「老人よ、電気を消して「貧幸」に戻ろう!」

「老人よ、電気を消して「貧幸」に戻ろう!」

倉本聰

文藝春秋

2022年6月号

 

新緑 5月は、「橘月」という異称があります。橘は、柑橘系の果樹ですが、その実は、不老不死の実とも言われています。実は、近くの公園に、橘の木があり、昨年、白い花を咲かせ、実がなっていました。

「たか代より 橘月の 名をとめて しのふ昔の 思い添らむ<藤原家隆>」

 

今、世界の合言葉は、「NO WAR PLEASE」です。

 

マスク着用の要請が緩和されます。

 

最近は、ニュース番組、ワイドショーなどでは、ウクライナ、観光船沈没、給付金誤振り込みなどばかりで、コロナの情報がサッパリになりました。それでも、兵庫県は、毎日、1500人超の感染者が発表されています。

 

それでも、様々な規制が緩和されているのは、なぜ?コロナの弱毒化、ワクチン効果、それとも、経済優先・・・きちんと、なぜ緩和するのか、教えてよ。

 

マスクは、メガネと同じで、もう、顔の一部になってきたような・・・と言っても、今から暑くなると、鬱としいので、要請緩和は有難いですが、ほんとに、大丈夫?

 

あれだけ危機意識を高めたのに、ちょっと、説明不足ではないですか?マスク着用を緩和する科学的根拠を示してちょうだい。本音は、分からないけど、もう、いいんじゃないってことかも。

 

そこのところ、池上先生・・・教えて。

 

さて、倉本聰さん、「北の国から」などのヒットドラマの脚本を手掛けた方。最近では、帯ドラマの「やすらぎの郷」が記憶に新しい。富良野自然塾の活動などで、自然保護活動に尽力されています。御年87歳とのこと。

 

文藝春秋6月号に「老人よ、電気を消して「貧幸」に戻ろう!」を寄稿。

 

『我々老人世代は環境危機に責任がある。同時に我々は質素だった昔を経験して来た世代でもある。』

 

そうだね。ぼくが物心ついたころ、家の電気製品は、電球とラジオぐらいだった。でも、知っているからと言って、その時代に戻るのは、みんなが戻るなら仕方ないが、僕だけ戻るのは、そりゃ、無理ですね。

 

でも、環境危機を軽減するための行動は必要です。何ができるか、考えましょう。そして、小さいことから、コツコツと実践してみましょう。とは、思っています。

 

『もっと速く走れる。もっと容易に通信が出来る。もっと簡単に洗濯が出来る。掃除が出来る。ニュースが見れる。娯楽が楽しめる。買物が出来る。仕事が出来る。もっともっともっともっと・・・・

しかしそこにからくりがある。』

 

「貧幸」・・・貧しいが倖せ

 

『同じ意見の人、この指止まれ!』

 

とのこと。

 

そうです、「清く、正しく、貧幸に」これからのぼくのプリンシプルにしよう。まずは、かけ声からです。