「JR上野駅公園口」
柳(ゆう)美里(みり)
2021年1月20日20刷
神戸地方裁判所は、神戸駅、湊川神社の近くにあります。赤レンガ造りの建造物の上にガラス張りの近代建造物を継ぎ足した、ちょっと変わった造りです。二週間に一度ぐらい、三宮から歩いて元町商店街をブラブラ、裁判所の前を通過、そして、湊川神社をお詣り、「ふるもと珈琲店」で一休みします。
今年のGWも、ステイ・ホームです。と、言いながら、兵庫県内のアウトレットが休業しているので、滋賀県の竜王アウトレットに行きました。兵庫県から大阪・京都を通過して、滋賀県まで。駐車場は、県外ナンバーがほとんど。
初めて来ましたが、三田より大きいかも?でも、テナントも、多いいかも?4月30日の平日だったことと、兵庫・大阪が緊急事態宣言中だったこと、から、お客さんは、まばらかな?でも、5月に入ったら、どうだろう。
アウトレットをブラブラするのは、GWなどの連休中のわが家のレジャーです。
今回は、ツヴィリングのハンドブレンダーが、50%OFFだったので、ゲット。このハンドブレンダーは、ミキサーといわゆるブレンダーを合体して、小型化したような優れもの。これで、キッチンの収納に余裕ができました。
あとは、大人しくステイ・ホーム。早速、ハンドブレンダーで、スムージやベジタブルスープを作って、楽しみましょう。
柳(ゆう)美里(みり)の小説を読むのは、どうも、初めてかもしれません。97年に「家族シネマ」で芥川賞を受賞していますが、うむ、読んだ記憶がない。
「JR上野駅公園口」の帯には、全米図書賞受賞!メディアで話題沸騰とありますが、こてこての社会派小説ですね。柳(ゆう)美里(みり)の小説が、すべて、このジャンルなのかどうかは、知りませんが、寝る前に読むには、ちょっと、おもい気がします。
『人生は、最初のページをめくったら、次のページがあって、次々めくっていくうちに、やがて最後のページに辿り着く一冊の本のようなものだと思っていたが、人生は本の中の物語とはまるで違っていた。文字が並び、ページに番号は振ってあっても、筋がない。終わりはあっても、終わらない。』
人生は、筋書きのないドラマとは、よく、言われるが、「終わりはあっても、終わらない」とは、どういう意味だろう?
主人公の男は、福島から東京に出稼ぎに出て、盆・暮れにしか、帰郷しない。両親、妻、二人の子供とは、そのときにしか会うことがない。そういう生活を40年間、続けてきた。
両親が亡くなり、やがて、還暦を迎え、福島に戻って、ゆっくり、老後の生活と思ったら、ようやく成年した息子が突然死、長年、苦労を共にした妻に先立たれる。孫娘が、同居して、見守ってくれていたが、当然、男は、故郷を捨てて、上野でホームレスとなる。
上野では、ときどき、山狩りがある。そのたびに、男は、上野を彷徨う。そして、福島の孫娘が、津波で行方不明となる。男は、JR上野駅を彷徨う。プラットホームが、ゆれている。
どうして、なにが、男に故郷を捨てさせたのか?
久しぶりの社会派小説だが、ぼくは、娯楽小説、青春小説、ラブコメなど夢がある小説が好き!