「ホワイトラビット」

「ホワイトラビット」

伊坂幸太郎

新潮文庫

令和2年7月日初版発行

 

 

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先週、歴史的瞬間に立ち会いました。

 

興味のない人は、スルーしてください。競馬の話です。

 

先々週、秋華賞(むかしは、エリザベス女王杯だった。)で無敗の三冠牝馬桜花賞オークス秋華賞)が誕生。これは、史上初の快挙。その馬は、デアリングタクト。鞍上は、松山弘平

 

そして、先週、菊花賞で無敗の三冠牡馬(皐月賞、ダービー、菊花賞)が誕生。過去には、父・ディープインパクト、皇帝シンボリルドルフのみ。その馬は、コントレイル。鞍上は、福永祐一

 

牡馬・牝馬がともに、同一年度開催で三冠を達成するのは、史上初。

 

やっていてよかった「競馬」。生きているうちに、こんな凄いシーンを見ることができるなんて、・・・といっても、競馬をやらない人にとっては、どうでもいいことかもしれませんが・・・。

 

もっと、どうしようもなく、ビックリなのは、過去の三冠牝馬6頭のうち5頭スティルインラブアパパネ、ジェイティルドンナ、アーモンドアイ、デアリングタクト)、過去の三冠牡馬8頭のうち6頭(ミスターシービーシンボリルドルフナリタブライアンディープインパクトオルフェーヴル、コントレイル)は、ぼくが競馬を嗜むようになってからの名馬たちです。

 

とくに、先週の菊花賞は、歴史の残る、デッドヒートでした。4コーナーから直線に入って、振り切りにかかるコントレイル、虎視眈々と圧力をかけていたルメール騎乗のアリストテレス、譲らないコントレイル、追いすがるアリストテレス、耐えて!耐えて!首差で、先着したコントレイル。これが、競馬の醍醐味です。

 

あやや~。競馬の話をしていると、時間と紙面を忘れてしまいます。

 

お久しぶり~。伊坂幸太郎さんです。

 

伊坂幸太郎ワールドの全開です。というか、いままで以上に炸裂かも。キーワードは、オリオン座、そして、ジャンバルジャン

 

泥棒の三人組。なぜか、「レ・ミゼラブル」を愛読。ぼくは、少年少女世界文学全集かな?子供のころ「ああ無情」をよんだことがあるけれど、全訳の本は、読んだことがありません。そのころ、「モンテクリスト伯巌窟王)」も読んだかも。

 

誘拐をビジネスとする犯罪グループ。グループのコンサルタントの男、なぜか、星座に詳しく、とくに、オリオン座の蘊蓄を披露する。

 

この事件「白兎事件」。主役は、誘拐ビジネスグループの一員の兎田孝則。妻の綿子ちゃんが、同じグループに誘拐されるという奇妙な事件から始まる。

 

そして、なぜか、仙台の住宅街で、立てこもり事件が発生する。警察特殊部隊SUTが出動する。人質の家族の隠された秘密。立てこもり犯人の要求は。

 

これは、ミステリーか、それとも、伊坂マジックか。全編にわたって、三分の一を読んでも、何が何だかわからない???こんな小説・・・面白いといっていいのか?

 

伊坂さん、はじけ過ぎでは???