「ビブリア古書堂の事件手帖 Ⅱ ~扉子と空白の時~」

ビブリア古書堂の事件手帖 Ⅱ ~扉子と空白の時~」

三上 延

メディアワークス文庫

2020年7月22日初版発行

  

f:id:tetu-eng:20200809155654j:plain

シルバー人材センターからオファがありました。昨年と同じ、とあるマンションの散水です。1年間、音沙汰がなかったのですが、忘れられていなかったようです。ぼくの担当は、8月、9月第1週の月曜日と木曜日の9時から12時までの3時間の「水撒き」。

 

「水撒き」と言って侮るなかれ、一番、大変なのは20メートルのホースの処理です。ロールにまかれたホースを引っ張り出し、散水栓にジョイント。散水後は、散水栓から取り外してロールに巻く。この作業を6~7回ほど繰り返します。ジョイントが老朽化していると水漏れして効率が悪くなる。

 

散水の設備は、整備されているのが前提ですが、老朽化しているものの交換ができていないので、その都度、管理人さんに申告しています。一回りするまで、非効率は続きますが、そのときには、9月になってしまいそうです。まあ、今年、修補できていれば、来年は楽になるかも?来年もオファがあれば?

 

そういうことで、へたなスポーツクラブに行くよりは、ずっと、運動になるけど、熱中症には気をつけないといけません。ときどき、耳が詰まったようになるのは、熱中症の予兆かも?

 

なぜ、それでも水撒きをするのか?そこに、水を必要としている植栽があるから・・・なんちゃって!

 

さて、もう、終わったと思っていたビブリアのシリーズ。再始動しました。シリーズⅠは、2011年~2017年の間に7巻が、発行されました。ぼくは、基本的には、読んだ本はヤフーオクか、メルカリで売却しますが、このシリーズは、蔵書しています。

 

蔵書している夏目漱石司馬遼太郎と肩を並べている三上延。何が、そんなに、ぼくの琴線に触れたのか?まずは、古書にまつわる謎解きというストーリー、栞子さんと大輔のちょっとしたラブコメディ、越島ハグのイラストの三点ですかね。

 

そうそう、思い出してください。第1巻のEpisode oneは、夏目漱石漱石全集・新書版」(岩波書店)がモチーフになっていました。

 

余談ですが、ぼくは、夏目漱石全集(大正13年初版)を所蔵しています。この全集が、ぼくの読書の原点なのです。このことは、ブログに何度も書いているので、おい、自慢か?そうなんです。ぼくの唯一無二の財産なのです。また、何度も自慢しますよ。

 

さて、シリーズⅠのモチーフは、横溝正史「雪割草」「獄門島」の直筆原稿です。

 

栞子さんは、体質的に本の読めない大輔(本を読む頭痛がするらしい)のために本のストーリーを解説します。

『「『雪割草』は1941年6月から12月にかけて、新潟毎日新聞に・・・・途中から他紙と合併して新潟日日新聞になりますが・・・・半年間連載されていた長編の家庭小説です」

「・・・・あの、家庭小説ってなんなんですか」

「正確な定義は難しいですが・・・明治中期以降、主に新聞に掲載されていた女性向けの通俗小説を指します。不幸な境遇に陥った女性主人公が、降りかかる苦難を乗り越えて幸せになっていく、という筋立てが多いです。家庭の誰でも安心して読めるという意味で、家庭小説と呼ばれていたようです」』

 

栞子さん、勉強になります。なお、栞子さんと大輔は結婚して、扉子という娘ができました。扉子、もう、高校生。2021年、扉子、9歳、から推測して2028年ごろの設定から小説は始まります。

 

このシリーズは、今から、どう展開するのか?ひとつ、楽しみができました。まだまだ、長生きをしなけりゃ。