「スターダストパレード」

tetu-eng2017-12-24

「スターダストパレード」
小路幸也
2017年7月14日第1刷
講談社文庫

もうすぐ、クリスマス、そして、年末年始です。

ぼくは、この季節が嫌いです。まえにも書いたかもしれません。この季節は、ご老体が健康を害して、天に召される頃合なのです。ぼくの両親も、ご他聞に漏れず、二人とも1月13日が命日です。もちろん、没年は違いますが、仲良く同じ日が命日です。

とすると、おおむね、この季節が、重苦しい雰囲気になるのです。おやじは、平成17年。おふくろは、平成25年。それぞれの前年のクリスマス、年末年始なんて気が気ではありません。とても、はしゃぐ気にもなれません。あれから、13年、5年の歳月が過ぎましたが、忘れえぬ日々なのです。

しかし、人に与えられた大きな恩寵は、「忘却」です。もちろん、おやじ、おふくろを忘れることはありませんが、楽しき日々のみ覚えていて、悲しき日々、苦しき日々は、忘却のかなたへ葬り去ることが肝要です。記憶力のよいぼくは???、それが、なかなかできないようです。

そうなんですよね。お勉強のことは、忘れ去ることが早いのですが、どうも、それ以外のことは、よく覚えているというのが厄介です。そこで、「記憶」とはなにか?人間の脳の中にハードデスクが内蔵されているわけではありません。思い出す過去は、つねに「現在」なのです。その繰り返しが、「記憶」らしいです。???。

「スターダストパレード」・・・直訳すれば「星屑の行列」

小路幸也さんは、ヒット小説「東京バンドワゴン」の作者です。人の優しさがテーマの小説ですね。この小説も、暴走族上がりの青年が、ワケあって一人の小さな女の子(5歳)を救うために見えない敵からの逃避行を続けるというお話です。

ライトノベルなので、引用するようなフレーズもなく、やや残念ですが、なんとなく心が温かくなるような小路さんの世界でした。

そうそう、今週も、座禅に行ってきました。2回目の座禅なので、要領を判っていますが、体が固くて足が組めないのは如何ともしがたいですね。座蒲という楕円形の座布団をお尻に当てますが、それでも、うまく組めません。ご住職は、無理しなくてもいいと言いながら、そのうち、できるようになりますよ、とのこと。
2018年は座禅の年になりそうです。どういうこと???

朝は、お寺で座禅、

夜は、家でクリスマス。でした。・・・・???