「息づく暇もないほど面白い『源氏物語』」

「息づく暇もないほど面白い『源氏物語』」

由良 弥生

王様文庫

2023年4月25日第3刷

 

「牡丹」

3年前かな?

三田の永沢寺(ようたくじ)で牡丹の鉢を買いました。ところが、昨年は、不作。今年は、花芽が一つついて、見事に?一輪、咲きました。

残念ながら、藤の花は、小さい房が一房のみ。

花咲か爺さんにはなれません。そりゃそうです。ちっとも面倒見ていませんから。それでも、春になると、健気に花を咲かせてくれます。

 

 

早いものです。もう、2024年のGWです。TVの情報番組では、GWを盛り上げていますが、ぼくは、埒外です。どこに行っても、人で溢れかえっているので、GWは、家でゴソゴソずるだけ。

 

そう言えば、昔からそうだった。GWの定番は、比較的、人の少ない皇居周辺、北の丸公園がメインでした。今は、そこも、人出が多いのでしょうか?

 

ところが、某アンケート調査によると、海外旅行は4%、国内旅行(日帰りを含む)は、20%、お仕事15%、予定なしは、約60%らしいです。

 

少し意外だったのが、お仕事15%ですが、今や、カレンダーのない仕事に従事している人が40%らしいので、お仕事は、もっと多いいはずですが・・・?

 

いずれにしても、ぼくは、その他大勢の範疇に入っているということのようです。ぼくも、違った意味でカレンダーにない生活をしているので、人様のご迷惑にならないよう。GW以外にお出掛けすることとします。

 

いわゆるGWは、読書三昧かな?いつもと同じ。

 

ということで、今週は、「源氏物語

 

と言っても、正調ではなく、いわばダイジェスト版です。大河ドラマ「光る君へ」に感化されて、愛菜ちゃんも読んだという「源氏物語」を読もうかと思いましたが、その前に、まずは、ダイジェスト版を読んで基礎知識を・・・

 

以前、由良弥生さんの「眠れないほど面白い『古事記』」が、ほんとに面白かったので、そのシリーズの「息づく暇もないほど面白い『源氏物語』」をチョイスしました。

 

さて、平安中期の紫式部作「源氏物語」とは、どういう物語なのか?歴史的な史実は、歴史学者にお任せするとして、物語の概要は、次のとおり。

 

光源氏(桐壺帝(天皇)と桐壺の更衣(側室)の子)は、親王ではあるが降下して「源氏」の姓を名乗ります。この方、稀にみる美男子。しかも、身分が高い。宮中、それ以外のあまた高貴な女性と次々と関係を持ちます。

 

これらの女性との関係が、53編の連続短編で構成されています。このダイジェスト版は、そのうち8編だけが紹介されています。もちろん、現代語訳されて、かつ、著者の解説もあり、とても読み易くなっています。

 

『薫しめられた香がふっと鼻をかすめ、思わず源氏は藤壺の宮を抱きしめていた。

「ああ・・・夢のようだ・・・」

源氏の指が、藤壺の宮のやわらかい頤(おとがい)をもちあげる。その唇に、首筋に胸もとに熱い源氏の舌が這う。

「ああ・・・」』

 

 

と、こりゃエロティシズムの物語かと思いますが、それだけではなく、平安時代の宮中の生活、女性の心理などが細かく描写されているようです。

 

うむ、生きているうちに一度は読んでみたいと意欲を掻き立てられていますが・・・。