「武道館」

tetu-eng2018-08-26

「武道館」
朝井リョウ
2018年3月10日第1刷
文春文庫

木曜日の夜、台風20号が直撃。

夕方までは、蒸し暑い天気で、雨・風も大した様子ではなかったのですが。台風は、19時ごろ徳島南部に上陸。その頃から、雨・風が勢いを増してきて、22時頃になると、ゴーゴー(風がないているゴー、ゴ、ゴー♪)と恐ろしくなるような大荒れの状態。

23時30分頃、そろそろ寝るかとベッドに入るが、ものすごい風の音とサッシに吹き付ける雨の音で、「うるさくて、眠れない!」と細君に苦情。苦情を言われた細君も、「窓が割れたらどうしよう?怖いぐらい!」と、逆に問いかけられて、「ペアガラスだから大丈夫でしょう。」と根拠レスの答えを返して、そのまま、なんとなく、ベッドで白河夜船となり、朝、起きてみると、ビックリ。

まず、隣のマンションの自転車置き場の屋根が飛んで、駐車場の車の上に乗っかっていました。さらに、これも、隣のマンションですが、フェンスが傾いていました。そこで、今、理事長を務めているぼくは、とりあえず、わがマンションの被災状況をベランダと廊下から概観してみると、植栽が根っこから傾いている以外は、大丈夫でした。

ところが、出勤しようとマンションの玄関に出て、「やや!なんじゃこりゃ!」玄関のノウゼンカズラが、根っこから掘り起こされたようになって、折角、成長していい感じだったツタが道路上に散乱していました。「ありゃりゃ!」「こりゃ、ひどいね!」今のマンションに引っ越していて16年。何度か、台風の直撃に遭ったことはありますが、これほどの被害は初めてです。

これらの片付けは大変でしょう。管理人さんご苦労様です。

それにしても、今年は、台風の日本への襲来が多いですね。鎌倉年間の元寇のときも、こういったように「神風」が吹いたのでしょうか?でも、平成年間の台風は、「神風」ではなく「厄風」ですね。日本国中に大変な災害をもたらしています。これから、稲穂の実る季節になりますが、二百十日の台風は、もう懲り懲りでしょう。

と、今回も余談が長くなりましたが、おなじみ・・・ぼくにとっては、お馴染みの朝井リョウの青春小説です。

武道館を目指すアイドルグループの物語。

『【アイドルNEWS】
加速する音楽業界の特典商法。注目のアイドルグループ「NEXT YOU」初のオリコンデイリーチャートランクインも、実際に売ったのは卑猥な“コンセプトキャバクラ券”?』

アイドルグループの握手券付きCDの販売商法を「卑猥な“コンセプトキャバクラ券”」と表現しているのは、うむ、半分納得ですね。でも、いまじゃ・・・こんなの常識みたいです。アイドルグループの裏側の暴露本のようになっていますが、そのなかで、歌を歌い、踊りを踊るアイドルたちは、純粋に、歌が好きであり、踊りが好きな少女たちです。そんな少女たちは、大人が作り出した商売の道具にされているのか?

アイドルの少女たちにとっては、大人の計算や思惑なんて、「どうでもいい!」彼女たちは、ファンのために、そして、自分たちの目標の実現のために、失うものも沢山あるが、「武道館」をめざしている。まさに、「青春小説」ですね。

巻末の解説は、「つんく」さんでした。