相棒、永眠する
その日(8月31日)、「西神そごう」が、29年の歴史に幕を閉じました。
西神中央からデパートがなくなり、駅前は、人通りも少なく、淋しくなりました。
デパートは、ぼくたちにとっては、街のステータスです。昔、下関大丸の屋上には、遊園地がありました。おめかしをして、大丸に行くのは、子供たちの楽しみの一つでした。スパゲッティを初めて食べたのは、大丸の食堂でした。
閉店前は、サンクスセールの影響もあり、多くのお客さんで盛況でした。そもそも、経営状況の悪化が閉店の大きな要因だったので、西神ニュータウンの住人の5万人が、「そごう」でショッピングをすれば、この日は、なかったかもしれません。もう、あとの祭りです。
幸い、双日が、プロデュースして、新たなショッピングモールを創るそうですが、西神の住民の皆さん、地元のモールを大事に育てるのは、皆さんです。という、ぼくは、年金生活者なので、あまり、ご協力はできませんが、時間つぶしにウロウロして、賑やかしぐらいはできるでしょう。
さて、ぼくの相棒(ダックスフンド オス 17歳6か月)が、ぼくと細君の懸命な介護の甲斐もなく、その日(8月31日)に永眠しました。
その日、ぼくは、午前中の水撒きに外出中。12時前、水を撒いているときに、なぜか、胸騒ぎがして、「うむ」という虫の知らせがありました・・・あとで、思い出したら。自転車で帰宅の途中、背中のスマホに着信。「変だから、早く、帰ってきて!」との細君からの連絡。ペダルを踏む足に力が入ります。
12時過ぎ、急いで、玄関のドアを開けて、リビングへ。そこには、ベッドに、相棒が力なく横たわっていました。心臓の拍動と呼吸を確認すると、もう、すでに、相棒は、旅立っていました。ぼくは、年甲斐もなく滂沱の涙と鼻水でグチャグチャになってしまいました。
すぐに、動物病院に電話をかけ、先生に、確認を依頼。相棒を車に担ぎ込み、急いで、動物病院へ。「痛みもなく、大往生です」そこでも、またまた、人前にも拘らず、ぼくは、年甲斐もなく滂沱の涙と鼻水でグチャグチャになってしまいました。
ぼくと細君は、相棒を抱えて、力なく、帰宅。
翌日、火葬を済ませて、小さな骨壺に収まった相棒は、いま、リビングで安らかに眠っています。
息子に連絡すると、「うちの子になって良かったな。」
そうか、いや、「うち子になってくれてありがとう。」いま、そういう気持ちです。
17年6月、いつも、ぼくと細君の側にいた彼を、忘れることはありません。このブログを書きながら、またまた、ぼくは、年甲斐もなく滂沱の涙と鼻水でグチャグチャになってしまいました。
もう、これ以上は、書けません。