「寂聴 観音経 愛とは」

「寂聴 観音経 愛とは」

中公文庫

文春文庫

2013年7月5日第9刷

 

「侘美」

酔っぱらっていて、きちんと、写真が取れていませんが、「侘美」という壱岐の焼酎です。

壱岐は、麦焼酎発祥の地・・・らしいです。なぜ、この写真が、巻頭に掲載されているか?それは、これから、お話ししましょう。

 

 

隔週、水曜日午前中の和太鼓の練習のあとは、ランチを兼ねて「サイゼリア」で反省会。ここでは、ビールとワイン(マグナム)を飲みながら、和太鼓の演奏について、真面目に、デスカッションをしています?

 

なんて、昼間から、ほとんど脱線して、そのうち出禁になりそうな「おやじ会話」で盛り上がっているのです。おおむね、2時間の楽しい時を過ごしたあと、ここで、解散するのですが・・・。

 

この日は、少し、もの足らなかった3人が、フラフラと新長田の「松岡商店」(知る人ぞ知る銘酒の豊富な酒屋さん)・・・ここ立ち飲みです。最近、流行の「角打ち」体験で入店。

 

 

さて、ここで、オーダーしたのが、「店主、壱岐の焼酎はないですか?」「お客様、とっておきの「いいの」があります。」と言って、グラスに注がれたのが・・・麦焼酎「侘美」・・・『なんと、芳醇な香り、そして、口の中でとろけるような飲み口』

 

「こりゃ、美味い」・・・ただし、すでに、サイゼリアで酔っぱらっていたので、このコメントが当を得ているものかどうか?自信がないので?またの機会に、「松岡商店」にお邪魔しましょう。

 

と、余談が長くなりましたが、般若湯のお話のあとは、瀬戸内寂聴さんの「観音経」です。以前、ご紹介した「般若心経」と同じシリーズです。

 

『私たちは物心つくころから、観音さまということばを数えきれないほど耳にして育っています。「あの人は観音さまのように美しい」とか「あの人は観音さまのようにやさしい」とかいうことばを耳にタコができるほど聞かされています。日本の町や村の至るところに観音堂や、観音さまをお祀りしたお寺があります。

いったい観音さまというのはどういう仏さまで、「観音経」というのはどういうことを教えたお経なのでしょう。』

 

ということで、二千七百数文字の「観音経」をわかりやすく解説してくれた本が、これです。この本では、「観音経」を段落ごとに解説しています。そして、寂聴さん、独特の脱線が多いのが特徴。これが、仏教本ですが読みやすく、そして、興味を持てるようにしています。

 

『心念不空過 能滅諸有苦

 観音さまの御名を聞きそのお姿を見て、いつも忘れず観音さまを念じつづけていたならば・・・もろもろの苦しみや悩みを滅し無くしてくださる」』

『念彼観音力』

 

観音さまのお力を信じて、つねに、「観音さま」と念じ続け、観音さまとともにここにある。

 

読書の秋、寂聴さんの「般若心経」「観音経」をセットでお薦めします。