「ミチクサ先生 上」

「ミチクサ先生 上」 伊集院静 講談社文庫 2023年7月14日発行 柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺 『宿の畳に寝ころんでいると足音がして若い女中が茶を持ってきた。 「姉さん、御所柿は食えんかのう?」 「ありますよ。すぐにお持ちします。」 大きな鉢一…

特報 新型コロナウイルス感染

特報 新型コロナウイルス感染 抗原検査の陽性反応 読書雑感の予定を変更して、「特報 新型コロナウイルス感染」です。 今週は。「お休み」にしようかと思いましたが、熱も平熱になり、倦怠感もなくなってきたので、特報を掲載します。 ぼくは、今年、古希、…

ぶらり、神戸、DEEPな街

ぶらり、神戸、DEEPな街 「有楽名店街」 有楽名店街って、ご存知ですか?東京の有楽町ではありません。名前の由来は、解りません。詳しくは、本文へ → はい、本文です。 「有楽名店街」は、神戸元町、阪神元町駅の地下通路にある飲食店街です。戦後すぐ…

「灯台からの響き」

「灯台からの響き」 宮本 輝 集英社文庫 2023年6月25日第1刷 淡路ジェノバライン お洒落な名前になったものです。昔々、ちょくちょく、仕事の関係で淡路島に渡っていた時は、「ばんたんきせん」というレトロな客船でした。明石港から乗船して船室に入…

「とわの庭」

「とわの庭」 小川 糸 新潮文庫 令和5年7月1日発行 テトラポット 高砂、「あらい浜風公園」から播磨灘を望む。遠くには、家島、さらに先には、四国がかすむ。スケッチは、四国を強調しすぎ?実際は、ほとんど、霞状態ですが・・・。 この辺り、播磨の工業…

ぶらり、鶴林寺周辺

ぶらり、鶴林寺周辺 播磨の名刹 鶴林寺の仁王門 聖徳太子のゆかりのお寺ということで、「播磨の法隆寺」と呼ばれているらしいです。山陽電鉄の尾上の松駅から徒歩15分と案内されています。 ここは、加古川市ですが、次の駅は、加古川を越えて高砂市になり…

「新版 百人一首」

「新版 百人一首」 島津忠夫 訳注 角川ソフィア文庫 平成元年12月10日新版28版発行 宇治界わい 宇治と言えば、お茶の産地。JR奈良線の宇治駅の近くには、老舗のお茶屋さんが、点在しています。そして、それぞれ、お洒落なカフェを併設しています。 …

「お探し物は図書室まで」

「お探し物は図書室まで」 青山美智子 ポプラ文庫 2023年3月5日初版発行 闘竜灘 兵庫県加東市滝野町、加古川の中流にある名勝。上流は、穏やかな加古川の流れが、この場所だけ、多くの奇岩に流れを狭められて、白い波しぶきを立てて、急流に変身します…

「52ヘルツのクジラたち」

「52ヘルツのクジラたち」 町田そのこ 中公文庫 2023年5月25日初版発行 塩屋の洋館 久しぶりのスケッチ。以前は、毎週1枚描いていましたが、最近は、お習字の方に手を取られて、なかなか、スケッチの手が動きません。 塩屋界隈をブラリしたら、塩…

柴又紀行

柴又紀行 柴又駅前 ご存知、「寅さん」(渥美清)と「さくら」(倍賞千恵子)。京成柴又駅の改札を出ると、すぐに、「寅さん」と「さくら」のブロンズ像が出迎えてくれます。 京成柴又駅は、京成本線の高砂駅から柴又線の支線に入り、京成金町駅までの途中に…

「スキマワラシ」

「スキマワラシ」 恩田陸 集英社文庫 2023年3月25日第1刷 福田川河口 久しぶりに、所用で垂水に行きました。ついでに、垂水の海浜公園をブラブラ。福田川の河口には、ボラがチラホラ。遠くには、明石海峡大橋の全景が見えます。 ここは、恋人岬って…

「少年と犬」

「少年と犬」 馳 星周 文春文庫 2023年4月10日第1刷 桃太郎 伯備線の接続に時間があったので、久しぶりに、岡山駅周辺をブラリ。桃太郎さんは、今回で見納めかも。西口に回って、奉還町のアーケード街もブラリ。何とも、レトロなアーケード街です。 …

「ノボさん 下巻 小説正岡子規と夏目漱石」

「ノボさん 下巻 小説正岡子規と夏目漱石」 伊集院静 講談社文庫 2016年1月15日第一刷発行 篠山城大書院 丹波篠山城は、徳川家康が、西国大名の押さえのために築城したお城だそうです。代々、譜代の大名が入城したそうです。 もともと、天守閣はなく…

「ノボさん 上巻 小説正岡子規と夏目漱石」

「ノボさん 上巻 小説正岡子規と夏目漱石」 伊集院静 講談社文庫 2016年1月15日第一刷発行 しあわせの村 久しぶりに、「しあわせの村」で、テニス。しかも、4時間。いつもの住宅の近いテニスコートから、たまには、山の中の丘陵地帯のテニスコート。…

「子規紀行文集」

「子規紀行文集」 榎本一郎編 岩波文庫 2019年12月13日第一刷発行 藤の花 今年は、わが家の植木鉢の藤の花が咲きませんでした。昨年は、ベランダの花台から花の房が下がっていたのですが、草花にも、その年のコンディションがあるのでしょう。きちん…

「紀貫之と古今和歌集」

「紀貫之と古今和歌集」 川村裕子監修 ほるぷ出版 2023年2月7日第一刷発行 花まつり 太山寺の「花まつり」お釈迦様の誕生日は、4月8日。でも、月遅れの5月8日の「花まつり」。って、何をするのか?と思ったら、「採燈大護摩」。詳しくは、本文へ。…

健康医学書として、「養生訓」その2

健康医学書として、「養生訓」その2 貝原益軒 松田道雄訳 中央公論新社 2020年1月25日改版 一掃百態(模写) 先々週、渡辺崋山の「一掃百態」についての記事を書きましたが、どんなものか?というと、模写のような風俗画が百態ほど描かれている紐綴…

「さまよえる古道具屋の物語」

「さまよえる古道具屋の物語」 柴田よしき 2023年3月10日第1刷 文春文庫 ヤマサ蒲鉾の芝桜 姫路、夢前川の川沿いにヤマサ蒲鉾の大きな工場があります。そこの法面に芝桜を植えて、「芝桜の小径」を整備して、一般公開しています。ヤマサ蒲鉾だけに、…

つぶやき・・・「脳波鼎談」

つぶやき・・・「脳波鼎談」 近所の図書館 コロナ前には、3駅離れた先の某大学の図書館の学習室を利用していました。コロナ禍中は、利用制限があったりなどで、足が遠のいてしまいました。 ところが、昨年、近くに新しい市の図書館がオープンしました。しか…

「カケラ」

「カケラ」 湊かなえ 2023年1月25日第1刷 集英社文庫 フリージア 朝ドラ「らんまん」がスタートしました。モデルは、植物学者の牧野富太郎さんです。土佐出身。坂本龍馬が特別出演。史実上、牧野さんが、竜馬に出合ったかどうかは明らかではありませ…

ぶらり、万博記念公園

ぶらり、万博記念公園 太陽の塔 入場門から、すぐの「太陽の広場」にそびえる「太陽の塔」。とにかく、圧倒されるほど「でかい!」 万博記念公園に行ったのは初めてです。高速道路から見えるのですが、一度、行きたいと思っていました。 その昔、1970年…

「みがわり」

「みがわり」 青山七恵 令和5年1月15日初版発行 幻冬舎文庫 サクラ 東京では、満開のお知らせがチラホラ。こちらは、まだ、五分から七分咲きといった状況でしょうか。年々、桜の開花が早くなり、入学シーズンには、散ってしまいそうです。 あ~、面白か…

「世界と日本と日本人 大江健三郎・柄谷行人 全対話」

「世界と日本と日本人 大江健三郎・柄谷行人 全対話」 大江健三郎・柄谷行人 2018年6月30日発行 講談社 だんご いつも駅前に和菓子の出店がありますが、今度、お団子でも買いましょう。もう、お彼岸です。 今週のビッグニュース。WBCの陰に隠れて…

「ザ・ロイヤルファミリー」

「ザ・ロイヤルファミリー」 早見和真 令和4年12月1日発行 新潮文庫 三宮センター街 三宮センター街は、全国でも珍しい二階建てのアーケードです。ジュンク堂の2階からアーケードの2階通路に出ると、木組みのデコレートがなされています。 ベンチもあ…

「荒地の家族」

「荒地の家族」 佐藤 厚志 文藝春秋三月特別号 文藝春秋 シマエナガ このかわいい鳥を知っていますか?雪の要請と呼ばれる「シマエナガ」です。北海道に生息する白くて丸くて、目がクリクリ。最近、大人気。いや、ぼくが知らなかっただけかも。あまりに、か…

「この世の喜びよ」

「この世の喜びよ」 井戸川 射子 文藝春秋三月特別号 文藝春秋 BIRD セキレイが、マンションのエントランスに迷い込んできました。 そうそう、イザナギとイザナミがHの仕方が分からなかったとき、セキレイが現れて、セキレイが尾を上下に振る動作を見て…

「啄木のうた」

「啄木のうた」 石川 正雄編 昭和42年7月5日初版第37刷 社会思想社現代教養文庫 160円 Y字路店舗 久しぶりにY字路です。横尾忠則先生は、お元気でしょうか?Y字路といえば、横尾先生。病気のデパートといえば、これも、横尾先生。ぼくの「横尾先…

休日のつぶやき、「たまご」が消えた日

休日のつぶやき、「たまご」が消えた日 大変です。スーパーから「たまご」が消えました。原因は、鳥インフルエンザとのこと。そういえば、ニュースで流れていましたが、こんなことになっているとは。コロナの次は、鳥インフルエンザか?地球はどうなる! ス…

「草を褥に 牧野富太郎」

「草を褥に 牧野富太郎」 大原富枝 河出文庫 2022年11月20日初版 植物画 ボタニカルアート入門。何年たっても、上達しない水彩画。ボタニカルアートは、植物を細かく観察して、根気よく、正確に、描くことが基本らしいですが、ぼくは、ダメ。ついつ…

「風神雷神 ~下~」

「風神雷神 ~下~」 原田マハ PHP文芸文庫 2022年1月6日初版 雪、雪、雪 大寒波襲来で日本列島は、日本海側を中心に大雪。交通網は、大打撃。こういう時は、家で丸くなっているのが一番。朝6時、早朝散歩の公園は、ご覧のとおり。滑って転んでは…