2018年6月30日発行
だんご
いつも駅前に和菓子の出店がありますが、今度、お団子でも買いましょう。もう、お彼岸です。
今週のビッグニュース。WBCの陰に隠れてしまいそうでしたが、韓国との関係改善への一歩。岸田さんの表情は硬かったけれど、これは、大仕事だったと思います。
韓国は、過去の歴史問題が、いつも足かせになりますが、何と言っても、民主主義国の隣国です。仲良くするのが一番です。
日本国内、韓国国内ともに、様々な意見はあるでしょうが、関係改善は、大方、ウェルカムではないでしょうか?
ただ、ちょっと気になるのは、日本側が、少し、冷たい対応ではないか?と感じました。アメリカは、4月に国賓として迎えるのに、日本は、実務訪問賓客って何?もっと、大人になろう。
韓国との関係については、大江健三郎さんは、「日本は韓国人たちに十分謝罪していない」という持論でした。
さて、「知の巨人」と言われた大江健三郎さんが亡くなりました。ご冥福をお祈りします。
「知の巨人」と言えば、様々な分野のいろいろな方の名前が出てくると思いますが、ぼくの「知の巨人」の一人が大江健三郎さんですが、「伝える言葉プラス」を2007年に読んで以来、もう、15年もご無沙汰していたのには、驚きでした。
最近は、子難しい本を敬遠して、ライトノベルばかりですから、どんどん抽象的な思考能力が低下して(もともと、抽象的思考能力は、持ち合わせていませんが、)・・・・??
そこで、思いを新たにして、新しくできた図書館に行って、借りてきました。対話集なら、読みやすいかなと思って選択しましたが・・・。
対話の相手が、これも、「知の巨人」。「知」と「知」のぶつかり合い。読んでいるぼくは、世紀の凡人。
ちなみに、ご存知のとおり、大江健三郎さんは、ノーベル文学賞の受賞者。一方、柄谷行人さんは、哲学のノーベル賞といわれる「バーグルエン哲学・文化賞」(ノーベル賞と同額の賞金百万ドル)を2016年に受賞しています。
『大江 そこで繰り返し僕が次の文学世代にいいたいのは、特殊な日本人の特殊な言語日本語を使用して、特殊な言語の独自性は保ち続けてもらって、しかも普遍的な表現にしてもらいたい。そして、特殊な日本人を少しは普遍的な日本人にしてもらいたいということなんです。
柄谷 僕もそれは大事だと思います。』
対話の締めくくりです。
大江健三郎さんは、日本の文学者に難しい宿題を残されました。それを受けた柄谷行人さんが、これから「普遍的な日本人」について、日本人を導いていくのでしょう。