「許されざる者」

許されざる者

レイフ・GW・ペーション

久山葉子訳

創元推理文庫

2021年5月14日第7版

 

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妙法寺石仏 地下鉄妙寺駅から妙法寺川沿いを板宿方面にウォーキング。途中に、駅名由来の妙法寺がある。平清盛が福原遷都のとき、平安京の鞍馬になぞらえ、新鞍馬と称して福原京の鎮守の地としたらしいです。本堂の横手には、宝篋印塔(ほうきょういんとう)と石仏の群。

 

予告どおり、3回目のワクチン接種(モデルナ)に行ってきました。翌日、軽い倦怠感はありましたが、2回目(ファイザー)のときのように発熱はありませんでした。これで、すこし、安心できますが、それにしても、感染者数は高止まりですね。

 

ワクチン接種も、政府の音頭どおりには、進んでいないようです。昨年と比べて、ワクチンに対する感染予防への期待が薄れた感じかな?副反応が心配なのか?そうは言っても、ぼくのような年寄りは、人様に迷惑をかけないためにも、できることはやらなくっちゃね。

 

さて、さて、この先、どうなるのでしょうか?これも、神のみぞ知る・・・ということでしょうか?

 

余談のあとは、「許されざる者」。

 

北欧ミステリって、知っていますか?静かにブームらしいです。ぼくは、翻訳ものも、ミステリノベルも、あまり、読みませんが、世の中のブームに乗り遅れてはならないので、ちょっと、乗ってみました。

 

翻訳ものは、まず、人の名前が覚えられない。そのため、ご親切にも、小説の最初に、おもな 登場人物の紹介のページがあります。読んでいる途中で、このページとの行ったり来たり。

 

そして、ミステリノベルは、人が傷ついたり、殺されたり、そういったシーンが多くて、平和主義者のぼくは、ちょっと、苦手ですね。

 

話をもどして、「北欧ミステリ」とは、フィンランドスウェーデンノルウェーデンマークアイルランドの5か国で出版されたミステリを指すそうです。

 

そして、主な特徴として、猟奇的な殺人事件や移民など社会問題がテーマになるそうです。また、北欧の美しい景色も愉しむことができるらしいです。

 

さて、「許されざる者」。舞台は、スウェーデンストックホルム。主人公は、国家犯罪捜査局の元長官ラーシュ・マッティン・ヨハンソン・・・この段階で、主人公の名前を覚えるのに100ページは読みました。

 

主人公は、脳梗塞で倒れて、右半身の自由を奪われますが、彼の主治医から、25年前の未解決殺人事件の犯人の端緒を知ります。少女が暴行のうえ殺害されたという猟奇的な事件でしたが、すでに、時効となっていました。

 

退院後、彼の自室は、捜査本部となり、彼独自の捜査が始まります。

 

彼の手足となったのは、元同僚、移民の家政婦やお手伝い兼運転手の青年など。

 

『「状況を受け入れろ、無駄にややこしくするな、偶然を信じるな」

「ラーシュ・マッティン・ヨハンソンの「殺人捜査の黄金の三カ条」」』

 

主人公が不自由な状況なので、外出が制限され、北欧の美しい景色の描写がないのは、残念でしたが、たまには、こういったジャンルの小説も脳の刺激にはなります。あっ、もう一つの特徴として、長編小説が多いということ。550ページでした。