「グランドシャトー」

「グランドシャトー」

高殿 円

文春文庫

2023年7月25日第2刷

 

Jam Jam

神戸ジャーナル 「神戸ジャズ100周年!珈琲を飲みながら音に触れる「ジャズ喫茶」特集」の記事で、三宮・元町のジャズ喫茶5店の紹介記事がありました。

【三宮】茶房ジャバ 【三宮】Voice 【元町】jazz&Coffee M&M 【元町】MOKUBAS TAVERN(木馬) 【元町】Jam Jam

行ったことがないお店があるので、今度、行ってみましょう。

って、久しぶりに、いつもの「Jam Jam」に行ってきました。すると、お腹の大きな若い妊婦さんが入店。えっ、こんな大音量のジャズ・・・大丈夫?なんて、大きなお世話でした。

 

 

ご当地を舞台にした本、ご当地と所縁のある作家の本などを対象とした賞が目立ち始めました。

 

関西で、有名なのは「京都本大賞」(2013年から)、初回受賞作が「珈琲店タレーランの事件簿(岡崎琢磨)」。これ、読みましたね。京都を舞台にした小説は、沢山あるので、競争率は高そうです。

 

そして、わが兵庫では、「ひょうご本大賞」(2022年から)と最近のものです。今年の受賞作は、「アンフォゲッタブル(松宮宏)」。随分前に、読んだ記憶があります。確か、ジャズバーを舞台にした物語だったと思います。

 

大阪にも、あります。「大阪ほんま本大賞」(2010年から)、初回受賞作が「銀二貫(高田郁)」。なぜか、時代小説が多いいようです。これも、読みましたね。

 

それ以外にも、各地方に○○大賞が、次々と創設されており、本の文化、読書の文化を盛り上げるように力を入れています。それと、ベストセラーになると舞台巡りなどで、観光にも貢献しているようです。

 

今日は、本のお話からでした。

 

さて、「グランドシャトー」。これも、2023年「大阪ほんま本大賞」の受賞作です。

 

「グランドシャトー」???いやいや「グランシャトー」ではありませんが、それをモジっています。

 

関西では、「京橋は~ ええとこだっせ~ グランシャトーがおまっせ~ グランシャトーへいらっしゃい」のCMソングでお馴染みです。

 

昭和の時代、京橋のキャバレー「グランドシャトー」のNO1とNO2のキャバレー嬢の物語です。

 

キャバレーと言っても、ボックスの客席、ステージとホールがあり、バンドマンが演奏して、プロの歌手が歌って、ダンスを踊る。そういった大人の社交場です。神戸で言えば、昔の東門街の「クラブ月世界(当時は、キャバレー月世界)」ですね。

 

そういえば、大昔、某地方都市のキャバレーでウエイターのバイトをしていたら、クールファイブが営業に来ていました。懐かしいね。

 

そんなキャバレーが、時代の波に翻弄されて、その栄枯盛衰とともに、生き抜いていくキャバレー嬢の生き様を描き出した小説です。

 

昭和~平成と時代の流れが思い出される・・・ある意味、キャバレーの世界から見た経済小説かもしれません。