「豆の上で眠る」

tetu-eng2018-05-27

「豆の上で眠る」
湊 かなえ
平成29年7月1日第1刷
新潮文庫

不整脈の続き。

先週の土曜日のこと、毎週、行っている日帰り温泉での出来事。ここで、毎月1回、身長、体重、体脂肪、血圧、血管年齢を測定してくれる「看護師さんによる健康相談」があるので、毎月、受診していました。とくに、血管年齢をウオッチしていたのですが、このとき、看護師さんから「不整脈があります」との指摘。「はい、健康診断で指摘されています。期外収縮とのことでした」と説明。すると、看護師さん「心房細動ということもあり、長島監督のようなこともあるので、専門の医師に相談したほうがいいですよ」とのアドバイス

この忠告により、蚤の心臓のぼくは、一段と不整脈が加速。結局、アドバイスに従い、月曜日に、2年前に診察を受けた循環器科を受診。結果は、2年前と同じ、「上室性期外収縮」というお見立てでしたが、念のため、24時間のホルタ心電図をとることとなり、月曜日から火曜日にかけて測定器をぶら下げていました。その分析結果は、来週とのこと。このため、ぼくの心臓は、右往左往しています。

ここで一言。健康診断は、必要ですが、過剰な反応はしないこと。医療費がかさむ原因になります。って、ぼくが蚤の心臓でなければ、ぼくの不整脈は生理現象と割り切れるのでしょうが、どうもね。心配になるのは人情でしょう。まあ、来週の結果発表で、病的な問題無しということであれば、それでいいし、問題があるのであれば、治療すればいいし、いやいや、前者であって欲しいという気持ちで、今は、いっぱいです。さて、さて、ぼくの心臓は、どうなるのでしょうか?

湊かなえさんは、以前にも、紹介したとおり、広島県因島の出身です。小説には、因島を舞台にした作品もあり、この「豆の上で眠る」も、広島県尾道付近(福山かも?)が舞台になっているようです。このタイトルは、アンデルセン童話の「えんどう豆のうえにねたおひめさま」に由来します。だからって、この小説は、メルヘンチックな童話ではなく、正真正銘のミステリーです。

小学校1年生の結衣子(ゆいこ)と小学校3年生の万佑子(まゆこ)の姉妹。突然、姉の万佑子が姿を消します。神隠しに遭ったのか、誘拐されたのか、両親、近所の方、警察の懸命の捜索にもかかわらず、その行方は、杳として知りえません。それから、2年後、万佑子が戻ってきました。でも、万佑子は、ほんとうに姉の万佑子なのか?家族みんなが万佑子というが、結衣子は、微かな違和感を抱いていました。

姉の万佑子が読んでくれた童話で、結衣子のお気に入りは「えんどう豆のうえにねたおひめさま」。でも、戻ってきた姉の万佑子は、何かが違う。結衣子が、大学生になって、いま、真実が明かされます。

その真実とは?