「明治乙女物語」

「明治乙女物語」
滝沢志郎
2019年6月10日第一刷
文春文庫

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毎年恒例、新潟の友人から新米が送ってきました。そして、これも、毎年恒例、ぼくは、精米してお酒「百黙」を返礼として送りました。「百黙」は、兵庫県内でのみ販売されている菊正宗酒造の銘酒。酒どころ新潟では、販売されていないので、ご賞味あれ。

ところで、その友人と1年ぶりにテレフォン会話。すると、健康診断で腎臓がんの疑いがあり再検査とのこと。今年は、若い時に世話になった友人が亡くなったので、やれやれ、近い世代の病気の話は気が重いと思っていたら、後日、メールで「再検査の結果、白だった」とのことで、ホっとしました。何はともあれ、健康、長寿が一番です。

またまた、季節到来。11月1日、2020年の年賀状の販売開始。オリンピックイヤーということで、オリンピックの記念ハガキや・・・なぜか?ミッキーマウスのキャラクターハガキなどもありましたが、ぼくは、ポピュラーなインクジェット紙のハガキを200枚購入しました。

月末までに、年賀状をプリントして、来月は、宛名書きのスタートです。年末が近づいてくると毎年恒例の行事がボチボチとやってきます。同期会などの忘年会も、スケジュール調整が始まりました。慌ただしいです。これが、日本の年末、12月、師走・・・そして、紅白歌合戦を見て、2020年を迎えることなり、また、一つ歳を重ねます。
おっと、まだ、11月です。なんだか、毎年、動き出しが早くなっているような気がします。ほんと、慌ただしいな!

「明治乙女物語」・・・うむ、タイトルがいまいちだと思います。明治の開明のとき、鹿鳴館の舞踏会で企てられる爆裂弾事件・・・この事件に挑むのが、高等師範学校女生徒たち。明治21年、まだ、大政奉還から20年、日本は、欧米諸国との不平等条約の改正に向けて、文明開化を諸外国にアピールするため鹿鳴館で舞踏会を催します。

こういった開化政策に反対する団体による爆裂弾事件は、当時、頻発していたようです。その一つが、高等師範学校(女子部)でも発生します。日本の女子教育のシンボル高等師範学校(女子部)。師範学校は、教師育成のための学校、すべて官費で賄われます。当時は、賊軍となった藩の子弟が多かったらしいです。しかし、そのため、師範学校の学生は、反骨精神に満ち溢れていたということです。

女子部の咲(さき)もその一人でした。咲は、爆裂弾事件の犯人に興味を抱き、犯人の捜索に乗り出しますが、そこには、意外な過去の事実が・・・・。まあ、タイトルからは、思いつかない青春ミステリー的な物語です。

犯人の過去に深くかかわっていたのが、「らしゃめん お吉」って、誰?と思った方は、伊豆の下田に行って、チート、勉強してきてください。

まあ、そういうことで、この小説のタイトルは、「らしゃめんの秘密」・・・うむ、いまいちかな?ぼくには、才能がないので、諦めて、この小説のグッドなタイトルを考えてください。「明治乙女物語」じゃね~?そういった課題をもっての小説の読み方も、いいかも。