「スイート・ホーム」

「スイート・ホーム」

原田 マハ

ポプラ文庫

2022年4月5日発行

 

ハワイアン・パブ 神戸元町のハワイアン・パブ。店の看板は、黄色のサーフボード。お店は、2階。店内の棚には、ウクレレが数台飾ってあります。お客さんが弾くこともOK。ぼくも、飲みながら弾き語りで騒いだのは、もう、4~5年前のことです。まさか、今、指の不調でウクレレが弾けなくなるとは・・・。

 

 

今、世界の合言葉は、「NO WAR PLEASE」です。

 

異常気象です。

 

6月末から、暑い、しかも、とんでもなく蒸し暑いのです。気温30度超、湿度70%超、こりゃ、たまらんのです。なんとか、なりませんか。と、思っていたら。

 

今年も、新潟の友達から青梅が届きました。

 

昨年は、梅酒に漬け込み、先日、試飲しましたが、ホワイトリカーが強いだけで旨味がないので、まだ、漬け込み不足かな?それとも、ホワイトリカーではなく、ブランデーにしておいたほうが良かったかな??ということで、まだ、寝かしています。

 

そこで、今年は、梅シロップにします。これは、簡単。前回と違う工程は、ヘタを取った後、水気を取って、冷凍庫で1日以上熟成させること。冷凍することで細胞が壊れて旨味が出てくるとのこと?そして、氷砂糖を入れて、10日もすれば出来上がりの予定。さて、どうなるでしょうか?

そうそう、ベランダで栽培しているトマトが真っ赤になりましたよ。早速、冷奴の付け合わせで食べましたが、むかしのトマト臭さがすごい。なんだか、とても、懐かしい味がしました。

 

余談は、ここまでで、原田マハさんには、めずらしいファミリーほんわか小説でした。

 

舞台は、宝塚の「スイート・ホーム」という洋菓子店。パティシエのお父さん、看板娘のお母さん、お姉ちゃん、妹の4人家族の物語。

 

『私たち家族は、私が生まれた年からずっと、秋になってキンモクセイの花が咲いたら、木の前で記念写真を撮影するのを恒例にしてきた。

 腕利きのパティシエのお父さんの趣味は、カメラ。宝物の一眼レフのデジタルカメラに三脚を付けて、しっかりと地面に据える。お母さんとお姉ちゃんと私、三人を、キンモクセイの木の前に並ばせて、こっちこっち、もっと寄って、ほら晴日、お姉ちゃんと手ぇつないで、と、ファインダーをのぞきながら、せわしなく指示をするお父さん。

 よっしゃ、ほな、いくで。いまから、十、から逆から数えんねんで。せえの。』

 

どこにでもあるべたな家族の風景。こんな家族小説・・・いまどき、ある?だから、かえって新鮮に思えるのが不思議。

 

そういえば、ぼくも、キャノンEOS一眼レフ(もちろん、フイルムカメラ)、望遠レンズ、三脚をセットで買って、同じようなことをやっていたね。たぶん、カメラには、フイルムがそのままになっていると思う。

 

この小説、会話は、こてこての関西弁です。ぼくは、関西在住ですが、関西出身ではないので、ちょっと変わった関西弁らしいです。

 

関西弁の家族小説・・・ちょっと、癒される読み物でした。