読書雑感

「ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子たちの継がれる道~」

「ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子たちの継がれる道~」 三上 延 メディアワークス文庫 2024年3月25日初版 「智恵子のあじさい」 ご存知ですか?神戸文化ホールの大壁画。智恵子とは、高村千恵子・・・そうです。高村光太郎の「智恵子抄」の智恵子さ…

「黄金の刻(とき)」

「黄金の刻(とき)」 楡(にれ) 周平 集英社文庫 2024年2月25日初版 最近のこと、不思議なことが、よく起る。・・・不思議でもないか? パソコンにもスマホにも、不思議なメールが飛び込んでくる。フィッシングなのか、どうか、判別が難しい。 一番…

「広重ぶるう」

「広重ぶるう」 梶 よう子 新潮文庫 令和6年2月1日初版 「花見の玉子焼き」 一品を持ち寄って花見。龍象院の坐禅会の恒例の花見。ぼくは、「玉子焼き」を持参しましたが・・・・。みなさん、腕を振るった料理がずらりと並びました。 一方、花は、ご覧のと…

「滅びの前のシャングリラ」

「滅びの前のシャングリラ」 凪良 ゆう 中公文庫 2024年1月25日初版 「Bamboo」 水墨画の基本・・「竹」らしいです。 本来は、筆と墨で、墨の濃淡を表現しながら描くみたいですが、まずは、基本を押さえるために、安直に、筆ペンで描いてみまし…

「廉太郎ノオト」

「廉太郎ノオト」 谷津 矢車 中公文庫 2023年9月25日初版 「Lili」 久しく水彩画から遠ざかっていると、いつの間にか、固形絵具にひびが入っていました。古い画材なので、買い直さなければ駄目でしょうが、結構、高価なので諦めて、墨で描いてみ…

「美術の愉しみ方」

「美術の愉しみ方」 山梨 俊夫 中公新書 2023年9月25日第1刷 「龍象院の梅」 龍象院の白梅が満開。梅の古木と松のコントラスト。なんだか、「花札みたいです」とは、情緒のない一言。 昨年は、「世界の梅公園」、一昨年は、御津の綾部山に行きました…

「その扉をたたく音」

「その扉をたたく音」 瀬尾 まいこ 集英社文庫 2023年11月25日第1刷 「確定申告」 税務署から「確定申告に関する書類」が送られてきました。書類は、「令和5年分確定申告の納付書・領収済通知書」です。 毎年の恒例行事。国税庁HPの確定申告作成…

「さよなら、私」

「さよなら、私」 小川 糸 幻冬舎文庫 令和5年11月25日第2刷 「みほとけまつり」 西区仏教会設立30周年記念大会 仏教の宗派を超えた団体とのこと。神戸市には神戸市仏教会の加盟寺院が333寺院、西区には西区仏教会の加盟寺院が39寺院あるそうで…

「コンビニ兄弟3 テンダネス門司港こがね村店 」

「コンビニ兄弟3 テンダネス門司港こがね村店 」 町田そのこ 新潮文庫 令和5年9月1日第1刷 「節分会」 2024年(令和6年)、もう「節分」です。翌日は、「立春」。春です。また、花粉症の季節の到来です。 太山寺塔頭「龍象院」での「節分会」に参…

「動的平衡2 生命は自由になれるのか」

「動的平衡2 生命は自由になれるのか」 福岡伸一 小学館新書 2019年1月21日第4刷 「2024 ルミナリエ」 久しぶりに「ルミナリエ」を見てきました。 コロナ以前は、年末に開催されていましたが、今年から1.17に併せて、開催することになった…

「古本食堂」

「古本食堂」 原田 ひ香 ハルキ文庫 2023年10月28日第4刷 「冬の明石川」 新年も、10日を過ぎると、テニス・坐禅・和太鼓・図書館など日常のルーチンが戻ってきました。 そのルーチンに、ニュータウンの西側の明石川の散策をプラスする予定です。…

「三千円の使いかた」

「三千円の使いかた」 原田 ひ香 中公文庫 2022年11月20日第20刷 「書初め」 ぼくの乱雑な自称「藤庵」と名付けた一角です。ここで、ブログを書いたり、お習字の練習をしたり、ウクレレを弾いたり、本を読んだりなどなど。 「広さはわづかに方丈、…

「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」

「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」 山口 周 光文社新書 2020年7月20日第21刷 「セカンドライフを楽しむために」 区役所のボランティアセンター主催のMeetingに参加。第1回目が「セカンドライフを楽しむために」、第2回目が「自分…

「心淋し川(うらさびしがわ)」

「心淋し川(うらさびしがわ)」 西條奈加 集英社文庫 2023年9月25日第1刷 クスノキ 中央公園のクスノキ。木の幹には、生命力を感じます。ゴツゴツして、表面は、ひび割れたようでも、空に向かって伸びる樹木の土台です。 佐藤忠良さんは、彫刻家と…

「正欲」

「正欲」 朝井リョウ 新潮文庫 令和5年6月25日第3刷 キャベツ畑 今は、キャベツの収穫の時期でしょうか?農業には、まったくの門外漢なので、さっぱり分かりません。・・・が、ニュータウンの台地を下ると、キャベツ畑が一面に広がっていました。これっ…

「じい散歩」

「じい散歩」 藤野千夜 双葉文庫 2023年9月26日第7刷 2024手帳 能率手帳(日本鉄道地図付)(1600円)。昭和53年(1978年)に入社以来、46年間、使い続けています。 無所属になって、手帳に書くほどの予定はありませんが、習慣です…

「人新世の「資本論」」

「人新世の「資本論」」 斎藤幸平 集英社新書 2021年3月6日第9刷 丹波の紅葉 秋本番・・というか、もう、冬になりつつある今日この頃。紅葉を求めて丹波へ。しかし、その成果は、これからお話します。 久しぶりに、国道175号を北に向かって、ひた…

「リボルバー」

「リボルバー」 原田マハ 幻冬舎文庫 令和5年7月10日初版 「弦楽11重奏」 第1バイオリン(3人)、第2バイオリン(3人)、ヴィオラ(3人)、チェロ(2人)の編成。 近くの図書館に併設されたホールでの『ブラボー・コンサート』 毎月、2~3回、…

「寂聴 観音経 愛とは」

「寂聴 観音経 愛とは」 中公文庫 文春文庫 2013年7月5日第9刷 「侘美」 酔っぱらっていて、きちんと、写真が取れていませんが、「侘美」という壱岐の焼酎です。 壱岐は、麦焼酎発祥の地・・・らしいです。なぜ、この写真が、巻頭に掲載されているか…

「グランドシャトー」

「グランドシャトー」 高殿 円 文春文庫 2023年7月25日第2刷 Jam Jam 神戸ジャーナル 「神戸ジャズ100周年!珈琲を飲みながら音に触れる「ジャズ喫茶」特集」の記事で、三宮・元町のジャズ喫茶5店の紹介記事がありました。 【三宮】茶房ジャバ …

「家康、江戸を建てる」

「家康、江戸を建てる」 門井慶喜 祥伝社文庫 平成30年11月30日初版 大阪城 ご存知、大坂城は、豊臣秀吉が、1590年代に築城。その後、大坂冬の陣・夏の陣で落城し、消失して埋没。二代将軍徳川秀忠の時代に再築された。その後、戊辰戦争で焼失して…

「一汁一菜でよいという提案」

「一汁一菜でよいという提案」 土井善晴 新潮文庫 令和4年11月30日十四刷 味噌汁 ぼくの朝食は、純和食です。基本的には、三食、米を食べる人。とくに、朝食には、3つの発酵食品が必須です。 味噌汁、納豆、ヨーグルト・・・。梅干し、食後に青汁。 ち…

「覇王の家 下」

「覇王の家 下」 司馬遼太郎 新潮文庫 令和5年年7月15日三十六刷 スマホ機種交換 5年1か月、お世話になったスマホの機種交換。写真は、交換前のものです。交換機種は同じ、シャープのアクオス。バッテリーの状態が悪くなったので、値引きのDMに誘わ…

「覇王の家 上」

「覇王の家 上」 司馬遼太郎 新潮文庫 令和5年年7月15日三十六刷 鶴林寺三重塔 今週のトピックス、何と言っても、ジャニーズ問題ですが、ジャニー喜多川の行為は、弾劾されなければならないのは当然。難しいのは、本人が、すでに亡くなっているため、会…

「ミチクサ先生 下」

「ミチクサ先生 下」 伊集院静 講談社文庫 2023年7月14日発行 見つつ行け 旅に病むとも 秋の不二 漱石が松山に居たころ、子規と「愚陀仏庵」と名付けた下宿屋に同居していたとのこと。そこから、子規が上京する時に、漱石から子規への鼻向けの一句。 …

「ミチクサ先生 上」

「ミチクサ先生 上」 伊集院静 講談社文庫 2023年7月14日発行 柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺 『宿の畳に寝ころんでいると足音がして若い女中が茶を持ってきた。 「姉さん、御所柿は食えんかのう?」 「ありますよ。すぐにお持ちします。」 大きな鉢一…

「灯台からの響き」

「灯台からの響き」 宮本 輝 集英社文庫 2023年6月25日第1刷 淡路ジェノバライン お洒落な名前になったものです。昔々、ちょくちょく、仕事の関係で淡路島に渡っていた時は、「ばんたんきせん」というレトロな客船でした。明石港から乗船して船室に入…

「とわの庭」

「とわの庭」 小川 糸 新潮文庫 令和5年7月1日発行 テトラポット 高砂、「あらい浜風公園」から播磨灘を望む。遠くには、家島、さらに先には、四国がかすむ。スケッチは、四国を強調しすぎ?実際は、ほとんど、霞状態ですが・・・。 この辺り、播磨の工業…

「新版 百人一首」

「新版 百人一首」 島津忠夫 訳注 角川ソフィア文庫 平成元年12月10日新版28版発行 宇治界わい 宇治と言えば、お茶の産地。JR奈良線の宇治駅の近くには、老舗のお茶屋さんが、点在しています。そして、それぞれ、お洒落なカフェを併設しています。 …

「お探し物は図書室まで」

「お探し物は図書室まで」 青山美智子 ポプラ文庫 2023年3月5日初版発行 闘竜灘 兵庫県加東市滝野町、加古川の中流にある名勝。上流は、穏やかな加古川の流れが、この場所だけ、多くの奇岩に流れを狭められて、白い波しぶきを立てて、急流に変身します…