健康医学書として、「養生訓」

健康医学書として、「養生訓」

貝原益軒

松田道雄

中央公論新社

2020年1月25日改版

 

大衆食堂「金時」

大衆食堂・・大衆酒場・・元町駅のすぐ近く、「金時」。チョイ飲み、ガッツリ飲み、どちらでも。お値段お手頃。サラリーマンの癒し処。何度か、お世話になりました。少々、騒がしい・・・コロナ下では、リスク覚悟。

この丁度、地下1階が、ジャズ喫茶「jam jam」。このコントラストが、妙ですね。

 

 

1年前に買って本箱に飾ってあった「養生訓」。今年の古典に親しむ第一弾です。昨年は、「歎異抄」、「方丈記」でしたが、途中で、やや飽きましたね。今年は焦らず、毎日、少しずつ、読み進めることとしました。

 

なぜ、一気に読まないのか?古典は、噛みしめながら、愉しみながら、それに、新刊本ではないので、早く、売りに出す必要がないからです。と言っても、2か月ぐらいで読了する予定です。

 

えっ、ところで「養生訓」って何?

 

ときは、江戸時代中期(1712年)、貝原益軒という医者・儒学者が、83歳の時に「健康医学書」として書いた書物。当時の平均寿命が40歳程度、益軒さんは、84歳という長寿でした。

 

現代、「○○歳からの健康法」など、多くの健康本が、書店に平積みされていますが、「養生訓」は200年もの間、読み継がれたものです。きっと、ありがたい健康指南書だと確信しています。

 

「養生」とは、不健全な生活をせず、健康の保持・増進を心がけること。「訓」とは、注意、戒めのこと。

 

もちろん、原文は、とても読めないので、松田道雄さんの訳本です。松田さんは、お医者さんですが、もう、お亡くなりなっています。

 

さて、なぜ、「養生」をするのか?益軒さんは、

 

『天地のみたまもの(御賜物)、父母の残せる身なれば、つつしんでよく養ひて、そこなひやぶらず、天年を長くたもつべし。』

すなわち、

 

『人間のからだは父母をもとにし、天地をはじまりとしたものである。天地・父母の恵みを受けて生まれ、また養われた自分のからだであるから、自分だけの所有物ではない。天地からいただいともの、父母の残して下さったからだであるから、慎んでよく養って、痛めないようにして、天寿を長く保つべきである。』

 

ここから、益軒さんの「養生」についての「戒め」が、スタートします。

 

予定では、2か月後に「読書雑感」です。すこし、読んだ感じでは、小難しい内容ではなさそうなので、飽きずに読了できそうです。