春風邪?夏風邪?そして「鈍感力」

鈍感力

■春風邪?夏風邪?そして「鈍感力」
どうも調子がでない。
先週から春風邪?夏風邪?は分らないが、頭が痛かったり、のどが痛かったり、体がだるかったり様々な不調を感じる。何とか、会社へは、行っているが、どうにも仕事に身が入らない。仕事に身が入らないのは、今、始まったことではないけれど!
まあ、愚痴を言っても始まらない。今はやりの「鈍感力」で、そのうち何とかなるさ!と気楽に構えるしかない。
「鈍感力」(渡辺淳一著)渡辺淳一といえば、「失楽園」など、どろどろした男と女の恋愛小説が多かったと思うが、こんな本もかくのだな〜と、ちょと意外な感じでした。本の書評を言わしてもらうと、まったく買うんじゃなかったってとこが本音です。内容が、軽薄すぎる。いろんな人生のシチュエーションで、「鈍感力」が大切であることを筆者は説いているが、まず、用意されたシチュエーションが幼稚すぎる。さらには、それぞれのシチュエーションで「鈍感力」の必要性を説明しているが、そんな「鈍感力」という言葉一つで解決できるのであれば、人生苦労はない。問題なのは、その「鈍感力」なるものをどうやって養うか。また、どういう方法で育成するか。そのことには、何も触れられていない。こんな本が、ベストセラーになり、若い人たちに指針を与えるとするならば、世の中、落語を聞いている方が、もっと、有意義であり、「笑」によって、一時的に回避行動をとれると思う。医者(渡辺淳一は、一応、札幌医科大学を卒業して、整形外科を専門とする医学博士。ただし、医療の現場経験は、あまりないらしい。))なら医者らしく、少しは、医学的な見地から、大衆に、やさしく「鈍感力」なるものを理解させればいいのに、そんな記述は「かけら」もない。こういっちゃなんだけど、渡辺淳一さん、あなたは、男と女のどろどろが一番合ってるよ!渡辺淳一切り。(ちょっと、古いね!)
そういえば、ちょっと前にはやった「バカの壁」(養老孟著)。養老孟も東京大学医学部を卒業して解剖学の権威だった。これも、似たりよったりだったが、まだ、「鈍感力」よりは面白かったと思う。思うというのは、何が書いてあったか記憶にないからである。まあ、それだけ、感銘に残らなかった内容だったということなのか?というか、私が、アルツハイマーにでもなっちゃたのか?もう、かないませんわ!つまらん本を新聞広告で読まされて、感銘を受けずに、記憶に残らずに、アルツハイマーになったかと心配させられたのでは、あっ、ここで「鈍感力」を発揮して、つまらん本を読んだことは、忘れればいいのかな!「忘却とは忘れ去ることなり」