「なかよし小鳩組」

tetu-eng2017-07-09

「なかよし小鳩組」
荻原 浩
2015年11月16日第14刷発行
集英社文庫

台風3号がやってくる前には、梅雨前線が北に上がって、北陸・東北地方が大雨でした。そのとき、天気予報では、西日本は梅雨明けのような状況とのことでした。ところが、台風3号が通過後、梅雨前線が南に下がり、今度は、一転、九州地方が大雨です。しかも、記録的な大雨ということで大変な災害が発生しています。

「天気は、唯一、未来が予想できる」なんて豪語する人もいますが、なんの、なんの。やはり、自然は人智の及ぶところではありません。最近、毎年、自然災害で大きな被害が発生しています。何万年という地球の営みからすれば一瞬の出来事かもしれませんが、人間と自然との関係は、人間が自然を支配するとか、コントロールするとか、予知するとか、そんな不遜な事ではないのでしょう。

そこで、太古の昔から、人間は神に祈り続けたのではないでしょうか。治山治水で、人間が作り出したものは、自然の破壊に抗すべき手立てがないのではないでしょうか。例えば、植林は流され、流された木材で被害が拡大する。人間の手の入っていない山は、どうなんでしょうか。池上さん、今度、教えてください。

そう考えると、人間が自然を支配しようとすればするほど、自然災害は大きくなる。一度、破壊した自然は、二度と元には戻らない。「覆水盆にかえらず」「It is no crying oyer spilt milk」
ちょっと、意味が違うかな?まあ、でも、要するに、自然は大切にしましょうという単純なメッセージを繰り返すことが必要です。

みなさん、どう思いますか?これは、一人ひとりの心がけでしょう。

『正面入口には「おかげさまで四十周年―――任侠展」の墨文字が躍る大看板が掲げられる。小鳩源六の直筆だ。道沿いには関東一円の組長名義の花輪がずらりと並ぶ。猪熊組組長猪熊誠次の名前もあった。入口の両脇にはタコ焼きと焼きそばの屋台も立ったが、屋台の中にいるのは有事に備えて配備された小鳩組の戦闘部隊だ。焼きそばを焦げるままにして通りに尖った視線を投げかけている。通りの向こう側にはパトカーが停まり、何人かの警察官が遠巻きに様子を窺っていた。』

ユニバーサル広告社シリーズ第二弾。倒産寸前の広告代理店ユニバーサル広告社。今度の大仕事は、小鳩組のイメージアップ戦略。小鳩組といっても、幼稚園ではありません。いわゆる「やくざ」です。「やくざ」の世界も多角経営で稼がないと組員を養っていきません。そこで、CI活動も必要とのこと。

こともあろうに、それを請け負ったのが、社長の石井、コピーライターの杉山、アートディレクターの村崎、そしてアルバイトの猪熊のユニバーサル広告社です。こういうストーリーであれば、だいたい、どのようなドタバタの展開になるかは想像できますよね。とにかく、痛快娯楽ユーモア小説で、肩がこらないのがいいですね。

実は、このシリーズ、第3弾があるのですが、そのうちには、ご紹介します。乞うご期待!