「美術の愉しみ方」

「美術の愉しみ方」

山梨 俊夫

中公新書

2023年9月25日第1刷

 

「龍象院の梅」

龍象院の白梅が満開。梅の古木と松のコントラスト。なんだか、「花札みたいです」とは、情緒のない一言。

昨年は、「世界の梅公園」、一昨年は、御津の綾部山に行きましたが、今週、行ってみようかな。いつも、どうも、タイミングよく満開というわけにはいきません。

梅も桜も、タイミングが難しい。自然相手ですからね。

 

 

2月は「逃げる」、3月は、「去る」といいますが、今年は、うるう年で2月29日が1日、多いのに、2月が逃げてしまいました。

 

うるう年は、英語で「leap year」と言うそうです。「跳ねる」「跳び越える」という意味らしいです。ぼくも、何か、「飛躍」の年にしたいものですが・・・?

 

さて、今年に入って、株価が急上昇しています。12月末のアナリストの予想では、来年(今年)の日経平均は、3万5千円~3万8千円でした。1月末の予想では、GW連休明けに4万円もあり得るでした。

 

ところが、3月1日終値が3万9千9百円。如何に、株価予想が当てにならないか?競馬の予想レベルですね。

 

最近、経済アナリストも、慎重になって言葉を選んで発言しているようです。

 

が、あくまで、日経平均であり、このご時世に、最安値を更新している会社もあります。しかも、財務状況は悪くないのに・・・なぜか?

 

まあ、「現在、過去、未来」のうち、何事も、先のことは解りませんってこと。過去を振り返っても、戻らないし、現在・・・刻々と過ぎ行く現在を大事にするしかありませんね。

 

余談はここまで、今週は、新書本で、お勉強です。

 

昨年、「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるか?」を読んで、ぼくも、エリートではありませんが、「美意識」を鍛えるために、まずは、「美術」の入門書を読みました。

 

『日々の暮らしのなかで、私たちはいろいろな形で美術に触れる。美術に用はないと思っている人も、よく判らないと感じている人も、じつは美術と無縁ではいられない。』

 

 

うむ、ぼくは、以前、趣味で水彩画を描いていました。「以前」と言ったのは、最近は、「お習字」に追われて水彩画を描く余裕がなくなりました。というか、まあ、絵の才能がないことに気がついたということです。

 

この本では、美術の愉しみ方を「関心を開く」「好きを見つける」「読む」「比べる」「敷居をまたぐ」「参加する」「判る判らない」の七つの視点から解説しています。

 

カラー刷りの図版80点が収録されているので、絵画、彫刻などの作品を見ながら、手ほどきを受けることができます。

 

『旅、スポーツ、ゲーム、音楽、何でも突き詰めようとすれば、奥の深さを感じさせる。芸術分野でもそれは同じであるが、美術は基本的に精神に働きかける。受け取った視覚の情報は、すぐに思考の回路に組み込まれていく。驚きや静かな感動は精神の働きを活発にし、これは何だろうか、なぜそんな感動が引き起こされるのだろうか、などといった思考を起動させる。』

 

ある時は、「水彩画」、ある時は、「習字」、ある時は、「テニス」、ある時は、「ウクレレ」そして、ある時は、「和太鼓」と、感動は、いろいろあるのだけれど・・・・!

ぶらり、雨の東京

ぶらり、雨の東京

 

新幹線、こだま号

久しぶりの「こだま」で、東京往復。所要時間、新大阪から4時間。なんで、「のぞみ」じゃないの?

まあ、いろいろ事情があって、ぼくは、「こだま」を利用しています。ぼくが、最初に上京したときは、まだ、新大阪から西は、新幹線がなかったので、寝台特急ブルートレイン)を利用していました。

それに比べれば、「こだま」は超特急。

古~い、人間になったものです。

 

上京当日、雨のそぼ降る中、小岩の焼肉市場で「おまかせコース」を堪能。昨年、6月に上京した時も、ここを予約して、2回目です。

ここに来るのが、今回の上京の楽しみの一つでした。

今回も、満足!満足!

 

2日目、この日も霧雨に煙っていました。早朝、帝釈天さんは、人っ子一人もいなくて雨音だけが境内に響いていました。

淋しい風景。

 

 

目的地の新宿に向けて、京成柴又駅から京成高砂、京成日暮里へ、そこからJR山手線で新宿下車。新宿JR西口改札から出て、京王線の改札前。

 

なんと、約50年ぶりです。学生時代、毎日、利用していた京王線の新宿改札口。

 

新宿中央公園方面に少し歩くと、あっ、スバルビルの「新宿の目」。昔は、新宿西口の待ち合わせ場所の定番。

 

そして、目的地、「新宿ハイアットリージェンシー」。なんとも、凄いシャンデリアに圧倒されました。

ここで2時間ほどの所用を済ませて、神戸へとんぼ返り。

 

西新宿から丸ノ内線で東京駅へ。丸ノ内線の東京駅は、通勤で利用していましたが、昔は閑散としていた連絡通路にお店がいっぱい。人もいっぱい。

 

丸の内側から八重洲側への連絡通路もお店がいっぱい。人もいっぱい。八重洲地下街もお店がいっぱい。人もいっぱい。

 

やれやれ、東京駅は、どこもかしこも、人でいっぱい。人に酔ってしまいそうでした。

 

神戸に帰って、お風呂に入って、「ホっ!」

「その扉をたたく音」

「その扉をたたく音」

瀬尾 まいこ

集英社文庫

2023年11月25日第1刷

 

「確定申告」

税務署から「確定申告に関する書類」が送られてきました。書類は、「令和5年分確定申告の納付書・領収済通知書」です。

毎年の恒例行事。国税庁HPの確定申告作成コーナーから作成ガイドを読みながら、書類を作成しますが、さて、今年は、いくら納めるのか?ドキドキ!

でも、今年は、「例の裏金問題」で、テンション低め、というか、割り切れない思いは、ぼくだけでしょうか?

封筒のすみに記載されている「この社会あなたの税がいきている」このキャッチコピー、意味不明?

 

 

それにしても、「例の裏金問題」・・・政治資金規正報告書に記載していなかったのだから、政策活動費ではないので、過去5年間さかのぼって、確定申告して、納税すべきだと思いますが、なぜ、マスコミは「納税キャンペーン」をやらないのでしょうか?

 

報告書を修正すれば、法律的には、合法なのかもしれませんが、常識的に違和感がある・・・ってことは、法律が常識から逸脱しているってことでしょう。

 

5千万円も図書を買って支持者に配布した・・・という修正があったとのこと。団扇を配って選挙違反なのだから、本を配っても選挙違反じゃないのか?しかも、出版社の買収じゃないのか?

 

どうも、この問題、野党もマスコミも政治評論家も、表面をなでるように批判はしているが、厳しさがないね。

 

ぼくは、とにかく、「納税」してもらうのが、一番だと思います。使途不明金は、費用否認ですよ。誰か、勇気のある国会議員さん(地方議員も)、「納税します」っていってみたら?

 

確定申告の書類を作っていて、ついつい、長々と怒りをぶちまけました。

 

ということで、瀬尾まいこさんの「その扉をたたく音」です。

 

老人ホームでギター演奏のボランティア活動をしていた宮路(29歳無職)くん、ホームの介護士の渡部くんのサックス演奏を聞いて魅了されます。

 

宮路くんは、プロを目指していますが、鳴かず飛ばず。そこで、ギターとサックスのコラボを渡部くんに誘いかけます。そして、まずは、老人ホームのイベントでセッションすることとなりました。

 

さらに、宮路くんは、本庄のじいさんからウクレレ演奏の指導も依頼されます。

 

『本庄さんのウクレレの上達は早い。ウクレレの練習を始めて、四回目にして「上を向いて歩こう」はもう三分の一はできている。

「先生、この一人ぽっちの夜。ここの音がちょっと」

「そこ、指移動するもんな。でも、ゆっくり弾いてもいい場所だからさ。ちょっとペース落として弾いてみよっか」

「なるほど。わかりました」』

 

 

こんな調子で、老人ホームでの演奏会のセトリは、一曲目は、「東京ブギウギ」以下、「ジョニー・B・グッド」(チャック・ベリー)「抱きしめたい」(ビートルズ)「心の瞳」「上を向いて歩こう」(坂本九)に決まりました。

 

ぼくも、この演奏を聞いてみたいですね。音楽で、人と人がつながり、心が温かくなる。瀬尾まいこさんのお得意なパターンの小説でした。

 

『EmにG7。どの音もぶれていない。正しくまっすぐに弾こうと、力を込めた音だ。ウクレレの響きは、いつも陽気で気楽なわけじゃない。だけど、このウクレレは、最高だ。』

 

「さよなら、私」

「さよなら、私」

小川 糸

幻冬舎文庫

令和5年11月25日第2刷

 



「みほとけまつり」

西区仏教会設立30周年記念大会

仏教の宗派を超えた団体とのこと。神戸市には神戸市仏教会の加盟寺院が333寺院、西区には西区仏教会の加盟寺院が39寺院あるそうです。

どのような活動を行っているのでしょうか?「実行托鉢」「涅槃会」「研修会」その他社会福祉活動を行っているとのことです。

「みほとけまつり」は第1部が記念式典・法要、第2部が特別講演「流通科学大学和太鼓部演奏」「須磨寺小池陽人師の講演」でした。

 

 

なお、お断りしますが、ぼくは、坐禅会でお世話になっている太山寺龍象院の和尚のお誘いで参加しましたが、門徒檀信徒ではありません。

 

さて、ご存知だと思いますが、ぼくは、一昨年から「和太鼓演奏」の練習に参加しているので、「流通科学大学和太鼓部演奏」に興味津々。

 

結論を言うと、何というのでしょうか?「創作和太鼓」とでも言えばよいのでしょうか?素晴らしい演奏でした。ぼくの「和太鼓」は、伝統的な祭り太鼓で、ゆったりしたものですが、これは迫力満点でした。

とくに、女性部員による40分のパフォーマンスには、ビックリしました。3月20日に流通科学大学のホールで、演奏会があるとのこと。さらに、興味津々。

 

ポピュラーな「須磨寺小池陽人師の講演」で印象に残ったこと。

宗教とオカルトの違い。宗教は、「去る者は追わず来る者は拒まず」、オカルトは「去る者、来るものを囲い込む」

「病は市に出せ」・・・体のこと、心のこと、その他諸々、悩み事などを話すことができる夫婦、近親者、友人などとの関係を保つことが大切とのこと。

 

以上、長い余談になりました。

 

今週の読書雑感は、小川糸さんの「さよなら、私」

 

小川糸さんは、「ツバキ文具店」「キラキラ共和国」「ツバキ文具店の鎌倉案内」のシリーズでファンになりました。

 

が、「さよなら、私」は、「恐竜の足跡を追いかけて」ほか短編2作で、少し、ぼくの期待を裏切る内容でした。鎌倉を舞台とした、ほのぼの小説「ツバキ文具店」のような作風を期待したのですが・・・・。

 

「恐竜の足跡を追いかけて」の舞台は、モンゴル。テレビドラマの「VIANT」を思い出します。

 

遊牧民の人たちってほとんど野菜を食べない・・・

お父さんのお父さんなんか、一生、一度も野菜を口にしないで死んでいったらしいよ。その分は、動物の内臓を食べたり、チーズとヨーグルトの乳製品で補っているんだ。』

 

 

へえ、世界の食には、不思議がたくさんあります。この小説では、モンゴルのゲルという住文化など遊牧民の生活を知ることができます。

 

が、小川糸さん、次回作を期待しています。と、思ったら、「椿の恋文」というシリーズ3作が出版済み。早く、文庫本にな~れ!

「コンビニ兄弟3 テンダネス門司港こがね村店 」

「コンビニ兄弟3 テンダネス門司港こがね村店 」

町田そのこ

新潮文庫

令和5年9月1日第1刷

 

「節分会」

2024年(令和6年)、もう「節分」です。翌日は、「立春」。春です。また、花粉症の季節の到来です。

太山寺塔頭「龍象院」での「節分会」に参加。坐禅会の常連による節分の行事です。世界平和、日本の平和、家内の平和を祈念して、ご本尊の聖観音菩薩さまに「般若心経」を10回お唱えしました。

今年1年が、皆様にとって、良い年でありますように。

 

 

「節分」といえば、「豆まき」。

 

我が家では、今でも、毎年、「豆まき」をしています。子供もいないのに、希少な存在・・・というか?変わり者?

 

毎年、準備をするのは、細君です。ぼくは、細君の指示により、家の開口部(東・南・北)3か所から「鬼は、外」「福は、内」を連呼します。

 

犬が居たときは、おふざけに犬に鬼のお面をつけていたのは、懐かしい思い出です。そして、鬼役の犬は、撒いた豆を追っかけて、ボリボリと食べていましたが、その鬼役は、3年前に居なくなっちゃいました。

 

ちょっと、寂しくて、近所迷惑かもしれませんが、今年も、桝に入れた「豆」を撒いて、今年1年の「福は、内」を祈念します。

 

という季節の行事の紹介でした。

 

余談はここまでで、今週の読書雑感は、町田そのこさんの「コンビニ兄弟シリーズ」です。本屋大賞を受賞した「52ヘルツのクジラたち」を読んだあと、町田さん推しになったつもりで、セレクトした本です。

 

舞台は、福岡の門司港

 

町田さんご自身が、福岡県京都郡の在住で、北九州の専門学校を卒業したらしいので、地元小説みたいなものです。

 

門司港と言えば、ぼくの出身地下関の対岸です。

 

この小説の登場人物の一人、コンビニのアルバイト店員の太郎は、下関市立大学の大学生という設定。なぜ、下関の大学生が門司港のコンビニでバイトしているのか?北九州市立大学でもいいのでは?

 

ローカルな話で、どうでもいいか。

 

小説は、コンビニの店長である志波三彦(しばみつひこ)の周辺の人たちの物語に、店長と店長の兄弟が絡んでくるという、ややこしくて、コミカルなお話です。

 

『志波が空を指さすと、卵色の月がぽっかりと浮かんでいた。

「満月!ああ、秋ってのは、月夜がうつくしいねえ。お客様に聞いたけれど、ここ最近風が強かったんだって?春は嵐が運んでくるというけれど、ぼくは、どんな季節も嵐に乗ってやってくるんだと思うのさ。嵐が次の季節を勢いよく連れて来るんだ」

志波の言葉を、太郎は月を見上げながら聞く。そして、確かにそうかもなあと思った。あの日の嵐は、新しい季節をオレに連れてきた。』

 

 

「あの日の嵐」がどんな嵐か?を知りたい方は、是非、読んでみてください。

「動的平衡2 生命は自由になれるのか」

動的平衡2 生命は自由になれるのか」

福岡伸一

小学館新書

2019年1月21日第4刷

 

「2024 ルミナリエ

久しぶりに「ルミナリエ」を見てきました。

コロナ以前は、年末に開催されていましたが、今年から1.17に併せて、開催することになったようです。さらに、東公園の飾りつけは縮小されて、ハーバーランドに有料エリアの飾りつけがあるようです。

来年以降の開催を支援するために、ルミナリエ宝くじ(2千円)を購入。残念ながら、ハズレでした。

 

 

さて、写真の作業は、何をしているのでしょうか?

 

答えは、硯を砥石でメンテナンスしているところです。この砥石は、「泥砥石」という特殊なものです。

 

お習字を始めて、丸4年。硯は、高校時代に使っていたものですが(半世紀以上前の代物)、最近、墨の下りが悪くなったので、もう、買い替え時かな?と、悩んでいましたが、とりあえず、思い切ってメンテナンスしてみました。

 

やり方は、至って簡単。まず、硯をお湯で洗って、硯の表面で墨を磨る要領で「泥砥石」で磨くだけです。

 

この作業で、硯の表面の「目立ち」(微細な凹凸)を復活させるらしいです。

 

作業後、見た目は、左程、効果を感じられませんでしたが・・・・・・?

 

試しに墨を磨ってみて・・・・・「ビックリ!」・・・・嘘みたいに墨の下りが早い、早い。以前の3倍速。おまけに、墨の香りも強くなった感じです。

 

これで、墨を磨るストレスが解消。逆に、墨を磨るのが楽しくなってきました。同じ悩みをお持ちの方、試してみては。

 

余談はここまで、今週は、福岡伸一さんの「動的平衡2 生命は自由になれるのか」。5年ぐらい前に、「動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか」を読了。シリーズのナンバー2です。

 

福岡伸一さんは、テレビでもお馴染みの生物学者ですが、科学(とくに、生物学)に関する一般向けの著作が多くあります。それらの集大成版が「動的平衡」シリーズらしいです。

 

自然科学に見識のない「ぼく」にとっては、ハッキリ言って、何が書いているのか、理解不能の世界でした。それは、5年前も、今も同じ。

 

それでは、何故、にも拘らず、読んだのか?答えは、未知の世界の一つだからです。この本も、結局、内容は理解不能でしたが、、福岡伸一さんの科学エッセイとして、解らなくとも読んでみるでいいのでは。

 

『生命は、自分の個体を生存させることに関してはエゴイスティックに見えるけれど、すべての生物は必ず死ぬというのは実に利他的なシステムなのである。これによって致命的な秩序の崩壊が起こる前に、動的平衡は別の個体に移行し、リセットされる。』

 

人文科学的に訳すると、どんな独裁者でも必ず死ぬ、そのあと、新しい秩序に移行する的なことかな?

 

実は、「動的平衡3 チャンスは準備された心のみ降り立つ」が刊行中。

ぶらり・・・宇治十帖

ぶらり・・・宇治十帖

 

平等院参道

おおきな鳥居は、平等院のお隣さん「あがた神社」の一の鳥居です。駿河屋の左手から平等院の正門への参道に入ります。さすがに、宇治。参道は、宇治茶のお店が軒を連ねています。

 

 

今年の大河ドラマ「光る君へ」。主演の吉高由里子さん(紫式部役)と柄本佑さん(藤原道長役)が番宣で、宇治の「源氏物語ミュージアム」を訪ねたと言っていたので、早速、行ってきました。

 

実は、ほとんど記憶にないのですが、10年前?に行ったことがあります。その時、平等院が目的でしたが、修理工事中でした。そこで、今回、改めて、出直しました。

 

なお、その時の証として、「絵本源氏物語」が手元にあります。

 

まず、「源氏物語ミュージアム」。閑静な住宅街にコンクリート造りの一階建ての建物があります。受付から中に入ると、展示室で、まず目を引くのが大きな牛車です。さらに、源氏物語の場面を再現した人形のセット。

 

特に紹介したいのは、映写展示室での二本立ての映像。ひとつは、宇治十帖がテーマの「浮舟」「橋姫」の人形劇の上映。監督が篠田正浩、ナレーションが岩下志麻という豪華版。そして、「ネコが光源氏に恋をした」というオリジナルアニメ。

 

ランチは、宇治であれば、茶そばが定番ですが、偶然見つけた「グルメリア但馬」(神戸高見牛の焼肉で有名。なぜ、宇治に姉妹店があるのか?)で焼肉ランチ。満足満足。

 

お腹が満たされたので、前回空振りになった平等院へ。南門の入り口には、大陸からの団体のお客さんが一杯でした。

 

平等院は、敷地は左程、広くはありませんが、中央の鳳凰堂は異彩を放っています。大陸からのお客さまも、あちらこちらで記念撮影に余念がありません。さすが、世界遺産です。あわせて、鳳翔館というミュージアムも見学。雲中供養菩薩26躯は、圧巻でした。

 

平等院を拝観して、ぶらりと宇治川へ。宇治川は、水量が多く、また、流れも速くて白波が立つほどです。喜撰橋を渡って中の島へ、鵜飼いの鵜に餌をやっていましたが、その小屋の上にアオサギが止まっているのは、滑稽です。

 

朝霧橋を渡り、対岸へ。そこから、宇治橋までブラリブラリ。川の流れを見ているのは、なんとなく、落ち着きます。宇治橋のたもとに紫式部の像がありました。

 

ということで、紫式部に始まって、紫式部で終わった「ぶらり」でした。