「雄気堂々」(上・下)
令和2年9月30日第60刷
先週、テニスラケットのガットの張替えをしました。
前回の張替えは、ちょうど、1年前。年金生活者だし、週1回のテニスだから、そんなに張り替える必要はないかと、思ったら、張替えを担当したコーチから、「まったく張りがなくなっていたよ。」と、言われました。
張替えのため、ガットを切ったとき、ガットがはじけないとのこと。これでは、ガットの反発力がなくなり、肘に負担がかかることとなるらしい。ガットは、温度変化などでも劣化するので、推奨は、3か月ごとの張替えらしい。
とは言っても、ぼくのガットは、ポリエスエルなので、耐久性はいいはずですが・・・?とは言っても、1年は長すぎるかも・・・。やはり、張り替えると反発力が復元して、ラケットをフラットに合わせるだけで、球が軽く返せるような感じ??
昨年から、「おやじ塾」(須磨区主催のワーキング)で知り合った同年代の同好の士と、隔週月曜日にもテニスを楽しんでいます。やや、テニスの回数が増えているので、次回は、すこし早めにガットの張替えを検討しましょう。ぼくの肘のためにも。
そうそう、「おやじ塾テニス」は、7~8人で名谷テニスガーデン2面を借りて、2時間、遊んでいますが、コートのレンタル料が安い。なんと、一人、500円です。65歳以上は、利用料が、半額になるらしい。国民健康保険料が日本一高い財政難の神戸市では、珍しい高齢者に優しい制度です。感謝!
余談は、ここまでで、久しぶりの城山三郎さんです。
城山さんの経済小説、歴史小説は、若い時に、随分、読み漁りましたが、「雄気堂々」は、読んだ記憶がありません。なぜかな?最後に読んだ「そうか、もう君はいないのか」は、地下鉄の中で涙をぼろぼろ流しながら読んだので、記憶に新しい。
「雄気堂々」は、NHK大河ドラマ「青天を衝け」で話題の渋沢栄一の評伝です。例年、大河ドラマの原作本は、翌年の新番組が始まる前に年末に読んでいたのですが、コロナの影響で「麒麟が来る」が年を越したため、今になってしまいました。
渋沢栄一は、ご存知ですか?
2024年から福沢諭吉と交代して、新一万円札の肖像になる人です。何をやった人?どういう人?残念ながら、実業家として名前は知っていますが、ぼくも、詳しくは、承知していません。
『下巻 あとがき から
渋沢自身の言葉を借りれば、「武州血洗島の一農夫」でしかない。
渋沢は、薩長土肥いずれの藩閥出身でもなく、維新に活躍したわけでもない。それでいて、いわゆる明治の元勲と肩を並べ、近代日本を築く最高の指導者、最大の経済人になる。それも雄気堂々であって、後ろ暗いところはない。
不思議であり、ひとつの奇蹟にも見える。その秘密は、どこにあるのか。その秘密をさぐることは、動乱の中での人間の生き方、国づくりの中での人間の生き方をさぐることになるのではないか。』
実のところ、この本を読んで。渋沢栄一という偉人の「すごさ」を、いまひとつ感じ切れていません。それは、この偉人は、何かを積極的に実行するというより、物事の調整能力に長じた人だったのでは?
その秘密は、「青天を衝け」で、どこまで描くことができるか?乞う、ご期待です。