「在宅ひとり死のススメ」
2021年4月30日第5刷発行
文春新書
jam jam 神戸は、ジャズの街。jam jam は、元町駅のすぐ海側。「金時食堂」のビルの地下にあります。「金時食堂」のトイレを利用すると地下からジャズの音が響いています。リスニングエリアとカンバセーションエリアが分かれていて、とても居心地の良いジャズ喫茶です。
ジャズと言えば、10年前ぐらいかな?帰宅途中、加納町の交差点付近に「ホーリー」というジャズバーがありました。ときどき、そこで、一休みしていました。
ちょっと前に、オリンピックが開幕したかと思えば、もう、閉幕です。2週間、とても楽しませてもらったオリンピックに感謝です。
今回、特に感動したのは、柔道とスケートボードです。
柔道は、「精神一到何事か成らざらん」的な道徳の本になるような鍛錬を極める「道」の一つ。眉間にしわを寄せるようにして、汗をかきながら、まさに、死闘を演じます。
スケートボードは、十代の若い人たちを中心として、遊びとスポーツを融合させた新ジャンルの「アーバンスポーツ」。選手が、みな、和気あいあいとして、競技を愉しんでいました。
まったく、正反対に思えるふたつのスポーツは、どちらが良いとか悪いとか、そんなことは、関係なく、それぞれの道を、歩んでいけばいいと思います。
いまは、オリンピックで演技したすべてのアスリートに感動を「ありがとう!」と言います。
そして、史上最高の金メダルとメダル総数を獲得した日本のオリンピアに「おめでとう!」と言います。
と言うことで、余談と何の関係もなく、今週の読書雑感は、「在宅ひとり死のススメ」。
上野千鶴子さんの「おひとりさまシリーズ」最新作。この類の本は、ぼくの読書の対象ではないのですが、それでも、ときどき、本屋で手を伸ばしてしまいます。こりゃ、もう、先が見えているからかも?
老後・・・もう、老後?の不安は、誰しもあるものです。この本は、そんな不安を吹き飛ばしてくれます?か?
『ひとりで暮らしている年寄りがひとりで死んで何が悪い、それを「孤独死」とは呼ばれたくない。と思って、良くも悪くもなく、すっきりさっぱり「在宅ひとり死」ということばを創りました。』
介護保険ができて20年。この保険制度は、紆余曲折を経ながらも、「在宅ひとり死」を可能にしたらしいです。
『要介護認定を受けた高齢者は、ケアマネがつくだけでなく、疾患があれば訪問医と訪問看護師につながります。在宅のままゆっくり下り坂を下って、ある日在宅で亡くなる・・・ためには、医療の介入は要りません。医療は治すためのもの、死ぬための医療はありません。』
うむ、下り坂も、それなりに健康であれば、医療の世話にならずに、気がつけば死んでいた。そりゃ、理想ですね。できれば、病院ではなく、家のベッドで、死にたい・・・みな、同じ想いでしょう。