「夢より短い旅の果て」

tetu-eng2015-12-06

「夢より短い旅の果て」
柴田よしき
角川文庫
2015年9月25日初版

師走に入って、いきなり、愚痴から始まります。

一月前、胸のあたりのドキドキが一週間ほど続きました。うむ、変だなと思って、近くの循環器内科を受診。結果は、期外不整脈ということで、病気ではなく、生理現象です。ということで、薬の処方もなく、無罪放免。ついでに、インフルエンザの予防接種を受けました。

そのうち、ドキドキは、忘れました。

次は、一週間前から、左耳が詰まった感じです。左首筋のハリが酷いようです。うむ、変だなと思って、近くの耳鼻咽喉科を受診。結果は、病的な異変はなし。ということで、薬の処方もなく、無罪放免。ついでに、耳垢をとってもらいました。

今、左耳にやや違和感が残っています。

と、何かと、細かい身体の不調がすみずみで惹起するのは、加齢の所為でしょうか?気にしなければいいと思うが、気になってしまいます。確認のために、お医者さんの手を煩わしているようなもので、まったく、医療費の無駄遣いと言われそうですが、払った保険料ほどは、利用していませんので、勘弁して下さい。

と、愚痴が長くなりましたが、本題に入ります。鉄道の旅は、お好きですか?ぼくは、旅というものをしません。もちろん、車での日帰りの行楽は、ときどき、出かけますが・・・。それが、旅と呼べるかどうかは???

ヒロインが、氷見線で雨晴海岸の絶景に走り込みました。

『突然見えた。
声が出ない。
言葉にならない!
空いっぱいにそびえる、あまりにも大きく美しい北アルプス
その山々は、まるで魔法のように、海から直接そそり立っていた。
富山湾の青。空の青。
その間に、白く輝く巨大な山景。
絵画の縁取りのように、その景色の中を進む列車。下方には松の緑。
絶景だった。』

ヒロインは、四十九院香澄(つるしいん かすみ)。大学の鉄道旅同好会のメンバーです。鉄道旅なので、単なる鉄道マニアの「鉄ちゃん」ではなく、鉄道を利用した旅が好きでなくちゃだめですね。

香澄が出かけた鉄道旅は、長距離路線もありますが、「横浜高速鉄道こどもの国線」なんて、駅が三つしかない短距離路線もあります。

いいんです。

列車に揺られて、駅で降りて、その土地をぶらつき、また、列車の中で、降りた土地で、見知らぬ人と、ちょっと、お話をする。道を聞くだけでいいんです。そして、ありがとうって言う。そんな一人旅に、ぼくも、あこがれます。