「カラット探偵事務所の事件簿 1 」

tetu-eng2018-10-21

「カラット探偵事務所の事件簿 1 」
乾 くるみ
2011年7月4日第4刷
PHP文芸文庫

すっかりと涼しくなって、1年で最もすごし易い「いい季節」になりました。いまから、一雨ごとに気温が下がり、冬に近づいていくのでしょう。気象の慣用語で「一雨一度」というらしいです。

話は変わります。ぼく!最近、知ったことが二つあります。「おくれてる〜」といわれそうですが、告白しましょう。

一つは、「radiko」・・・これは、知っていたのですが、「タイムフリー」という機能があるということです。
簡単に説明すると、1週間前のラジオ番組が聴取できるというサービスです。これは、便利。聞き逃した番組を1週間以内ならば、聴取することができるのです。ただし、他地域の番組は、有料となっています。関東で、吉永小百合さんの番組があるのですが、残念ながら有料とのことでした。

このシステムと関連して、NHKラジオ講座も、「タイムフリー」のサービスがあります。同じように、1週間以内であれば、何度でも、聴取することができます。最近、「Enjoy Simple English」を聴いています。5分番組で、気軽に聴けるので、面白いですね。レベルは、中学生ぐらいです。今月は、「Run Melos!」。先月は、「I am a Cat!」・・・なんてね。

もう一つは、「Tver(ティーバー)」・・・民放公式テレビポータル。「radiko」と同じように、放映後、1週間以内のテレビ番組を視聴することができます。これも、見逃したドラマを1週間以内ならば視聴することができので、便利ですね。

ぼくの部屋には、テレビがないので、パソコンがテレビとラジオを兼用することができるわけです。これらは、いずれも、インターネットの世界のことです。これが、「IOT」というのかどうかは知りませんが、ぼくたちの日常は、急激に変わりつつあることは確かです。キャッシュレス化の波もそうですね。

「おくれないように・・・ついていかなくっちゃね!」

また、また、本箱に眠っていた本を引っ張りだしました。

乾くるみさんの小説「イニシエーション・ラブ」「セカンド・ラブ」は、ラブミステリーとして傑作でした。「蒼林堂古書店へようこそ」は、短編ミステリーとして、まあまあでした。そして、おなじく、短編ミステリー「カラット探偵事務所の事件簿 1 」です。「1」があるから「2」もあるでしょうが、うむ、ぼく的には、いまひとつ物足りなさを感じた作品です。

『カラット探偵事務所。
探偵事務所といっても、浮気調査や信用調査などは苦手としている。出不精の所長を除くと、実質的な調査員は俺だけになってしまうので、張り込みや尾行などといった業務もろくにこなせないのだ。
ではいったい何ができるのかというとーーーー実は<謎解き>なのだ。』

<謎解き>ってなんでしょうか?<謎解き>なんて、日常生活で、そうあるものではないでしょう。そのため、この探偵事務所は暇。それでも、一月に1件ぐらい、<奇妙な依頼>があります。でも、「あるある的」な依頼ではなく、<奇妙な依頼>のため、ミステリーとして、やや現実感がない。そこが、この小説の物足りなさでしょうか?

どうですか?あなたは、何か<謎に思うことがありますか?>