「疾風ガール」

tetu-eng2016-05-22

「疾風ガール」
誉田 哲也
光文社文庫
2012年12月30日第11刷

まさしく「疾風」のように1週間が過ぎてしまいました。

会社の決算、総会の準備などのため、珍しく、毎日、ミーティングやドラフトのチェックで、オフイスから抜け出すことなく、当たり前ですが、仕事に集中していました。総会に向けて、この時期は、やはり、気を遣いますね。

ぼくの肩には、まだ、叩く手はなく、また、再任されて、1年は安泰のようです。

余談ですが、ぼくと細君のPCが、Windows10に勝手に乗っ取られました。もともとWindows7だったのですが、ウィルスバスターの更新をしたら、同意もしていないのに、Windows10のインストールが始まって、ついに、Windows10になっちゃいました。これって、何???

Microsoftの乗っ取りですか?まあ、それはそれとして、いいのですが・・・(よくないかどうか、判りませんが)。OSが変わると、それなりに面倒です。特に、使い勝手が悪いのが、Microsoft Edgeです。Internet Explorerに戻って欲しいのよね。どうすりゃ、戻せるのかな???

そう、特に困っているのが、お気に入りのエクスポートができない。おまけに、お気に入りに登録したURLのコピーもできない。これ何?そのうち、改良されるのでしょうか?Microsoftさん、勝手なことをしたのだから、早く、改良してちょうだい。

てなことで前振りがながくなりましたが、「読書雑感」です。

そうそう、このブログの読者から、ブログ記事の前半は読むけど、後半の「読書雑感」は読まないとのご意見をいただいています。そもそも、「読書雑感」は、再度、同じ本を買わないためのぼくの備忘録ですが、たまには、いいことも書いてあるかもね。

『夏美が足元のペダルを踏む。背後のギターアンプから、かすかにノイズが漏れる。そのまま無造作に、六本の弦を弾き下ろす。ギブソンレスポール・ジュニア、Wカッタウエイモデル。小振りの赤いギターから、静かな湖面を思わせる澄みきった音が流れ出る。
意外にも、いい音だった。
拡がる波紋。祐司は全身の毛穴が次々と開いていくのを感じた。』

19歳の柏木夏美は、ロックバンド「ペルソナ・パラノイア」のギターリスト。まだ、メジャーデビューしていないが、ライブハウスではお客の呼べる人気グループ。宮原祐司は、元ロックバンドで活動していたが、いまは、芸能事務所のスカウトマン。

祐司は、夏美のギターアクションに惚れ込み、彼女をスカウトしようとするが、その矢先に、夏美のバンドのボーカリストの城戸薫が自殺してしまう。薫の自殺に納得いかない夏美は、薫の自殺の真相を追いかけ、そして、祐司も、夏美を手伝うこととなった。

そこから、夏美と祐司の支離滅裂、疾風怒濤の薫の過去から自殺の真相までの追求の旅が始まります。とにかく、夏美のバイタリティーに祐司が、引っ張られながらも、真実を求めるロック&ガーリーな青春小説です。

誉田哲也さんの代表作は、「ストロベリーナイト」などの警察小説だと思いますが、ぼくは、かれのテンポの軽快な青春小説が好きですね。「武士道」シリーズ、「世界で一番長い写真」も面白かったですね。是非、おすすめです。