東眺西望

tetu-eng2007-06-17

■東眺西望
陳舜臣の歴史エッセイ。東を眺め西を望むのタイトルとおり、ギリシャ、ローマ・インド・イラン、そして、中国、アメリカ、ロシア……『世界の歴史』を俯瞰する。
古今東西の果てしない人類の歩みを、地球的スケールで捉え、世界を念頭において考察する。「光は東方より」「東と西を結ぶ糸」「草原の嵐」「アジアの解放」「エーゲ海の東と西」など、20のキーワードで読み解いていきます。
世界の歴史を俯瞰しながら、人類の営みを探り、併せて未来を考える。以上が、本書の売り言葉。
アジアの大航海時代と副題して、スペインなどの西欧の大航海時代より半世紀前に中国の大航海時代があった。船も西欧の数十倍の大きさのものだったようである。造船技術は、かなり高度な技術が、当時の中国にあったことになる。そんな中国が、なぜ西欧の侵略の餌食となったのか?そのあたりも是非、書いて欲しかった。植民地主義の時代。中国は列強の最後の標的でした。アヘン戦争など。これを高杉晋作伊藤博文など維新の立役者は、実は、上海で見ている。今、「長州ファイブ」という映画が封切られている。あまりPRされていないが、これもコミックが原作だそうです。面白そうだから、読んでみようか!コミックって、昔、「タッチ」と「スラムダンク」しか読んだことが、実は、ありません。この2つは、全巻読破しましたけどね。何だか、話がそれちゃったけど・・・。
もう一つ、「茶は世界を変える・・・アメリカの独立と茶との関係」さて、何でしょう。これは、世界史でも習ったことがあることを思い出してください。そう、「ボストン茶会事件」これが発端です。18世紀のアメリカでは、コーヒーは上流階級の嗜好品で、一般の家庭では緑茶を飲んでいました。それは、嗜好品ではなく、生活必需品だったのです。なぜ、生活必需品だったのか?それは、ビタミンCです。緑茶は、中国でもそうですが、ビタミンCを補給する大事な栄養源だったのです。さあ、こんな大事な生活必需品に、当時、アメリカを植民地としていたイギリスは、茶税を課そうとしました。民衆は、怒るわな!これがきっかけでアメリカ独立戦争に発展しました。為政者よ!国民をなめてはいけない!厚生年金問題。国民は、怒るよ!まあ、私は、調査の結果、問題はなかったけども、夏の参院選は、安部さん、勝ち目なし!