今年の花粉症対策

冬の景色

■今年の花粉症対策
そろそろ、嫌な季節の到来です。
私は、まだ、世の中に「花粉症」という言葉がない頃から、春先になると鼻をグシュン、グシュンさせていました。そう、高校時代の頃から、母親に、春先になるとよく風邪をひく、と言われたものです。今から思えば、「花粉症」だったのです。
会社に入社したころの20代は、頻りに「噴霧器」を鼻の穴に突っ込みシュウッ、シュウッと薬を吸入していました。傍から見れば、何をしているのだろうと思われていたのでしょう。何時も、テイシュの箱を持ち歩いて、1日でゴミ箱はテイシュで一杯にするという状態でした。奇しくも、その時に隣の席が、大先輩のYさんです。Yさんも、私に負けず劣らずの「花粉症」の大家でした。二人で、鼻をかむ回数を競っているようでした。
30代になると、症状はもっと激しさを増し、とにかく、夜、鼻が詰まって、寝られなくて、細君に当たり散らして、細君を困らせたことがあります。それ程、症状がひどかったのです。目にも、症状はあらわれて、目が腫れて、眼帯を付けて会社に出かけて行くということもありました。その頃は、ほとんど薬にも頼らず、鼻を洗う機具などを買って、花粉を除去する作業に頼っていました。ある時は、鼻の粘膜を強くすると効果があるなどという情報を聞いて、桶の水に顔を入れて、水を鼻から吸い込み口から吐き出すという荒行事をやって、鼻からの出血で血まみれになったこともあります。
40代になって、漸く、漢方が効くという情報を聞きつけて、「小青竜湯」や「葛根湯加川辛夷」などの内服薬を服用するようになりました。マスクを活用するようになったのもこの頃です。マスクは、ロットで購入して、使い捨てです。まったく、経費のかかる厄介な鼻ですが、取り去るわけにもいかず、3月から連休明けまでの「杉」と「檜」のシーズンを過ごしてきました。
50代になると、さすがに体力の衰えとともに、鼻も鈍感になり、昔と違って、少し、楽になってきました。対抗策も、シーズンインする少し前からのマスクの着用、甜茶が、効用があるということなので、細君が1年中、甜茶をペットボトルに入れて、毎朝、用意してくれるなど、準備も怠りなくシーズンを迎えます。
そして、今まで、「花粉症」で行ったこともない「耳鼻科」に行って、診察を仰ぎ、まさしく、「花粉症」であることを発症から40年を経過して確認し、西洋薬を処方してもらい、随分と楽になってきました。
昨年は、「ジルテック」という抗ヒスタミン剤を処方してもらっていましたが、昨日、そろそろ、シーズンインなので、「耳鼻科」に行ったところ、まだ、発症していないということで「ペミストカリウム」という化学伝達物質遊離抑制薬を処方してもらいました。何でも、「花粉症」の予防薬らしくて、発症したら、また、来なさいということで、面倒なステージが1段階ほど増えましたが、このまま、発症しなければ、ラッキーです。
今年は、寒さの影響で、2月中は、花粉の飛散量が少ないようですが、3月に入って、暖かくなると、一気に、花粉が飛散し始めるということなので、この予防薬が、どこまで、威力を発揮するか、また、新しい「花粉症」との戦いです。