つぶやき、へバーデン結節とは

つぶやき、へバーデン結節とは

 

「藤庵」

 ベランダの「藤の花」が満開です。いつだったか、10年ぐらい前だったか。大阪城公園に行ったとき、植木市で、藤の花の鉢植えを買いました。なんどか、鉢替えをして、今に至る。咲く年、咲かない年がありましたが、今年は、ごらんのとおり。

お習字のとき、ぼくの個人支部名の「藤庵」は、この「藤の花」から思いつきました。

 

 

10年前ぐらいから、悩みの種が、へバーデン結節です。最初に異常を感じた時は、整形外科で診てもらいましたが、すぐに、「これは、へバーデン結節だね。」と、言われて、「まあ、加齢だね。」の一言で済まされたと記憶しています。

 

へバーデン結節とは、手の指の第一関節の変形です。ぼくの場合、両手の指に症状が見受けられます。第一関節が、膨らんで、ときどき、痛みを感じます。

 

それが、最近、「痛み」を強く感じるようになりました。さらに、「痛み」だけではなく、朝方、「疼き」「こわばり」も感じています。とくに、左手の人差し指と中指。変形および膨らみは、両手の小指が酷いように思いますが、痛みはないのです。

 

整形外科に行っても、とくに、治療がないのは経験済みなので、こういう時、活躍するのが「YouTube」。あるは、あるは、鍼灸師、整体師、整形外科など、「へバーデン結節の治し方」。

 

「藁をもすがる思い」・・・ちょっと、大袈裟ですが、いくつか読んでみて、ほぼ共通しているのは、どうも、「治し方はないが、痛みを軽減することはできる」ということです。さて、その方法は、

 

① テーピングをして安静にする。

② 炎症を起こしているので消炎剤を塗布する。

この2点です。

 

とんでもないのは、患部をよくマッサージする。これは、まったく、逆効果らしいです。

 

一番信頼がおけるサイトによると、加齢が原因であることは、膝、腰などと同じであり、関節の形状が同じでも、痛みなどがある人とない人がいるらしいです。痛みがある人は、炎症を起こしているので、患部は、安静にすることが必要とのこと。

 

ぼくの趣味のウクレレは、手の指を過度に使います。とくに、下手くそなので、ついつい、力が入ってしまっているかも。

さらに、毎週金曜日、Facebookにソロ演奏をアップしています。そのため、さらに、ムキになって、毎日練習しているので、知らず知らずのうちに、手の指に負荷があったのかもしれません。

 

ここは、断腸の思いではありますが、ちょっと、立ち止まって、指の痛みが消えるまで、ウクレレの練習をお休みするか、時間を短くするしかありません。

 

ということで、66回続いた「ウクレレ・ソロ100曲アップ」は、一時休止とするか、頻度を、不定期にするか、指の調子と相談しながら、今後のことを考えたいと思います。

 

うむ、100回までは、何とか、続けたいのですが・・・残念!

 

と、言いながら、ほそぼそと、ゆるりと、・・・・。

「女のいない男たち」

「女のいない男たち」

村上春樹

文春文庫

2022年2月25日第11刷

 

 

『ああ、やりきれない。どうにかしてくれ。私はもう四十七になる。六十で死ぬとして、これからあと十三年生きなくちゃならない。長過ぎる。その十三年をいったいどうやって過ごしていけばいいんだ?どんなことをして毎日を埋めていけばいいんだ?』(「ヴァーニャ伯父」より)

 

今、世界の合言葉は、「NO WAR PLEASE」です。

 

残念なお知らせです。

 

今日の朝刊の小さい記事「コロナ薬、早期承認難航」とのこと。塩野義製薬が承認申請中のコロナの飲み薬の承認が難航しているらしい。

 

いままで、コロナ新薬については、この2年間、いろいろな情報が飛び交って、悲喜こもごもとは、このことです。漸く、塩野義製薬の薬が、承認申請まで、たどり着いたと思ったら、この有様。

 

記事によると、ウイルスを減少させる効果はあるが、症状を改善させる効果が今一らしい。まあ、よく分かりませんが、ウイルスが減少すればいいんじゃないの。症状改善は、他の薬で代替できそう・・・というのは、素人考えか?

 

大方、日本(厚生労働省)は、完璧を目指すからね。薬だから、当たり前かもしれませんが、「病は気から」。ビオフェルミンを呑んで熱が下がることもあるよネ。

 

ただし、現在、国会審議中の法改正により、あらたに「緊急承認制度」ができるとのこと。どうも、5月中に、この制度の適用第1号になるかも?とのこと。

 

結局、承認するらしいが、2年以内に有効性が確認できなければ、取り消されるらしい。なんだか、分からないけれど、とにかく、日本の制度は、このような「カラクリ」が多すぎます。

 

結論からすると、どうも、5月には、コロナ新薬が、承認されるらしいということです。

 

余談は、ここまで。

 

久しぶりの村上春樹です。日本では、毎年、ノーベル文学賞の季節になると下馬評に上がりますが・・・。

 

「女のいない男たち」は、短篇集です。そして、この短篇集の最初の一作が、「ドライブ・マイ・カー」です。

 

もう、お判りでしょう。最近、アカデミー賞で話題となった「ドライブ・マイ・カー」の原作です。ぼくは、映画は、見ていませんが、原作に忠実であれば、映画として、う~む、何が面白いのか・・・・?

 

あらすじを「ばらす」と、舞台俳優の「家福(かふく)」と「家福」の車の専属ドライーバー「みさき」の車の中でのおしゃべり。おしゃべりの内容は、家福の死んだ妻の浮気相手と家福との不思議な関係についてです。まあ、それ以上は、映画を見るなり、この本を読むなり。

 

『だってそれはただの肉体じゃないか、と家福は自分に言い聞かせた。やがては小さな骨と灰になってしまうだけのものじゃないか。もっと大切なものがきっと他にあるはずだ。

もしそれが盲点だとしたら、僕らはみんな同じような盲点を抱えて生きているんです。』

 

村上春樹の小説には、かならず、傍点が付されている部分があります。たぶん、この一文が、何を意味するのかが、村上春樹の宿題なのでしょうか。

ぶらり、京都で花見

ぶらり、京都で花見

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サクラ 今年は、桜が長く楽しめました。が、来週、雨模様らしいので、もう、散ってしまうのでしょう。桜の花びらは、咲きはじめは、ホワイト、散り際は、ピンクに変わっていきます。もう、ピンクです。

 

 

朝のニュース、NHK「おはよう日本」を見ていたら、桜の名所、京都の「平野神社」の中継が放送されました。

 

我が家では、いつもそうです。その日の天気、そして、なにかの情報で、その日の予定が、突然、決められます。

 

天気良好、先週、夙川河川敷に行きそびれた、桜の名所の情報などの諸要素に誘導されて、また、また、突然、京都行が決定。出発予定時間、洗濯終了後の9時30分。

 

出発進行、茄子のおしんこ・・・目指すは、「平野神社

 

神戸西ICから山陽道中国道名神高速、そして、京都南ICへ。ここで、なぜ、新名神を利用しないか?答えは、実は、高槻までの走行時間は、ほぼ同じ。それと、新名神は、高架橋とトンネルの連続で、つまらない。のです。

 

11時30分、「平野神社」付近に到着。都合よく、コインパーキングに駐車。ここを起点に、さあ、いざ、花見へ。

 

さすがに、「平野神社」の桜はすごかった。境内一面が、桜、桜、桜。うむ、しかし、紅白の幔幕が張られて、何やら、受付があるようだ。

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なんと、境内ぐるりと、紅白の幔幕で囲われて、入園料500円が必要。えっ、これには、細君ともども興ざめ。年金生活者は、「清く、正しく、貧乏」がモットー。外から眺めるだけでも十分。

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無料の境内で桜を楽しんで、徒歩5分の北野天満宮に移動。ここは、梅の名所ですが、すでに季節外れで閑散としています。「とようけ茶屋」で昼食を・・・と思っていたが、人気店のため行列。あきらめて、近くの「蕎麦屋」で済ます。

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昼食後、徒歩5分の「大将軍神社」へ。ここは、陰陽道八将神が祀られているとのこと。うむ、いわゆる、神社とは何が違うのか?どうも、方角の吉凶を占う神様らしいが、詳しいことは???。

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ここまでで、細君は、三社のご朱印をゲットして、ご満悦。

 

パーキングに戻って、時間に余裕があったので、大サービスで、「貴船神社」に向かう。別に、桜の名所ではないが、以前から、行ってみたかったので。

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うむ、貴船貴船っていうので、もっと、なんというか、期待して来てみましたが、シーズン外れ。川沿いに料理旅館が張り付いて、夏の川床の錆びた基礎が、なんとも侘しい。それに、駐車場もなく、マイカーで来るところではないし、お茶を飲むところもなし。

 

と、いうことで、やや空振りに終わった「京都の花見」でした。

 

が、帰りの途中、加茂川べりの桜並木は、「おおっ」という景色でした。最初から、ここにすればよかった。

「海の見える理髪店」

「海の見える理髪店」
荻原 浩
集英社文庫
2020年7月22日第9刷

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桜満開 兵庫県の桜の名所、ベスト1おの桜づつみ回廊 2夙川河川敷 3姫路城 4須磨浦山上公園 5日岡山公園 まだ、夙川河川敷には、行ったことがない。ということで、出発しましたが、山麓バイパスが事故渋滞のため、くじけてしまう。結局、今年は、近所の中央公園でお花見。

 

今、世界の合言葉は、「NO WAR PLEASE」です。

 

最寄りの駅ビルの「そごう」が撤退して、おおむね2年が過ぎましたが、漸く、「双日」によって、「エキソアレ」という総合ショッピングモール(61店舗)がオープンしました。


百貨店がなくなって、駅前が、寂れていましたが、活気が戻ってきました。コロナなんか吹き飛ばす勢いで、元気な街に復活することを期待しています。


そこで、尽力したのが「双日」ですね。双日は、ニチメン日商岩井が統合して発足した会社。ニチメンは、「朝が来た」の広岡浅子と縁が深い。日商岩井は、その源流が鈴木商店という神戸の商社。


鈴木商店については、城山三郎の「鼠」、玉岡かおるの「お家さん」を読むと、その歴史が分かります。


結局、神戸ゆかりの企業が、地域の活性化に乗りだすのは、意義あることですね。ぼくたち住民は、「エキソアレ」を盛り上げるために、消費活動の拠点としなければ、また、寂しい街になってしまいます。


まあ、住む街を活気のある街にするかどうかは、最後は、住民の意識が大事ということです。


と、余談はここまで。


で、やっちゃいました。「海の見える理髪店」、以前、読了済み。また、買ってしまいました。


そもそも、2007年5月12日に、このブログを書き始めた理由は、重複して本を買ったことが理由でした。ブログで読書雑感を書けば、記憶に残るだろうから、二度と、同じ本を買うことはない。


ところが、15年後、やっちゃいましたね。いよいよ、ボケボケになったかな。思えば、直木賞受賞作品・・・読んでいるよネ。でも、ジュンク堂で、なぜか?買ってしまいました。


悔しいので、もう一度、読みなおしました。

 

『それにしても珍しい場所につむじがおありですね。ええ、つむじっていうのは、お一人お一人違います。いえいえ、変わるものではありません。こういう仕事をしていますから、違いはすぐにわかります。
 最後までよく喋るジジイだとお思いでしょう。いつもじゃありませんよ。こんなことまでお話ししたのは、お客さまが初めてです。あなたにだけは話しておこうと思って。もう私、そう長くはないでしょうから。』

 


海の見える理髪店に予約を入れた。調髪の間、店主と僕の会話、というか、ほとんどが店主の若い時からの話が流れる。僕は、来週、結婚式を挙げることを話した。


いい小説は、二度読んでも、面白い、そして、同じように涙します。

「店長がバカすぎて」

「店長がバカすぎて」

早見和真

ハルキ文庫

2021年12月18日第十刷

 

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天満天神繫昌亭 所用で新大阪に行った帰りに、水都大阪の夏祭り「天神祭り」の中心、大阪天満宮に寄ってみました。夏に行けばいいのに。ぐるりと周囲を回っていたら「天満天神繁盛亭」を見つけました。へえ!ここにあるんだ。寄付の提灯がいっぱいでした。

 

 

今、世界の合言葉は、「NO WAR PLEASE」です。

 

繁盛亭の出演スケジュールを見ながら、「桂わかば」の名前を探しましたが、ありませんでした。

 

誰?うむ、息子の同級生。ぼくが、少年サッカーのお世話をしていた時のクラブのメンバーの一人。「桂ざこば」門下に入って、活躍中とのこと。

 

日曜日の朝、ラジ関の番組のリポーターをしていましたが、最近、声を聴きませんね。落語に専念しているのかも?応援よろしくお願いします。って、勝手に、「推し」をしました。

 

最近、もう一人の「推し」。「早見和真」さんです。

 

まえに読んだ2冊とは、随分、違ったイメージです。あっ、「小説王」とは似ているのかな?同じ、出版業界の話として・・・。いずれにしても、彼の才能を感じさせるものです。

 

巻末に、角川春樹との対談が掲載されていますが、

 

角川春樹 これ、傑作だよ。早見の作品の中で一番いい。力を入れて書いていると言っていたけど。その力の入れどころと抜きどころのバランスがうまく取れているなと感じたね。』

 

ということで、「店長がバカすぎて」ですが、

 

タイトルが、ちょっと、いかがなものかとは思いますが、ストーリーは、左程、おちゃらけた内容ではありません。ベースは、書店員のお仕事小説ですが、だんだん、ミステリーぽっくなってくるのは、面白いですね。

 

6編の連作みたいな構成です。サブタイトルが、店長が、小説家が、弊社の社長が、営業が、神様が、結局、私が、バカすぎて、と続いていきます。

 

『物語の持つ力の一つは「自分じゃない誰かの人生」を追体験できること、いつかそう教えてくれたのは小柳さんだった。他者を想像すること、自分以外の誰かの立場に立つこと。「みんなが自分のことしか考えない時代だもん。一瞬でも自分以外の人間を想像できるなら、それだけで物語は有効でしょう?」と、小柳さんははにかみながら言っていた。』

 

武蔵野書店の契約社員の書店員谷原京子(二十八歳)。バカな店長、小説家、社長、出版社の営業、そして、神様というお客様を相手のトラブル続き、「もう、辞めてやる。」でも、彼女は、本が大好き、だから、辞められないのです。

 

三人の書店員さんが、帯書を書いています。

 

『これは・・・

 店長にばれる前に完売するのでは?! 未来屋書店 碑文谷店 ○○さん』

 

 

出版業界は、小説家、編集者、出版社、書店、書店員さんなどなどから成り立っています。今日、出版業化は不況とのこと。本が売れない。そんなとき、最前線の書店員さんへの応援メッセージのような物語かも。

 

「太陽の季節」

太陽の季節
石原慎太郎
文藝春秋4月号

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ある図書館 コロナが落ち着いて、神戸外大の図書館が利用できるようになりました。なぜか?こういった雰囲気の中にいるとペギー葉山の「学生時代」を口ずさむのです。

 

今、世界の合言葉は、「NO WAR PLEASE」です。

 

21日で、「まん延防止」は解除するとのこと。気が早いもので、お流れになった新年会の誘いがありました。兵庫県では、まだ、毎日、2千人の感染者がいるのにどういうこと?


第5波では、千人でピークアウトしたのに、なんで!韓国と中国では、感染拡大中とのこと、なんで!もっと、説明してほしい。と、思ったら、知事が感染したとのこと。なんじゃ、そりゃあ。


ウクライナ戦争で、コロナのニュースが減ってきたので、ワイドショーでの詳細な説明がなくなりました。どうも、コロナに関する情報が不足してきました。いかに、マスコミだよりかが露呈したのです。


逆に、マスコミの恐ろしさを感じます。ぼくたちは、つねに、マスコミに左右されているのです。とすると、情報発信・受信の自由の大切さがわかります。ウクライナは、その自由を守るため戦っているのですね。


と、余談はここまでで、今週は、なんと、「太陽の季節」です。


石原慎太郎さんが、2月に亡くなりました。すると、2か月後に奥さんも亡くなりました。まさに、夫唱婦随。何て言うと、ジェンダー云々と非難を浴びそうですが、石原ご夫妻は、そういう年代なんでしょう。そういえば、ぼくの両親は、命日が同じ日です。これも、夫唱婦随。


また、余談になってしまいました。


ぼくは、「太陽の季節」を読んだことはありません。昭和30年の芥川賞ですから。ところが、4月号の文藝春秋に当時のままの印刷で再掲載されました。このページのみが、昭和30年です。

 

そのため、活字が小さく、漢字は、旧漢字で、なんとも時代を感じさせます。さらに、ページに掲載されている広告も当時のままです。

 

『宝塚ホテル 新装再開! 御宿泊:800円より』など

 

こういう企画は、ちょっと、面白いですね。

 

さて、「太陽の季節」です。2時間もあれば、読み切ってしまう短編小説です。裕福な家庭の若い男女が、クラブ、ヨット、拳闘などに興じる破天荒な生活をテーマに、若者のエネルギーを爆発させ、まったく、戦後わずか10年を感じさせません。

 

「風俗小説」、「背徳小説」ともいわれ、「危険な小説ではある」の評を受けながらではあるが芥川賞を受賞しました。

 

『彼が再びウクレレを取り上げた時、前の船から女の高い歌聲が流れた。それはイタリーの船唄だった。たちこめる靄の中に高く、或いは暗い水を低く傳わつて聞こえてくる。龍哉は楽器をそれに合わせようとしたが、すぐに止めて放り出した。彼の耳にはお伽話に聞いた人魚(サイレン)の歌が鳴っている。』

 

龍哉と英子が、夜、ヨットで戯れているシーン。「彼の耳にはお伽話に聞いた人魚(サイレン)の歌が鳴っている。」ぼくは、この表現にしびれました。

 

「愛なき世界 (上) (下)」

「愛なき世界 (上) (下)」

三浦しをん

中公文庫

2021年11月25日初版

 

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シロイヌナズナ アジアやヨーロッパなど湿地帯に広く分布するアブラナ科の1年草または越年草

 

 

今、世界の合言葉は、「NO WAR PLEASE」です。

 

事件です。いや、事故です。

 

事故は、先週の日曜日の夕方に起こりました。

 

ポストに行った帰り、上り階段ですべって踊り場でこけました。そのとき、何が起こったか分かりませんでした。メガネが飛んでしまって、ツルが折れていました。左の目元を触ると、ぬめっと言う感触。血が出ていました。

 

家に戻って、応急処置。左の眉の下に裂傷。傷は浅い。止血をして、カットバンを貼る。まるで、試合あとのボクサーのようだ。

 

月曜日、メガネが壊れたので、メガネの三城で新調。度数の同じレンズの在庫があったので、1時間程度で出来上がる。だんだん、目の周りが腫れてくる。

 

火曜日、念ため眼科に行く。まるで、眼のドック。検査の結果、目ん玉には、異常なし。ただし、先生から頭部の検査を薦められる。

 

水曜日、念のため整形外科に行く。CT検査。とりあえず、問題なし。確定診断は翌日。

 

木曜日、CT検査確定診断。結果は・・・・頭部骨折なし。脳内出血なし。脳梗塞なし。脳幹部異常なし。よく考えたら、まずは、整形外科だよね。

 

原因は、スリッパで出かけたこと。メガネが手元用で焦点が合っていなかったこと。やや、急いでいたこと。

 

この事故、足腰は鍛えていると思っていましたが、やや、ショック。皆さま、くれぐれも、気をつけましょう。

 

余談・・・は、ここまでで、「愛なき世界」。タイトルは、まるで恋愛小説。でも、「三浦しをん」さんの恋愛小説は、ナイナイ。

 

『「植物には、脳も神経もありません。つまり、思考も感情もない。人間が言うところの、「愛」という概念がないのです。それでも旺盛に繁殖し、多様な形態を持ち、環境に適応して、地球のあちこちで生きている。不思議だと思いませんか?」

「だから私は、植物を選びました。愛のない世界に生きる植物の研究に、すべてを捧げると決めています。誰ともつきあうことはできないし、しないのです。」』

 

T大学大学院の院生の木村紗英は、シロイヌナズナの葉っぱの研究に没頭しています。T大学の近くの洋食屋の見習い藤丸陽太は、紗英に恋をしましたが、紗英の頭の中はシロイヌナズナに占拠されています。

 

この小説、まるで植物学のテキストのように、植物の情報で満載。巻末には、植物学入門の特別付録つき。紗英は、シロイヌナズナの葉っぱのDNAに夢中。とにかく、根気の必要な作業が続く。

 

PCR検査の解説も・・・ごく微量のDNAでも解析可能な量まで増幅させる技法で、様々な遺伝子の解析に利用される。

 

三浦さんは、早稲田の文学部、理系女子ではないのに、ここまで、植物学について調査するのか。小説家という職業は、奥の深~いお仕事です。

 

そういえば、有川浩さんの「植物図鑑」という小説では、オオイヌノフグリとか、ヘクソカズラなんていう植物を知りましたね。

 

小説・・・って、勉強になるね。