「栗の渋皮煮」奮闘記

tetu-eng2011-10-10

「栗の渋皮煮」奮闘記
いきなりですが、「栗の渋皮煮」って、知っていますか?「男子厨房に入るべからず」を頑なに守ってきた私が、細君のエプロンを借りて、渋皮煮を作りました。何故、そんなことをすることになったか?それを、これからお話ししましょう。
先週の金曜日、馴染みのスナック「A奈」で、おでんをおつまみにして、ビールを飲みながらNHKニュースを見ていました。ちょうど、丹波の銘産「丹波栗」の収穫の映像。「A奈」のママが、今年も、「栗の渋皮煮」を作りますとのコメント。その言葉が、翌日まで頭の片隅に残っていたのです。余談ですが、スナック「A奈」は、スナックとしては珍しく夕方6時から営業しています。ビールサーバーを毎日洗っているので、ビールの泡がきめ細かくて、ビールが美味しく、さらに、ママの手作りのお惣菜も、なかなか美味しいのです。
翌日、土曜日、秋麗(あきうらら)。細君から、何処かに行こうよ。とのリクエストがあり、昨日の記憶が蘇り、行き先は、丹波篠山に決定。丹波篠山は、中国道舞鶴若狭道を利用して1時間半程度の行程です。昼食は、丹波の「ジェーズヒルガーデン」というペット同伴オーケーのペンションに立ち寄り、カレーとワッフル。再び、余談ですが、このペンションは、イギリス風ガーデニングと芝生のペットの遊びスペースがあり、食事は、カレー、ドリア、サンドウィッチにデザート、飲み物と、ペット同伴のお店としては、内容が充実しています。
昼食の後、道沿いの露店で、丹波の黒豆の枝豆を買い求めましたが、沿道の周囲は、黒豆畑ばかり。さすがに、丹波の特産品だけはあります。そのまま、青山家六代の篠山城址広場に車を進め、お城前の旧城下町の商店街へ。商店街は、ちょうど、「丹波篠山まつり」の真っ最中。ちなみに、再来週まで開催とのこと。まつりのため、露店を含めて、多くの人出で賑わっていました。そこで、これも名産の焼き栗、イノシシの焼き肉を立ち食い。お行儀の悪いことです。さらに、漸く、生栗を買って、これが、「栗の渋皮煮」の材料になるという訳なのです。

さて、「栗の渋皮煮」のレシピを簡単にご紹介しましょう。
1.熱湯に栗を入れて、30分〜40分間、茹でます。
2.栗を一つずつ布巾で水気をとって、包丁で、座(栗のざらざらした所)の方向から尖がりに向かって鬼皮を剥きます。この時、渋皮を剥かないように気をつけましょう。なお、私は、座は残しておきます。
3.水気を切らさないように、一つずつ水洗いします。
4.鍋に栗を入れて、ヒタヒタ程度に水を張り、重曹を入れて、沸騰させて20分程度灰汁取りを2回します。なお、私は、1回目が終わった時に、残しておいた座をとって、筋をとりながら、一つずつ水洗いします。
5.綺麗になった栗を鍋に入れて、ヒタヒタ程度に水を張り、砂糖(栗15個程度に250グラム)を入れて、弱火で一時間煮詰めます。
6.最後に、香りづけのワインを入れて、10分程度アルコールをとばして、出来あがり。

総行程約3時間。特に、皮むきから灰汁取りの終わりまで、約2時間、キッチンで立ちっ放しの作業は、ちょっと、腰と背中が痛くなります。出来あがった「栗の渋皮煮」は、「ややマロングラッセ風」というか、「なんちゃってマロングラッセ」というか、なかなかの出来栄えで、満足、満足。隣近所にも、お裾分けして、迷惑だったか、喜ばれたか?その評価は、聴いていませんが、細君から、追加のオーダーがあったので、ちょっと、気を良くしている「ややパテシエ」です。