「アバノの再会」

アルバの再会

「アバノの再会」
曽野綾子
朝日新聞社
昭和19年11月30日発行
1500円(神戸市立図書館)

「アバノ」とは、イタリアの温泉保養地として有名な「アバノ・モンテグロット・テルメ」という地名のことだそうです。「テルメ」とは温泉の意味。海の外には、イタリアどころか新婚旅行でハワイに行った経験しかない私にとっては、「アバノ」がどっちに向いているのか、まったく想像の埒外ですが、何と言っても、多くの世界遺産を抱えるイタリアですから、さぞかし素晴らしい観光地だと思います。ネットで調べても情報は多くありませんが、ヨーロッパでは有名な温泉地で、特に、泥を使ったエステに特色があるようです。小説の中でも、主人公たちは、毎日、泥浴をして、マッサージを受けて、温泉に入るという休暇を過ごします。
この小説は、大人の恋の物語です。主人公の友衛は、定年前に妻の看護のために大学を退職しましたが、生憎、3年の看護で妻は昇天し、1人、大きな欅の木の下の家で暮らしています。そこに、大学時代の教え子が訪れて、老先生をイタリアのアバノへの旅行に誘います。老先生、一念発起してアバノへの旅行に出発し、到着したホテルで、偶然、昔、家庭教師の教え子だった響子に出会います。そこから、老先生の友衛と教え子の響子との旅行期間中7日間の淡い恋が始まります。
この年になると艶っぽいお話など全くご縁がありませんが、(この年になる前というよりは細君と結婚して以来と言った方が正確ですが、)ほんのりとした世界に引き込まれるようです。丁度、テレビドラマで堺正章主演の「無理な恋愛」が放映されていますが、大人の恋という共通の主題で、偶然に一致しました。本の結末は、アバノの休暇の終わりで、何となく不完全燃焼してしまいましたが、テレビドラマの結末は、これからです。
先週の「無理な恋愛」で記憶に残るセリフがありました。主人公の立木正午(堺正章)が恋敵の若い達彦(チュートリアルの徳井)に言った言葉です。

『達彦君、僕には地位も、名誉も、財産もあるけれど、いまからは、どんどん失われていく。でも、君には、今は何もないけれども、今から得る可能性がある。それが、若さだよ。』

大人の恋には縁がありませんが、馬への思いは届いてほしい。さあ、さあ、「安田記念」の「dandy−papaの狙い」です。
第58回安田記念
3歳上オープン(国際)定量
ウオッカ(岩田)
コンゴーリキシオー(藤田)
▲エアシェイデイ(後藤)
ニシノマナムスメ(吉田隼)
△ジョリーダンス(安藤勝)
香港チャンピョンから3頭の外国馬が参戦しますが、どの程度の力か解らないので、日本馬に狙いを定めます。まともに考えれば、好調のスーパーホーネット、貫禄のスズカフェニックスが勝ち負けとなるのでしょうか。しかし、府中の直線で抜け出すのは、上がり33秒台で安定しているウオッカです。コンゴーリキシオーは逃げ宣言。おそらく、最終コーナーまでに7馬身程度引き離しての大逃げになり、2着に逃げ残る。ここが、狙いです。
レースの展開は、ほぼ狙い通りの結果でしたが、コンゴーリキシオーが粘り切れずに、香港馬が2着に入線し、馬券はハズレ(ガックリだよ。)。「dandy−papaの狙い」は、29日の宝塚記念までお休みしま〜す。