ぶらり「お伊勢様」

tetu-eng2012-08-12

「知らない町を〜♪♪ 歩いて見たい〜♪♪ どこか遠くに 行きたいな〜♪♪」
とある休日の朝、やや突然に、細君が、以前から行きたいと言っていた「お伊勢参り」に出掛けることになりました。「お伊勢参り」と言えば、伊勢神宮です。伊勢神宮は、内宮と外宮に分かれており、内宮は、天照大神を祀っており、皇室とは、氏神としての結びつきが強いと言われています。出掛けるキッカケはそんなことではなく、グルメ番組で見た「赤福氷」を食べたいという食欲からでした。何とも、信心のないことです。もっとも、転居移動の自由のなかった江戸時代は、「お伊勢参り」(「お陰参り」ともいう。)は、特別に許されていたので、途中の旅行を楽しんだとも言われています。弥次さん、喜多さんの「東海道中膝栗毛」は、まさに、そのお話ですね。
出発は、9時過ぎ。相棒をどうするか?わが家では、出掛ける時のいつもの課題です。暑いのでお留守番は、「かわいそう」、伊勢神宮の近くのペットホテルを探して、預けることとしました。不安そうな相棒に「行くぞ」と声をかけると「ワンワン」と喜んで飛びついて来ます。「やっぱり、置いて行けないよね。」車に乗り込み、カーナビで推奨コースを検索。その指示通り「出発。進行。」第二神明北線の長坂ICから垂水JCTを経て、第二神明阪神高速神戸線へ。どうも西名阪自動車道を案内するようです。途中、大阪環状線で渋滞。「うむ、こりゃ時間がかかりそう。」西名阪は、天理ICまで、そこからは、名阪国道(自動車専用道路)ここでも工事渋滞。伊賀SAでコンビニのおにぎりを買って木陰で昼食。相棒は、お店に入れないのよね。「犬権侵害。犬差別。」と愛犬家の叫び。伊勢関ICから伊勢自動車道で、制限速度を気にせず「ガンガン、ビュンビュン」、14時に伊勢ICに、漸く、到着です。
相棒は、予定通りにペットホテルに一時お預け。内宮前の市営駐車場に車を止めて、さて、いよいよ、「お伊勢様」。暑い昼過ぎに、「内宮はどっち」と歩き始めたら、「何これ(珍百景)」。石畳の続く「おはらい町通り」は、まるで、タイムスリップしたような街並。どの時代に?大正〜明治〜江戸?私は、昭和生まれなので、とにかく、それ以前です。さらに、歩くと「何これ」。「おかげ横丁」。これって、ちょっとした大人のテーマパーク。「うむ、すばらしい。」こんなの三十年前に訪れた時には、無かった。それもそのはず、平成5年にこの街並み(タイムスリップしたような街並み)は完成したそうです。驚きながら、兎に角、まずは、内宮へ。五十鈴川宇治橋に辿り着けば、この厳かなる景色は、昔と変わっていません。内宮に参詣し、「家内安全、家族健康」を祈願して、そそくさと、「赤福」へ。

お目当ての「赤福氷」は、お客さんでごった返し状態。すごい人気です。食べれば、抹茶のかき氷の中に赤福が一つ。「ジャンジャンです。」お陰で、汗も引いたので、街を散策。面白そうなお店を覗いては、冷やかしだけ。雰囲気の良い「五十鈴川カフェ」でコーヒーを飲みながら、五十鈴川のせせらぎを眺め、ちょっと、「ほっとした気分」に。さて、もう、17時。相棒を迎えて、帰らねば。そうなんです。お伊勢さまは17時で、「閉店ガラガラ」。駐車場では、この時間に、ほとんど駐車している車はなく、愛車がポツリと残っていました。
帰りは、伊勢ICから伊勢自動車道、亀山JCTを経て新名神高速道路へ、古いカーナビでは、道なき場所を走っている状況です。草津JCTから名神高速道路。大津SAで、夕食。吹田JCTから中国自動車道へと慣れた高速道路を快走して、21時に、わが家へ到着。道中が9時間、伊勢滞在時間3時間。ちょっと、腰に負担がかかる「ぶらりお伊勢様」でした。