「四畳半タイムマシンブルース」

「四畳半タイムマシンブルース」

森見登美彦

角川文庫

平成4年6月25日初版

 

元町駅交番 元町駅の駅前に、ちょっとお洒落な交番があります。なぜ?鯉川筋を北上すると「海外移住と文化の交流センター」がありますが、これは、ブラジル移民事業と関係しています。神戸市とリオデジャネイロは、姉妹都市でもあり、30周年を記念して、ブラジルの教会をイメージして新築したとのこと。by兵庫県

 

 

今、世界の合言葉は、「NO WAR PLEASE」です。

 

先週、左肩の不調について書きましたが、結局、また、再発して、うむ、やや痛いのです。まあ、これも、加齢によるものと、諦めて、ながい~お付き合いをするしかないのでしょう。痛いところがあるのは、生かされている証拠・・・なんてね。

 

4回目のワクチン接種完了。ファイザーファイザー、モデルナ、モデルナの順番です。翌日、またしても副反応。倦怠感、微熱(37.7)、肩の痛み・・・(これは、もともとの不調との区別がつかない)ですね。

 

やっと、4回目接種が終わったと思ったら、なんと、高齢者は、秋以降に5回目の接種を予定とのこと。やれやれ、1年に2回のコロナワクチン、冬前のインフルエンザワクチンと、ワクチン漬けでゲップが出そうです。2種混合になりませんかね。

 

と、余談はここまでで、森見登美彦さんの「四畳半タイムマシンブルース」ですが、15年前ぐらいに読んだ「四畳半神話大系」の続編ですね。

 

タイトルは覚えていますが、内容は、すっかり忘れました。15年前ですからね。それでも、うっすらと読んだ記憶があるってことは、まだ、まだ、ボケてはいないようですね。

 

同じファンタジーSFの作家さんで万城目学さんも、愛読していますが、森見さんと万城目学さんは、どちらも京都大学出身ですね。そして、舞台が京都というご当地小説が多いようです。ただし、どちらも、多作ではなく、なかなかお目にかかれないのが残念です。

 

さて、「四畳半タイムマシンブルース」。タイトルから想像できるように、モチーフは、「タイムマシン」です。

 

『英国の大作家H・G・ウェルズが小説で「タイムマシン」を発表して以来百年あまり、「時間を旅する機械」というアイデアは、無数の人々によって繰り返し語られてきた。

なにゆえ我々はタイムマシンに心惹かれるのであろう。

それは我々人類にとって時間こそがもっとも根源的な謎であり、誰ひとり逃れることのできない普遍的な制約であるからだ。誰にとっても一日は二十四時間しかなく、泣こうが喚こうが砂時計の砂は絶え間なく流れ落ち、過ぎ去った夏は二度と戻らない。だからこそ我々は「時間を旅する機械」を繰り返し夢見てきたのだ。』

 

京都のある学生アパート、むさ苦しい四畳半で暑い夏を過ごす学生たち。なぜそこにあるのか、突然、四畳半程度の不思議な、まさに、ドラエモンがのっている機械をみつけた。

 

そう、それは「タイムマシン」。「タイムマシン」を見つけたら、はるか遠くに時空を超えて旅行する欲望があると思うが、学生たちは、昨日と今日と明日を行ったり来たりします。そして、そうのうち、時空を乱すことの危険に気づくのです。

 

さて、「タイムマシン」があったら、あなたはどうしますか?

 

ぼくは、怖いので乗りません。飛行機も新幹線も嫌いなぼくが、「タイムマシン」なんて乗れるはずがありません。そんな「夢の無い」ぼくでした。