「新版 百人一首」

「新版 百人一首

島津忠夫=訳注

角川ソフィア文庫

令和元年12月10日新版28刷発行

(昭和44年12月10日初版発行)

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サンキタ通 「サンキタ通」とは、神戸阪急三宮駅の北側のアーケード街です。サラーリーマンの頃は、金曜日の夜になると、ウロウロしていました。この手前に、パイ山公園(おっぱい公園)がありましたが、いまはリニュアルされて、新たな、三宮の名所になろうとしています。

 

今週も、太山寺塔頭「龍象院」のイベントがありました。龍象院住職の「声明独演会」です。

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「声明」ってなに?仏典に抑揚をつけた仏教声楽をいうらしい。ぼくも、詳しいことは、知りませんが、以前、須磨寺で、多くの僧侶が合唱していたのを聞いたことがあります。もちろん、楽器を使わず、アカペラです。

 

満月の日。お天気は良いのですが、10月には珍しい冷え込み。龍象院の廊下のガラス戸をすべて外して、お庭をライトアップして、雰囲気は抜群。

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18時開演。招待客は、座敷からお庭に向かって、座り、その奥のご本尊の前で、住職の声明の独演がスタート。幽玄の世界。

 

18時30分ごろから、冷え込みがきつくなりましたが、冷えた空気に住職の声明が響きます。

 

ラストは、全員で般若心経の大合唱。19時終演。

 

帰途、天上には、満月が・・・。車のエンジンをかけると、外気温12℃。

 

最近、読書のスピードが、落ちてきています。一日に50ページも読めば、飽きてきてしまいます。うむ、もう歳かな。本を読むのも体力勝負です。そもそも、そんなに本が好きじゃないのかもしれません。

 

じゃ、なんで、本を読んでいるのか?ボケ防止のために、無理して読んでいるのかも。むかしは、本を読みながら、本のなかに埋没して、そのシチュエーションを、ぼくは、天空から眺めている・・・そういった自分を愉しんでいたような気がします。

 

翻って考えると、ひょっとしたら、面白い本がなくなったのかも。とにかく、時間を忘れて読んでいるということがなくなりました。要するに、読書のマンネリ化とでもいうのでしょうか?ただし、本を買うことは好きなんですよね。そのため、本箱には、未読の本が溜まって、順番待ち状態です。

 

そんなときほ、「百人一首」・・・で、気分転換。百人一首は、みなさん、ご存知だと思いますが、全部、読んだことがありますか?残念ながら、ぼくは、有名どころは知っていますが、全部、読んだことがありません。

 

鎌倉時代初期(1200年初頭)に藤原定家が百人の歌人から選歌したものと言われています。とすると、800年、読み継がれたものですから、今はやりの小説とは、次元が違います。

 

夏目漱石でさえ、800年間、読み継がれるかどうか?そういった読み物は、絶対、面白いに違いない・・・ということで、百首目から読み始めました。

 

『百敷や ふるき軒端の しのぶにも なをあまりある むかし成りけり 順徳院』

 

一首目から読むと、最後まで、たどり着けないかもしれないので・・・・。