小説です。ジャンルで言えば、ライトノベルのラブコメ(ラブ・コメデイ)でしょうか?ラブコメって、…

つぶやき・・・人生の通り道

36年と3月ほど勤めた会社を26日に退任して、グループ会社に27日に新任しました。長くもあり、短くもあり、・・・短くはないか。36年のサラリーマン生活の間に、結婚して、子供が出来て、子どもを一人前に育て、何とか、自宅を手に入れました。 当然…

「有頂天家族」

「有頂天家族」 森見 登美彦 幻冬舎文庫 2013年6月10日発行 686円(税別) 「面白きことは良きことなり!」 この小説は、ほんとうに面白い。 森見さんの小説は、「夜は短し歩けよ乙女」を読んだときには、物語が飛び跳ねているという雰囲気で、う…

「桐畑家の縁談」

「桐畑家の縁談」 中島 京子 集英社文庫 2010年4月25日発行 476円(税別) 最近、体調の悪さに困っています。季節の変わり目でしょうか?なんだか、舌の奥や喉に違和感があるのですが、お医者さんは、「異常なし」ということです。いわゆる「気う…

「星間商事株式会社 社史編纂室」

「星間商事株式会社 社史編纂室」 三浦 しをん ちくま文庫 2014年3月10日発行 560円(税別) 本の話の前に、今週は、「T字路」のCD/DVDをアマゾンで購入。うん、「続・最後から二番目の恋」のエンデイングで、小泉今日子と中井貴一のデユエ…