「きびだんご」

きびだんご

広島の駅で途中下車。宮島名産「もみじまんじゅう」のお土産用ではなく、家庭用のかわいい小さな袋入り(もみじまんじゅう五個入り)をもとめる。

日本三景 宮島で生まれた もみじまんじゅう
 その由来は明治の元勲、伊藤博文公が宮島にお越しの折「もみじ谷」の紅葉の美しさとお酌をする可愛い娘さんの手を見て「なんと可愛いもみじのような手だろう」と戯れごとを言われ、それを聞いていた女将がもみじ型のお菓子を作らせたのが始まりだとか・・・』

「もみじまんじゅう」は、最近、まんじゅうのあんこに、カスタードやジャムやチーズなどが入ったものがありますが、私は、やはり「こしあん」が一番です。茶色のカステラのなかに、ほんのりした甘さの小豆の「こしあん」。これが最高です。列車の座席で、待ち切れずに袋の中から、一つつまみ食いをします。旅の途中で、熱いお茶がないのが、残念。
お土産物売り場の別の棚に尾道ラーメンのコーナーがあったので、井上製麺の箱入りの「尾道ラーメン」ももとめました。尾道ラーメンは、醬油味のだしに背脂がはいっていますが、左程、しつこい味ではありません。私は、井上製麺の「尾道ラーメン」が好きです。
さて、岡山の駅でも途中下車。岡山名産「きびだんご」のお土産用ではなく、家庭用のかわいい小さな箱入り(きびだんご十個入り)をもとめる。

『きびだんごの誕生は安政三年(1865年)です。
 備前池田藩の筆頭家老であり大茶人でもあった伊木三猿斉翁のご指導により、初代武田浅次郎の手によって創製されましたが、明治十八年
「日の本にふたつとあらぬ吉備団子 むへ味はひに名を得しや是」
という御製を賜る光栄に浴しました。』

「きびだんご」も、最近、さまざまな味のものがありますが、今回は、黒糖のものをチョイスしました。黒糖は、さとうきびの搾り汁を煮詰めたもので、あまり甘くなくさっぱりした味ですが、甘い物が好きな人には、やや物足りなさを感じるかもしれません。

『鬼のおみやげ
むかし、むかし、桃太郎の鬼退治。
そのお話には、つづきがあったそうな。
「ヤイ、どうだまいったか」鬼たちは反省して、みんなと仲良くする約束をしたそうな。「ところで、どうしてきみはそんなに強いんだい?」「これを食べてごらん」と桃太郎。もらったのはきび団子。
「なるほど、なるほど!」鬼も納得。
さてさて、それから数年後、鬼たちは、鬼が島でとれた おいしい おいしい黒糖でつくった きびだんごをおみやげにもってきました。
みんなでパックリ!さすがの桃太郎も、この味にはビックリ!
「鬼さんまいった、こうさん、こうさん」
みんなニコニコ、めでたし、めでたし。』

「きびだんご」だけでは、寂しいので、讃岐うどん「山下のぶっかけうどん」も買いもとめます。讃岐うどんブームで、お土産物売り場には「うどんコーナー」があり、よりどりみどりですが、私のお気に入りは、「山下のぶっかけうどん」です。
最近、高速道路のサービスエリアもそうですが、山陽新幹線の主要な駅(大阪、神戸、岡山、広島、小倉)には、「エキナカ」商業施設が充実しており、先を急がない旅であれば、途中下車しながら、それぞれの地域の特産品やお土産品を見て、買って、食べるのもおもしろいですよ。