春分の日、雨で鼻の具合もよろしけれ

さざんか

春分の日、雨で鼻の具合もよろしけれ
昨日から、神戸は、まるで梅雨入りを思わせるような大雨のうえに風も強く、傘が吹き飛ばされそうな勢いでした。深夜に帰宅しましたが、その時も、雨と風の勢いは弱まらず、スーツの上着の肩から背中にかけて、そして、ズボンの裾はびっしょりとなるほどでした。
雨は、春分の日の朝方も続きましたが、10時頃からは、雨は、あがったものの雲行きは、まだ、まだ、雨を降らせたいよ、と語りかけるような空模様です。お陰さまで、昨日から今日にかけて、花粉は雨に打ち落されて、私の鼻の具合は、すこぶるよろしく、気分も上々です。そこで、雨があがったところを見はからって、西神中央のスポーツクラブ「イトマン」に一汗かきに出かけたところ、生憎と木曜日は定休日ということで、残ながら無駄足となりました。「まあ、仕様がないよ」と自分自身を慰めながら、そのまま、今度は、徳永英明の「VOCALIST」のVol―1〜3のアルバムを借りようと思い、パルテイの「ゲオ」まで、テクテクと歩いて行きましたが、またしても残念ながら、在庫なしで空振りに終わりました。何とも、今日は、ツイていないなっと、これも、お彼岸の中日に、ご先祖へのお参りもしない不届き者に対する仏罰かと、しおらしく、天に向かって手を合わせながら、今度は、トボトボと帰宅の途につきました。
そもそも、「春分の日」とは、祝日法国民の祝日に関する法律)によれば、「生物をたたえ、自然をいつくしむ」という趣旨であり、戦前は、春季皇霊祭という祭日でした。そして、この日は、真東から陽が昇り、浄土がある真西に陽が沈むということで、春分の日秋分の日とも7日のお彼岸の期間の中日として、お墓参りをするという仏教の風習があります。詳しい、仏教の教えは、門外漢ですが、年2回のこの時期に、ご先祖を偲び、彼岸(悟りの境地)を思い仏道に励みましょうということだそうです。ちなみに、「秋分の日」は、祝日法によれば、「先祖をうやまい、なくなった人をしのぶ」と趣旨が明瞭に規定されています。
さて、帰宅してから、昼食を済ませ、絵はがきの絵を描き始めたところ、リビングの細君から「「HERO」見るよ。」との唐突なお知らせがありました。「えっ、「HERO」って、借りれたの?」と描き始めた「サザンカ」の絵も中途にして、早速、リビングに行くと、もう、すでにテレビの画面に久利生検事役の木村拓哉と雨宮検察事務官役の松たか子が流れていました。
「よく、借りれたね。」
「うん、昨日、ちょうど1本あったの。」
「ふ〜ん、ラッキーだね。」と、朝のツキのなさが、ここで帳消しになりました。やはり、「神は幸運と不運を半分ずつ分け与え賜る。」と宗派を問わない漠然とした小さな幸福感を感じながら、DVD「HERO」の映画観賞を楽しむことができました。
久しぶりのDVDでの映画鑑賞後、「うん、やっぱり。「HERO」って面白いね。「あぶないデカ」と「踊る大捜査線」とこれは、面白いよ。あと、「ガリレオ」の映画化が楽しみだね。でも、最後のタモリの花岡代議士役は、ちょっと、ミスキャストかな。」などと、映画鑑賞後の「HERO」の世界に浸っていました。