「滅びの前のシャングリラ」
凪良 ゆう
中公文庫
2024年1月25日初版
「Bamboo」
本来は、筆と墨で、墨の濃淡を表現しながら描くみたいですが、まずは、基本を押さえるために、安直に、筆ペンで描いてみました。
ポイントは、竹を下から上へ、節を開けて細い線を入れる、そして、葉は上から下へ。この要領で、配置を考えて何本か描いてみる・・・とのこと。
今年は、桜の開花が例年より遅くなりそうです。
今週の寒かったこと。みなさま、お風邪は引いていないでしょうか?ぼくの周りでは、体調を崩されている方もチラホラ。
そんな寒さも、吹っ飛ばすように、ドジャースとパドレスのソウル開幕試合は、第1戦は貧打線、第2戦は乱打戦と、まったく違った試合内容。
日本人選手も活躍、大谷翔平、山本由伸、ダルビッシュ有、松井裕樹が出場しました。豪華ですね。山本は、ちょいと残念でしたが、今後、持ち直すことを期待しています。
大リーグの試合をフルで観戦したのは、久しぶりですが、日本のプロ野球と比べると、ダイナミックな感じがします。
裏で、北朝鮮とのサッカーの試合が放映されていたので、チャンネルチェンジが忙しい。
北朝鮮選手は、フィジカルが強いという印象ですが、テクニックとスピードは、日本の方が勝っているのかな。
さて、余談はここまでで、「シャングリラ」とは、イギリスの作家ジェームズ・ヒルトンの小説『失われた地平線』に登場する理想郷(ユートピア)らしいです。
今週は、本屋大賞の常連、今、ノリノリの作家凪良ゆうさんの小説です。
あなたは、一か月後に地球が滅びるとすると、どうしますか?
『一か月後、小惑星が衝突します。
夜の九時、予定されていた番組が中止となり、すべてのチャンネルで首相の記者会見が放送された。
なんとか衝突を回避できないか何年も前から各国協力態勢で挑んできたが、ついに軌道を変えることはできず、小惑星は一か月後の日本時間十五時に地球にぶっつかるということだった。』
六千六百万年前、恐竜が絶滅させたのと同じサイズ(直径十キロ)の小惑星が、南太平洋に衝突する。人類の八割は、死滅するらしい。
ここは、日本の広島の風変わりな家族3人が、大混乱の中で、東京、大阪と家族を守るために奔走します。あと、一か月のために。
そして、最後の瞬間は、奇妙なライブ会場へ。
『崩壊した街を歩きながら、平和な世の中であれば尊ばれていた愛情とはなんだったんだろうと考えた。そんな不完全なもので世界は救えない。それは神さまの役目だ。そのために崇め奉られてきたんだろう。なのにその神さまは、街も人もぜんぶ見捨ててしまった。』
『最後の瞬間まで、あたしは神さまにすら見捨てられたあたしの子供たちを守るのだ。』
人は、最期の瞬間、何を考え、どう過ごすのか?
そういえば、「ノストラダムスの大予言」って、どうなったんでしょうか?