「カモナマイハウス  Come on My House」

「カモナマイハウス  Come on My House」

重松清

中公文庫

2026年5月25日第1刷

 

明石海峡大橋

久しぶりに明石海峡大橋の全景を見ました。

JRで、新長田駅から明石駅に向かう途中、夏の日のギラギラ輝く海、真っ青な空、まさに絶景です。

途中8駅、国道2号線を挟んでの海岸線は、40年前に、5年間、通勤電車から見た風景です。

その時は、明石海峡大橋は、まだ、ありませんでした。

(本文に続く)

 

 

何故、明石に行ったか?

 

おやじ散歩で長田神社界隈をブラブラ。そこから、新長田まで命の危険を顧みず炎天下を歩いて、ランチに「青森」のすじそば焼きとビール。

 

ここで、勢いがついて、呼び出し電話をかけまくり、明石の魚の棚の居酒屋で、暇なお

やじたちと合流。

なんと、午後2時から6時まで、ひたすら、ビール・サワーさらに冷酒のドリンクタイム。

 

まだ、外は明るい。

 

角打ちの「たなか屋」を覗いてみたら、泥酔お断りとのこと。残念!

 

次回にお預け、トボトボと帰路につきました。

 

あ~、疲れた!

 

と、何とも、平和な年金生活ですが、生きているのが社会貢献ということで、今日も、頑張っています((笑)。

 

グダグダ余談はここまでで、重松清さんの「カモナマイハウス」です。

 

「空き家再生ビジネス」にフォーカスした中年のベテラン不動産営業マンと彼のかかわる空き家の物語。

 

『総務省の調査によれば、全国の空き家総数は2018年の時点で849万戸だという。

「大阪府の人口が880万人ぐらいだから、空き家一軒に一人づづ住んだとしても、ほとんど入っちゃうわけですよね。」

「ブルガリアなら698万人で、デンマークなら581万人。一人一軒ずつでも、お釣りがくるぐらいだ」

ひとつの国がそっくり引っ越してきても受け入れられるほどの空き家が、いまのニッポンにはある。』

 

 

「空き家」にフォーカスされていますが、社会経済小説ではありません、重松さんですから、ここは、やはり、家族の「空き家」を巡る泣き笑いの人情小説です。

 

『一軒の家が空き家になってしまうことは、勝ち負けで言うなら、負けになる。

「だって、途中で住む人がいなくなるわけですから、誰だって、その家が空き家になることを想像してマイホームを買ったり建てたりはしません」

好きで空き家にするのを選んだわけではない。』

 

 

この家から、子供が巣立ち、定年を迎え、老後の生活を楽しみ、やがては、この家と別れる時が来ます。

 

でも、そのとき、空き家になった家には、多くの思い出が残っています。それも、走馬灯のように。

「永遠と横道世之介」上・下

「永遠と横道世之介」上・下

吉田修一

文春文庫

2026年6月10日第1刷

 

空調服

今年も、屋外作業には、空調服が必須です。5年前に、調達しましたが、現在も活躍中。

 

暑さもしんどいですが、慢性腰痛(すべり症)も気になります。

 

木曜日のこと、少し、落ち着いていた腰痛が再発。ちょっと、整形で診てもらおうと思って、由井整形に行ったら、びっくり、ほとんど休業状態。どうしたのかな?

 

そこで、片岡整形に行ったら、木曜日は休診。何となく、もやもや!

 

なぜか?接骨院に行ってみようとなでしこ接骨院に行ったら、予約で満員。またしても、何となく、もやもや!

 

普通なら、ここで、諦めるのですが、この日は、なぜか?固執!

 

はなまえ整骨院へ行ってみたら、1時間後に予約がとれました。ここは、スポーツ系の整骨院みたいです。

 

診療は、丁寧で、所要の筋肉を緩めるなどの治療を施してくれました。説明も、納得できるし、分かりやすい。

 

そのあと、次回以降の診療のため、回数券を薦められて、勢いで14回券(5万5千円)を買ってしまいました。

 

そのときは、ここで、痛みを改善しようと思っていましたが、帰宅して、落ち着いて考えたら、14回も必要かな?まあ、有効期限はないけれども。

 

少し、予後の状態をみて、判断すればよかったのに。体への投資と言っても・・・。今、とっても、とっても、反省しています。

 

こんなところが、横道世之介に似ているのかも?

 

と言うことで、「永遠の横道世之介」です。

 

第1作「横道世之介」は、世之介が大学進学のため、故郷長崎から上京してきた1年間の物語。

 

第2作「おかえり横道世之介」は、大学卒業後、就職もできずにバイト暮らしを送っている二十四、五の世之介の、なんてことのない1年間の物語。

 

そして、第3作「永遠の横道世之介」は、39歳のカメラマンとなった世之介の、ありふれた、でもかけがえのない1年間の物語。

 

『「将来は横道さんたちみたいな夫婦になりたいって話したら、「籍入っていないよ」って」

「いやいや、その前に俺たちが理想の夫婦なんて目標低すぎだよ」

「それはそうなんですけど。なんていうか、結局、幸せってその低いところにあるような気がするんですよね」

「まあ、それはそれで失礼だけどね」

「横道さんとあけみさんって毎日同じように見えるんですよ。変化がないというか」

「え?悪口?」「そうなりたいの?」「ええ。理想です。」』

 

なんてことのない日常の1年間、約800ページの上下二巻を一気に読了してしまいました。

 

ぼくは、ドラマを求めているのでなく、どうも、こんな日常を描いた、そしてなんてことのない物語が好きなのです。

 

これが、完結編らしいが、いや、世之介とあけみの出会いのストーリーが、まだ、描かれていません。期待しています。吉田修一さんへ。

「新版 思考の整理学」

「新版 思考の整理学」

外山滋比古

ちくま文庫

2025年12月20日第6刷

 

ぼくのもう一つの脳トレ

写真は、「龍賓書道会」の月例誌とラジオ英語のテキスト。

無所属(5年前)になったとき、何をしようか、何かをしなければ、と、思って、二つの事を始めました。

ひとつは、お習字。小学校1年から大学1年まで、習っていましたが、その後、パッタリ。そこで、45年のブランクを乗り越えて再開。

もうひとつは、ぼくは、英語が大の苦手の教科。何とか、リベンジのためラジオ英語にチャレンジ。

(本文に続く)

 

お習字の話は、何度もブログに書いているので、今日は、英語のお話。

 

駅前留学でもしようかなとも思いましたが、年金生活なので節約したい。そこで、安上がりな方法としてNHKラジオ・・・これだ。

 

別に、試験を受けるのでもなく、海外に行く予定もなし。ただの脳トレのアイテム。

 

聞いている番組は、「基礎英語レベル2」と「英会話タイムトライアル」

 

この2番組はテキストを買わず、メモ用紙に速記しながら指のトレーニングも兼ねる。

 

もう一番組「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」は毎月テキストを購入して、物語を読んで、テキストを見ながらラジオを聴取。

 

「It’s never too late to learn.」

 

と、言っても、覚えようという気がないので、チートも進歩の気配なし。だから、脳トレ。

 

テニスも、ウクレレも、お習字も、お英語も、皆同じ。うむ、和太鼓は、子供食堂に出張したりして、少しは、世の中に貢献しているかも。

 

まあ、いずれも、自分が楽しけりゃ、それでいいのだ。

 

と、ここから読書雑感。今週は、いずれのテーマも面白くないですね。

 

全国大学生協累計販売冊数(文庫部門)第1位 「思考の整理学」

 

NHK「おはよう日本」で特集(2025.11.23)「AI時代に読まれるロングセラー」

 

外山滋比古さんの「思考の整理学」です。認知症も近いのに今さらかな?イヤだからこそ、今なのです。

 

外山さんは、2020年に亡くなりましたが、著名な英文学者。

 

以前、読んだエッセーに「イギリスに行ったことがない英文学者だが、源氏物語の研究者が平安時代に行ったことがあるのか?」

 

このアイロニーが気に入って、外山さんのエッセーは数冊読みましたね。

 

『「忙」の字は、心(りっしんべん)を亡くしていると書く。忙しいと頭が働かなくなってしまう。頭を忙しくしてはいけない。

 人間は、自然に、頭の中を整理して、忙しくならないようになっている。

 睡眠である。』

 

成程。これは、飲んだ時の雑談に使えるかも。そんな、ちょっとした豆知識になる材料が満載です。

 

巻末には、「東大特別講義 新しい頭の使い方」も掲載されています。座右に如何でしょうか?

「リカバリー・カバヒコ」

「リカバリー・カバヒコ」

青山美智子

光文社文庫

2026年5月20日初版

 

久しぶりの「うな重」

サッカー・ワールドカップで、負けてしまった腹癒せに?久しぶりに「うな重」を食べに出かけました。

お店は、大阪の池田にある「うな富」さんです。

大阪の池田と言っても、猪名川を挟んで、兵庫の川西のお隣さんです。

鰻は、西脇の「橋本屋」か、丹波の「辻判」と決めていましたが、ちょっと、浮気。

うむ、「皮がパッリとして、身もふっくら」・・・「うまい」

(本文につづく)

 

その帰り。

 

川西の「多田神社」に寄り道・・・びっくり!この神社、清和源氏発祥の地とのこと。

昔々、清和天皇の曾孫の源満仲が、田が多くて肥沃なこの地に本拠地を置き、武士団を結成したのが、清和源氏の始まりらしい。

 

ご祭神は、源満仲・源頼光(大江山の鬼退治)・源義家(八幡太郎義家)など。

 

このあと、義経、頼朝・・・足利尊氏・・・徳川家康など、武家政治の本流となるらしい。

 

もうひとつ、びっくり!川西は、「三ツ矢サイダー」の発祥の地とのこと。

 

多田神社の境内に「三ツ矢サイダー」の自販機がありました。

 

余談は、ここまで。

 

青山美智子さんの「リカバリー・カバヒコ」です。妙なタイトル。

 

『「カバヒコってね。すごいんだよ。怪我とか病気とか、自分の体の治したい部分と同じところを触ると回復すると言われてるの」

驚いた。このみすぼらしいカバに、そんなご利益があるなんて。

「人呼んで、リカバリー・カバヒコ」

「リカバリー?」

「・・・・カバだけに」』

 

団地の中の小さな公園。ただ乗るだけのカバのアニマルライド。それが、「リカバリー・カバヒコ」

 

五人の登場人物の「頭・口・耳・足・目」にフォーカスした連作短編。この小説では、それぞれが「カバヒコ」で繋がっています。

 

もうひとつ、団地の傍のクリーニング屋のおばあさん。謎のおばあさん。

 

『おばあさんは、ゆっくりと言った。

「不安というのもりっぱな想像力だと、あたしは思うね」

「・・・・想像力?」

「そうだよ。不安っていうのは、まだ起きていないこととか、他人に対して抱くものだろう。それを思い描けるっていうのは、想像力がある証拠」

「もちろん。心遣いも思いやりも、すべて想像力だからね。不安がりなあなたは、きっと優しい人だと思うよ」』

 

そして、この都市伝説の真相が最後に明らかになります。

 

青山さんは連作短編の名手ですね。

「水車小屋のネネ」

「水車小屋のネネ」

津村記久子

毎日文庫

2026年4月25日初版

SAMURAI BLUE

サッカー・ワールドカップで日本中(?)大盛り上がり。

ぼくも、初心者用応援グッズの「SAMURAI BLUE」のTシャツとタオルマフラーを購入してテレビの前に陣取ります。

グループリーグ最終戦。対戦相手は、北欧の強豪スウェーデン。

(本文に続く)

 

結果は、1対1の引き分け。で、グループリーグ2位通過。

 

この試合、ぼくは、やや残念です。相手は、FIFAランキングの格下です。勝ってほしかった。

 

勝てなかった要因は、(素人解説)

 

スウェーデンは、かなり日本を研究していたのでは(もちろん、日本もそうかもしれませんが)。

 

スウェーデンの攻撃は、単調。キーパーからロングキックを日本ゴール前に蹴り上げ、セカンドボールを支配して、日本ゴール前に迫る。

 

この結果、日本は、自陣での展開が長くなり、サイドアウトのスローイング、コーナーキックが多くなって、なかなか、攻撃の端緒が生まれなかった。

 

この戦法は、日本も予想していたと思うが、うまく対応できていなかったのでは。

 

それでも、引き分けに持ち込んで、勝ち点1を獲得したのは、日本の我慢強いサッカーの成果か?

 

つぎは、ブラジルです。(あ~、でも、夜中の2時キックオフはつらいかな?)

 

と、余談が長くなりましたが、津村記久子さんの「水車小屋のネネ」。津村さんは、2024年に「つまらない住宅地のすべての家」で出会いました。

 

そのまえに、500ページ超の文庫本ですが、ついに、千円になりました。文庫本千円時代の幕開けでしょうか?

 

さて、「ネネ」は、水車小屋に居るオウムではなく、ヨウム。平均寿命50年ぐらい、人間の幼児ほどの高い知能を持つ鳥だそうです。

 

18歳の姉の理佐と8歳の妹の律、そして、ヨウムのネネの物語。

 

家庭の都合で、姉妹は、山間の町で二人だけの生活を始めます。そんな二人を支えるのが、蕎麦屋の浪子さん、絵描きの杉子さんなど、町の人たち。

 

そして、蕎麦屋の粉を挽く水車小屋のおしゃべり好きの「ネネ」。

 

物語は、10年ごとに変遷して、40年にわたる姉妹と姉妹にかかわる人々の人情と愛に満ち溢れています。

 

『鳥がいる部屋に入って、部屋の隅に置いてあるラジカセを開け、テープを入れてボタンを押す。ビートルズの<レット・イット・ビー>が流れる。

りっちゃん!という鳥の声が聞こえる。律はうれしそうに、はい!と答える。鳥は、もう一度、りっちゃん!と言って、それから盛り上がる部分になったので、そちらを歌い始める。』

 

 

この物語のテーマは、

 

『「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」』

 

 

それと、「ネネ」が口ずさむいろいろなジャンルの音楽・・・これにも注目。

サッカーワールドカップ チュニジア戦

サッカーワールドカップ チュニジア戦

 

今日は、テニスの練習中、話題はチュニジア戦のことで盛り上がっていました。

11時に終わると、早々に帰り支度。

 

「さあ、応援するぞ!がんばれ、ニッポン!」で、また、来週まで元気で!

 

いつものうどん屋で、冷やし中華とおいなりさんを買って、帰宅。

 

シャワーを浴びて、サッパリ。

 

用意した昼食を済ませて、準備万端、整って、テレビの前のソファーに陣取ります。

 

たった一人のビューイング。

 

ウルウルしながら「君が代」を聴いて、試合開始のホイッスル。

 

前半、早々に、チュニジアゴール前で鎌田さんのお得意の惚けたシュートで1点。

前半中盤に、上田さんの豪快なミドルシュートで2点。

いい調子で、前半、終了。

 

後半は、やや、まったりと試合がスタート。

 

ところが、中盤に伊東さんがセンターから抜け出して流し込みシュートで3点。

さらに、上田さんが滞空時間の長いヘッディングシュートで4点。

 

終わってみれば、チュニジアに好い所なしの圧勝といっていい結果。

 

ワールドカップでこれほど一方的な勝ち方をする日本サッカーは、どんだけ!強くなったの!

 

凄い!凄い!

 

あ~、応援疲れた!

 

ということで、今週は、「読書雑感」はお休みでした。

 

「椿ノ恋文」

「椿ノ恋文」

小川 糸

幻冬舎文庫

令和8年4月10日初版

 

紫陽花

ベランダの鉢植えの紫陽花のブルーが鮮やかになってきました。

ところが、梅雨入り宣言があったのに、ちっとも、雨が降らずに毎日、良い天気が続いています。

昨年も、9月になって、正式な梅雨入りの時期が公表されましたが、今年も、そのパターンでしょうか?

とすると、この時期の梅雨入り宣言って、何?

いずれにしても、雨が必要な時期に雨が降らないと、田んぼが困りますね。水不足にならないように(祈り)。

(本文に続く)

 

 

梅雨の「梅」つながり、

 

新潟の友人が、恒例の青梅を送ってくれました。「藤五郎梅」というブランドらしいです。

 

今年も、梅ジュースにしようかな。とりあえず、保存です。

 

梅の冷凍保存。冷凍にすると、細胞壁が壊れて、梅酒や梅ジュースに加工するときに、短期間で仕上がるらしいです。

 

そこで、まず、梅を水洗いして、2時間ぐらい漬けておき、その後、キッチンペーパーで水気を取りながら、竹串でヘタを除去します。

あとは、ジップロックに梅を並べて入れて、できるだけ空気を抜いて冷凍庫へ。

こうしておけば、必要な時に、必要な量だけ加工することができます。

 

それもこれも、「Gemini」に聞けば全部教えてくれました。うむ、便利な世の中になったものです。

 

と、余談は、ここまでで、今週は、ぼくの推し作家の小川糸さんの「ツバキ文具店」です。

 

タイトルは、違いますが、「ツバキ文具店」のシリーズ第三弾です。

 

『長らくお休みをいただいておりました代書屋は、この春からの再開に向け、ただいま準備を進めております。

 このお知らせが皆様の元に届く頃には、また代書の依頼を承ることができるようになっているかと存じます。

ツバキ文具店店主 雨宮(守景)鳩子』

 

 

鳩子は、第二弾「キラキラ共和国」で、結婚して守景姓になったのです。小説の出だしを読んで、ツバキ文具店のいろいろを思い出しました。

 

この物語は、代書の依頼主と鳩子の家族の物語。家族小説かな?

 

鳩子は、代書の依頼主に寄り添いながら、代書する手紙に細心の心配りをします。便箋の紙は、封筒は、インクの色は、筆記用具は、切手は、などなど。

 

そして、物語に彩を与える鎌倉の風情や、鎌倉の神社仏閣や、鎌倉のお店や、鎌倉のお菓子や、などなど。

 

そうそう、後半には、鳩子は、伊豆大島へ行きます。そこには、祖母の思い出が、いっぱい。「椿」といえば伊豆大島、「恋文」といえば祖母の思い出。

 

すべてのシリーズが、リラックスして読むことができる、癒され小説ですね。次に、鳩子に逢えるのはいつかな?