「元彼の遺言状」
新川帆立
宝島社文庫
2022年3月31日第8刷
牡丹 先日、永沢寺(ようたくじ)に行ったときに、三つ蕾のついた「牡丹」の鉢を買ってきました。二週間後、見事に真っ赤な花が咲きました。むかし、むかし、長谷寺で買った「牡丹」は、10年くらい、毎年、子供の日前後に咲いていました。この「牡丹」も、そうなるかな。
今、世界の合言葉は、「NO WAR PLEASE」です。
GW、とくに、予定はありませんでしたが、ブログを休刊しました。読者の皆様には、予告なしでの休刊をお詫びします。
前回、へバーデン結節で、指が痛いという記事を書きました。体のどこかに不調があると、いろいろと、「気合」が入らないものです。
一番影響があったのが、ウクレレです。常に、側において、合間、合間に、弾いていたのが、もう、2週間以上、弾いていません。まさか、ウクレレが、弾けなくなるとは・・・。このまま、ダメなのかも。
何か、音楽はやりたので、指を使わない、音階のある楽器は、アッ、ハーモニカでもやるかな?今度は、唇が切れたりして・・・。
思い出しました。錠一郎は、レコーディング前にトランペットが吹けなくなり、20年後にジャズピアノに転向しました(「カムカムエヴェリバディ」から)。
そんなことを考えていたら、学生時代の長崎の友人からLINE電話あり。彼も、へバーデン結節で指が変形しているとのこと。同病相憐れむ。病気は、同類がいると、なんだか、ホットするのは、なぜ?
ということで、気を取り直して、「元彼の遺言状」。
綾瀬はるか主演の放映中のテレビドラマの原作です。
新川帆立さん、31才の新人作家さんです。東大医学部を失敗して、法学部に入学、その後、司法試験に合格して、弁護士登録。小説教室に3年通って、執筆開始。本作で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞。現在は、弁護士は、休業中とのこと。
16才のとき、「吾輩は猫である」を読んで、小説を書きたいと思ったとのこと。思ったことが実現できるところが、才女ですね。また、麻雀のプロテストを受けて、トップで合格したらしい。
小説好きで、麻雀好きは、ぼくと、共通点がありますが・・・。
『僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る。
これは僕にとって、犯人への復讐だ。
与えることは奪うこと。
犯人は僕があげた財産で一生暮らすことになる。つまり僕の支配のもとで、僕の亡霊に付きまとわれながら過ごすわけだ。
きちんと犯人を見つけてもらえるように、犯人が見つからなかったら、僕の全財産は国庫に帰属させることにした。』
奇妙な遺言状を残して元彼は、インフルエンザが原因で亡くなった。元カノでもある弁護士の剣持麗子が、この遺言状の秘密に迫っていきます。
全財産は60億円。でも、遺留分(相続分の二分の一)は、相続人に権利があるよネ。
すでに、剣持麗子シリーズの第2段が発売されています。新川帆立さんの未来は・・・ミステリー。