「啄木のうた」

「啄木のうた」

石川 正雄編

昭和42年7月5日初版第37刷

社会思想社現代教養文庫

160円

Y字路店舗

久しぶりにY字路です。横尾忠則先生は、お元気でしょうか?Y字路といえば、横尾先生。病気のデパートといえば、これも、横尾先生。ぼくの「横尾先生Y字路パロディ」は、そろそろネタ切れなので、ネタ探しに出かけなければ・・・。

 

 

「舞いあがれ」の貴司くんの短歌が人気上昇の予兆。あの「サラダ記念日」の俵万智さんが、ときどき、ツイッターで投稿しているとのこと。

 

舞と貴司が、お互い告白した回、俵万智さんからの貴司くんに捧げる歌。

 

『千億の星の一つになりたくて心が空を舞いあがる夜』

『一瞬の君の微笑み永遠にするため僕は歌い続ける』

 

来週には、貴司くんは、マグマを爆発させ、「相聞歌」(恋の歌)を書きまくるでしょう。

 

この潮流に遅れることなく、本箱から「啄木のうた」を引っ張り出して、久しぶりに短歌の世界に浸りました。

 

この本には、昭和42年・・・今から、56年前。一人の文学少年?が、読み漁った痕跡が残っています。ある歌には、二重丸が、ある歌には、赤鉛筆の印が、ある歌には、万年筆でのマーキングが、その当時、少年は、何を想っていたのでしょうか?

 

二重丸の歌の一部を紹介しましょう。

 

『やはらかに積もれる雪に熱(ほ)てる頬(ほ)を埋むるがごとき恋してみたし』

『Yという符牒古日記の処処にありYとはあの人の事なりしかな』

『君に似し姿を街に見る時のこころ躍りをあはれと思え』 などなど

 

二重丸は、恋の歌が多いいようでした。一人の早熟な少年は、このあと、「牧水のうた」「茂吉のうた」も、立て続けに読んだようです。

 

『あはれ我がノスタルジアは金のごと心に照れり清くしみらに』(啄木 「ふるさと」から)

 

ところで、「舞いあがれ」効果かどうか解りませんが、今、短歌人気が高まっているようです。特に、若い人達が、火付け役らしいです。本屋さんでも、短歌コーナーを増設して、売れ行き好調らしいです。

 

今朝のNHKの番組で、京都の「恵文社一乗寺店」での、若い人たちの歌会が紹介されていました。「恵文社一乗寺店」は、以前、ブログで紹介した本屋さんです。2年前に、訪れました。こんなお洒落な本屋さんでの歌会、ぼくも、参加したいけど、年齢制限かな?

 

そこで、webサイト「うたの日」を見つけました。ちょいと、ここで、勉強してみようかな。まったく、すぐに、なんにでも、飛びついてしまうのが、ぼくの悪い癖です。