「海の見える理髪店」

「海の見える理髪店」
荻原 浩
集英社文庫
2020年7月22日第9刷

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桜満開 兵庫県の桜の名所、ベスト1おの桜づつみ回廊 2夙川河川敷 3姫路城 4須磨浦山上公園 5日岡山公園 まだ、夙川河川敷には、行ったことがない。ということで、出発しましたが、山麓バイパスが事故渋滞のため、くじけてしまう。結局、今年は、近所の中央公園でお花見。

 

今、世界の合言葉は、「NO WAR PLEASE」です。

 

最寄りの駅ビルの「そごう」が撤退して、おおむね2年が過ぎましたが、漸く、「双日」によって、「エキソアレ」という総合ショッピングモール(61店舗)がオープンしました。


百貨店がなくなって、駅前が、寂れていましたが、活気が戻ってきました。コロナなんか吹き飛ばす勢いで、元気な街に復活することを期待しています。


そこで、尽力したのが「双日」ですね。双日は、ニチメン日商岩井が統合して発足した会社。ニチメンは、「朝が来た」の広岡浅子と縁が深い。日商岩井は、その源流が鈴木商店という神戸の商社。


鈴木商店については、城山三郎の「鼠」、玉岡かおるの「お家さん」を読むと、その歴史が分かります。


結局、神戸ゆかりの企業が、地域の活性化に乗りだすのは、意義あることですね。ぼくたち住民は、「エキソアレ」を盛り上げるために、消費活動の拠点としなければ、また、寂しい街になってしまいます。


まあ、住む街を活気のある街にするかどうかは、最後は、住民の意識が大事ということです。


と、余談はここまで。


で、やっちゃいました。「海の見える理髪店」、以前、読了済み。また、買ってしまいました。


そもそも、2007年5月12日に、このブログを書き始めた理由は、重複して本を買ったことが理由でした。ブログで読書雑感を書けば、記憶に残るだろうから、二度と、同じ本を買うことはない。


ところが、15年後、やっちゃいましたね。いよいよ、ボケボケになったかな。思えば、直木賞受賞作品・・・読んでいるよネ。でも、ジュンク堂で、なぜか?買ってしまいました。


悔しいので、もう一度、読みなおしました。

 

『それにしても珍しい場所につむじがおありですね。ええ、つむじっていうのは、お一人お一人違います。いえいえ、変わるものではありません。こういう仕事をしていますから、違いはすぐにわかります。
 最後までよく喋るジジイだとお思いでしょう。いつもじゃありませんよ。こんなことまでお話ししたのは、お客さまが初めてです。あなたにだけは話しておこうと思って。もう私、そう長くはないでしょうから。』

 


海の見える理髪店に予約を入れた。調髪の間、店主と僕の会話、というか、ほとんどが店主の若い時からの話が流れる。僕は、来週、結婚式を挙げることを話した。


いい小説は、二度読んでも、面白い、そして、同じように涙します。