「60歳からの楽々男メシ」

tetu-eng2017-10-21

「60歳からの楽々男メシ」
弘兼 憲史
2017年7月20日第1刷
マガジンハウス

細君が、5月から約五ヶ月間の長期出張のため、一人と一匹の生活をしていたことは何度か書きました。

一人と一匹の生活の間、常に考えていたのが、朝、昼、晩の食事のことです。ぼくは、三度三度の食事をしっかり食べないとダメなタイプなので、食事は、最大の重要事項です。普段は、昼の食事のことだけを考えていればよかったのですが、このときばかりは、出勤のときから、今日のお昼は何にしようか?晩は何にしようか?と悩んでいました。

栄養バランスを考えると、さあ、大変です。肉も、魚も、野菜も、果物も、バランスよくなんて考えていると、数少ない定食メニューをパズルのように組み合わせなければなりません。大層なことを言っても、朝のメニューは定番です。が、休日は、ちょっと手をかけて洋食風メニューになります。

『朝食:ご飯、みそ汁(フリーズドライ)、ママカリ酢漬け(これ、好物)、煮豆、納豆、梅干し、ノリ、ヨーグルトなど・・・最後に、青汁』

昼食は、若い時から外食です。ウオーキングを兼ねて、おおむね、三宮界隈の食堂は食べ歩きました。夕食のメイン、副菜は、「そごうのパントリー」で、18時半ごろになると30%OFFになるので、そこで調達して盛り付けるだけです。が、休日は、ちょっと手をかけて土鍋などを活用していました。

『夕食:ご飯、みそ汁(フリーズドライ)、メイン(牛肉、豚肉、鶏肉の何か。焼き魚、煮魚のローテーション)、副菜(かぼちゃなどの煮物、冷奴など)』

そうこうしていると、徐々に、料理に興味を持ち始めて、アマゾンで面白そうだったので「60歳からの楽々男メシ」を購入しました。著者は、弘兼憲史さん。そうです、あの有名な漫画家で、「課長島耕作」の作者です。

『60歳は、料理を始めるのにぴったりだと思います。今まで忙しかった人も、少しは余裕ができるでしょうし、仕事で培った能力は、そのまま料理にも活かせます。材料を買いに行き、それで何を作ろうかと考えるのは、創造力であり、企画力であり、計画力、段取り力でもあります。それらはすべて、老化防止にもってこいです。』

この本は、料理本というよりは、料理エッセーですね。簡単なレシピ・・・料理の素人が、すぐにできるようなメニュー・・・が書いてあり、弘兼流の料理解説があるだけです。料理写真などがないので、料理本としては、どうかなとは思いますが、読んでいるうちに作ってみたくなります。弘兼流の料理のルールは、

『?ラクに楽しむこと。
 ?健康的な料理を作るということ。
 ?材料を無駄にせず、時短で作る。
 ?料理はエンターテイメント。』

って、何だか訳が分かりませんが、読み終わったときに、「料理は楽しそうだな」「キッチンに立ってみたいな」と思えば、OKなのです。