ぶらり、朝来~生野

ぶらり、朝来~生野

 

青倉山の青倉神社 朝来の青倉神社(目の神様)は、青倉山の中腹の険しい崖沿いにありました。急傾斜の苔むした石の階段を登っていくと、古びた社殿の裏にお地蔵様がいました。その横には、ご神水の蛇口がありましたが、眼にご利益があるのか?

 

 

今、世界の合言葉は、「NO WAR PLEASE」です。

 

朝来方面のドライブ。思いもかけない出会いがありました。

 

ドライブに出かけた時は、細君のご朱印集めで、地元の神社に立ち寄ります。今回は、青倉神社。青倉山(811m)の麓に大きな鳥居があったので、そこから、青倉山の林道をドライブ。

 

やや、ナビの地図が消えた。えっ、どういうこと。それでも、道があるので、山の中を進む。まるで、「ポツンと一軒家」のロケのようです。不安を抱えながら、進むと「青倉神社」がありました。この山の中に!

 

残念ながら、社務所は閉じて、ご朱印はいただけません。それでも、急な崖の階段を昇って、本殿で、「家内安全、一家健康」を祈願。

 

さて、今回、目指すのは生野の古民家レストラン「芒種(ぼうしゅ)」(芒種とは、イネやムギの芒(なぎ)を撒く季節のこと)です。梅雨入りの季節にピッタリのネーミングのレストランです。

 

青倉山を黒川ダム方面に下山・・・その途中、「あっ、鹿だ!」。突然、山の中から親鹿と小鹿が、道路に出現。すぐに、山の中に。小鹿は、じっと、こちらを見ている。背中に白い斑点のある綺麗な野生の鹿です。ものの数秒、山中に消えていきました。

 

市川という清流沿いをクネクネと気持ちよくドライブしながら、銀山湖を経由して、生野の街へ。「日本オオサンショウウオの会 朝来大会」開催中。竹下景子さんの講演があるということで、何やら、人が沢山。

 

目的地、古民家レストラン「芒種」で、ちょっと、お洒落なランチのあと、生野の街をブウラブラ。生野銀山には、30年前に遊びに来たので、この町も、それ以来か?最近は、古い町並みを残すのがトレンド。

おっと、「志村喬記念館」・・・「なに、これ!」ご存知、「七人の侍」など、黒沢映画の常連俳優。えっ、生野のご出身。ぼくの祖父の年代の方ですね。記念館は、映画ポスターなどの展示があり、懐かしい昭和の雰囲気が満載。

 

なぜか?岡田准一さんが、何度か、訪れているとのこと。えっ、高倉健さんも。

 

ブウラブラのあと、「播磨屋本店」で「ぜんざい」を食べるつもりでしたが、残念、7年前にレストランは廃業したとのこと。今は、売店の無料休憩所で給茶のサービスをしていました。

大きな茅葺の建屋で、綺麗に整備されていて、勿体ないですが、無料休憩サービスとは、洒落ていますね。

 

ということで、「思いもかけない出会い」とは、「鹿の親子」と「志村喬さん」でした。

「夢見る帝国図書館」

「夢見る帝国図書館

中島京子

文春文庫

2022年5月10日第1刷

 

喫茶CHERRY 元町商店街界わいには、おおくの純喫茶があります。創業1963年。もうすぐ60年です。店内は、細長い「ウナギの寝床」みたいですが、なんとなく、落ち着く雰囲気があります。そうそう、今、純喫茶が人気とのことですが・・・。

 

 

今、世界の合言葉は、「NO WAR PLEASE」です。

 

「声明」って、ご存知ですか?

 

「声明」とは、法要儀式に際し、経文や真言に旋律抑揚を付けて唱える仏教声楽曲で、日本の音楽の源流と言われている、らしいです。

 

そういえば、「謡い」「小唄」なんかに、どこか似ているかな?

その「声明」のリサイタル?を聴きに行きました。場所は、西脇オリナスホール。コロナの影響のため2年越しの開催とのこと。

 

開会とともに、舞台には、兵庫県真言宗のお寺の僧侶9人が並んで、合唱します。

 

圧巻は、「大般若転読」です。「大般若転読」とは、大般若波羅蜜多経六百巻を転読する法要らしいです。ぼくたちが知っている「般若心経」は、この「大般若波羅蜜多経六百巻」の要約版らしいです。

 

これを、すべて唱えるのは大変なので、「大般若転読」という、まあ、簡便な方法でのお唱えです。

 

具体的には、経本を玉すだれのようにめくって「転がして読む」、大きな声で経本をたたきつけて、その音で「魔」を打ち払います。また、転読で生じる風、「梵風」が、会場内に充満することにより、ご利益をうける・・・ということらしいです。

 

これは、なかなかの迫力でした。

 

最後は、会場の観衆みんなで、「般若心経」の大合唱で、2時間のイベントの閉幕でした。

 

わっ、余談が長くなりましたが、「夢見る帝国図書館」。

 

タイトルは、お堅いイメージですが、戦後混乱期を生き抜いた「喜和子」さんと、作家の「わたし」の穏やかで、緩やかな交流記。

 

「喜和子」さんのことをもっと知りたい。「わたし」のそんな想いが、図書館の物語と共鳴しながら物語が語られます。

 

お堅い話をすると、「帝国図書館」とは、現在の「国立国会図書館」の前進です。

 

『「ねえ、どうして、図書館ってものが作られたのか、あんた知ってる?」

「どうしてって。本をみんなに読ませようと思ったんじゃないですか?」

「そうね。まあ、当たってなくもないけどね」

福沢諭吉がね、洋行したわけよ そして帰ってきて言ったわけ。『西洋の首都にはビブリオテーキがある』って」

「なんだか料理名みたい」

「それでみんなびっくりして、そりゃ作らなきゃならんてことになった」

「それがスタートですか!」』

 

現在、上野にあった「帝国図書館」は、「国立国会図書館国際こども図書館」になっています。そうそう、神戸にも、最近、「こどもの本の森神戸」がオープンしました。コロナの関係で、予約制とのことで、残念ながら、入館できませんでした。

「傑作はまだ」

「傑作はまだ」
瀬尾 まいこ
文春文庫
2022年5月10日第1刷

 

峠の茶屋一軒家 三田の山の中の「峠の茶屋一軒家」。これが、なんというか?街中であれば喫茶店。峠越えの途中で、見つけました。「わらび餅」と珈琲。実は、この「わら餅」が、有名らしい。あとで、知りました。

 

今、世界の合言葉は、「NO WAR PLEASE」です。

 

持続化給付金の詐欺事件が、多発しています。そもそも、こういったことは、予見されていました。申請者の性善説を前提として、簡易な要件で、給付金を給付したことが原因です。


このような社会保障は、小さな政府では、「健康で文化的生活が損なわれる国民」に対して、行われるべきであり、事業者の所得が減少したからと言って、事業者に補償するというのは、異例なことだと思います。


マスコミは、諸外国では、3日で給付した、政府は遅い・・などと、批判たらたらでした。諸外国は、マイナンバーで所得が捕捉できています。日本は、国家を信用していない国民が、非協力的です。


いま、マスコミは、政府の審査がルーズだといいます。いったい、日本のマスコミは、定見があるのか?こういった、レベルの低いマスコミが、世論を支配する日本は、ロシアどころではありません。


ぼくたち国民は、政府の発表・マスコミの報道に支配されることなく、キチンとした定見をもって、世の中の動きをみて、みずから判断していくことが大切です。


ナンチャッテ!ぼくは、もうすでに、世の中の埒外に居るようなものですから、体制に流されるのみですが・・・。

 

なお、アメリカでは、この手の詐欺被害が数兆円とのことです。バイデン大統領が、特別検察官を任命して、捜査強化。


悲憤慷慨は、ここまで。とても、心温まる小説を読みました。ラストは、思わず、目が潤んできました。瀬尾まいこさん、ありがとう。

 

『「実の父親に言うのはおかしいけど、やはりはじめましてで、いいんだよね?ま、名前と顔は知ってるだろうけど、永原智です。はじめまして」
突然やってきた青年に玄関でそう頭を下げられ、俺はただ、「ああ、まあ」としか声がでなかった。』

 


俺は、ソコソコ売れている引きこもりの小説家。26年前に生まれてから、一度も逢ったことがない息子が、突然、家にやってきた。


26年前、一度会っただけの永原美月と、そういうことになった。三か月後、妊娠したことが伝えられたが、結婚せず、養育費を毎月10万円送って、毎月、子供の写真を受け取った。


智との親子二人の生活が始まった。もともと、引きこもりの俺が、智のペースで、どんどん、世間との繋がりをもつようになった。なにせ、両親にも20年以上、会っていない俺だ。


さて、この二人、どういった展開になるのか?


男親と息子の物語。重松清の「とんび」とは、また違ったハートフルストーリーに、どんどん引き込まれていき、ラストは、涙でした。

「ビブリア古書堂の事件手帖<Ⅲ>~扉子と虚ろな夢~」

ビブリア古書堂の事件手帖<Ⅲ>~扉子と虚ろな夢~」

三上 延

メディアワークス文庫

2022年3月25日初版

 

田舎の一軒家 神戸と言っても、ちょっと、西に行けば、もう、田舎の風景が広がります。車を降りて、ひょいと見渡すと、見慣れた民家も、なんとなく、風情があると思ったので、ひょいと、スケッチ。

 

 

今、世界の合言葉は、「NO WAR PLEASE」です。

 

今週、久しぶりに・・・コロナ以前だから2年ぶりかな、いや、3年ぶりかな・・・近くの大学の図書館に行きました。

 

コロナの影響で、一般利用が制限されていましたが、漸く、解禁されました。利用カードの期限が過ぎていたので、更新手続きもしました。

 

ついでに、学生食堂に行って、定食も食べました。食堂は、学生さんでいっぱい。でも、机の上は、アクリル板で仕切られて、まるで、「飼い葉おけ」に顔を突っ込んで食べているようです。

 

それでも、学生さんたちは、賑やかに会話を楽しんでいます。彼らに、「黙食」といっても、そりゃ、無理でしょう。

 

図書館は、電子辞書片手に勉強している子、文庫本を読んでいる子、ぼんやり外を眺めている子、うつ伏せになって昼寝を愉しんでいる子、うむ、いつもの景色です。

 

試験前でもないのに以前よりも、多くの学生が利用しているかも。若い人たちは、リモートの世界から、対面の世界を懐かしんで、愉しんでいるのでしょう。

 

ぼくは、窓際で、春の陽をうけながら、なかなか読み進むことができない「人新世の「資本論」」を読み始めました。が、やがて、ウトウト・・・。

 

余談はここまで、ハイ、1年ぶりの「ビブリア」です。この巻で10巻目、8巻目からは、物語の主役が、篠川栞子から、娘の扉子になってきました。

 

「ビブリア」とは、10年以上のお付き合いになります。シリーズ本で、続けて読んでいるのは、「ビブリア」だけですね。

 

ご存知ない方のために、ビブリア古書堂は、鎌倉の古本屋さんです。その店主が、篠川栞子、普段は、奥手の女性ですが、本の話になると人が変わります。栞子の旦那が、大輔。本を読むと頭が痛くなります。

 

第1巻では、二人は、店主とアルバイトの関係でしたが、やがて、恋人となり、結婚して、子供も生まれました。その子・・・扉子は、高校生になりました。やれやれ、こっちが歳をとるはずです。

 

「ビブリア」は、単なる古本屋ではなく、古書にまつわる様々な謎解きを請け負います。今回のターゲット古書は、夢野久作の「ドグラ・マグラ」、そして、ちょっと気になる本が、山田風太郎の「人間臨終図鑑」です。

 

『「本の好きな人の考えは、その人の好きな本、大事にしている本から分かるものです」』

 

さて、あなたは、本が好きですか?

 

ぼくの考え方は、たぶん、高校時代に読んだ、司馬遼太郎の「世に棲む日日」「坂の上の雲」に影響されていると思います。単行本と読書用の文庫本を大事にしているのが、その証拠でしょう。

「老人よ、電気を消して「貧幸」に戻ろう!」

「老人よ、電気を消して「貧幸」に戻ろう!」

倉本聰

文藝春秋

2022年6月号

 

新緑 5月は、「橘月」という異称があります。橘は、柑橘系の果樹ですが、その実は、不老不死の実とも言われています。実は、近くの公園に、橘の木があり、昨年、白い花を咲かせ、実がなっていました。

「たか代より 橘月の 名をとめて しのふ昔の 思い添らむ<藤原家隆>」

 

今、世界の合言葉は、「NO WAR PLEASE」です。

 

マスク着用の要請が緩和されます。

 

最近は、ニュース番組、ワイドショーなどでは、ウクライナ、観光船沈没、給付金誤振り込みなどばかりで、コロナの情報がサッパリになりました。それでも、兵庫県は、毎日、1500人超の感染者が発表されています。

 

それでも、様々な規制が緩和されているのは、なぜ?コロナの弱毒化、ワクチン効果、それとも、経済優先・・・きちんと、なぜ緩和するのか、教えてよ。

 

マスクは、メガネと同じで、もう、顔の一部になってきたような・・・と言っても、今から暑くなると、鬱としいので、要請緩和は有難いですが、ほんとに、大丈夫?

 

あれだけ危機意識を高めたのに、ちょっと、説明不足ではないですか?マスク着用を緩和する科学的根拠を示してちょうだい。本音は、分からないけど、もう、いいんじゃないってことかも。

 

そこのところ、池上先生・・・教えて。

 

さて、倉本聰さん、「北の国から」などのヒットドラマの脚本を手掛けた方。最近では、帯ドラマの「やすらぎの郷」が記憶に新しい。富良野自然塾の活動などで、自然保護活動に尽力されています。御年87歳とのこと。

 

文藝春秋6月号に「老人よ、電気を消して「貧幸」に戻ろう!」を寄稿。

 

『我々老人世代は環境危機に責任がある。同時に我々は質素だった昔を経験して来た世代でもある。』

 

そうだね。ぼくが物心ついたころ、家の電気製品は、電球とラジオぐらいだった。でも、知っているからと言って、その時代に戻るのは、みんなが戻るなら仕方ないが、僕だけ戻るのは、そりゃ、無理ですね。

 

でも、環境危機を軽減するための行動は必要です。何ができるか、考えましょう。そして、小さいことから、コツコツと実践してみましょう。とは、思っています。

 

『もっと速く走れる。もっと容易に通信が出来る。もっと簡単に洗濯が出来る。掃除が出来る。ニュースが見れる。娯楽が楽しめる。買物が出来る。仕事が出来る。もっともっともっともっと・・・・

しかしそこにからくりがある。』

 

「貧幸」・・・貧しいが倖せ

 

『同じ意見の人、この指止まれ!』

 

とのこと。

 

そうです、「清く、正しく、貧幸に」これからのぼくのプリンシプルにしよう。まずは、かけ声からです。

「流浪の月」

「流浪の月」
凪良 ゆう
創元文藝文庫
2022年2月25日初版

 

ハーモニカ ハーモニカは、大きく分けて、ブルースハーモニカ、クロマチックハーモニカ、複音ハーモニカに分類されるらしい。そのうち、初心者向けは、ブルースハーモニカとのこと。

 

今、世界の合言葉は、「NO WAR PLEASE」です。

 

指の具合が、ちょっと、良くなったと思って、ウクレレを弾いてみたら、なんと、「元の木阿弥」でした。こりゃ、キッチリ、治さないとだめですね。


そこで、指を使わない楽器・・・ハーモニカを買いました。えっ、小学生のとき以来。まあ、すこしは、吹けるだろうと思ったら、大間違いのコンコンチキでした。


ブルースハーモニカは、穴が10個、ひとつの穴で吹き吸い2個の音があり、合計20個の音が出せます。そう、構造上は、出せます。


音域は3オクターブあり、ベンド奏法(吹き方で音を下げる奏法)で無い音を出すこともできます。あくまで、構造上はできることになっている。


さて、早速、教則本を見ながら、まず、音の確認・・・うむ、音は出るが、ウクレレと同じで、ビビリ音(ぼくは、こう呼んでいる)で、音が安定しない。要するに、他の音が混ざっている。


なぜ、10個の穴を吹いたり吸ったりで、違う音が出せるのだろうか???子供の頃には疑問に思わなかったが、今、その不思議に感動しています。しかも、大きな口で小さな穴に息を吹きかけて、一つの音しか出さないようにする。


これも、結局、練習するしかありませんね。


と、いうことで、余談はここまでで、今年、たぶん、面白い小説の1番です。


凪良ゆうさん、初めて読みました。BL小説(boys love)では、たくさん、出版されているようです。面白いはずです。2020年本屋大賞受賞作でした。


公園で19歳の文は10歳の少女、更紗と出会い、家に帰りたくないという更紗を自分のアパートに連れて帰ります。そして、2か月、文と更紗は、自由な時間を過ごしますが、世の中は、行方不明の少女の事件として報道され、大騒ぎ。


やがて、動物園で文は誘拐犯として、逮捕されます。それから、15年、文と更紗は、別々の人生を歩み、あるとき、偶然に、再会しました。15年間、文は、幼児性愛者の烙印を押され、更紗は、かわいそうな女の子として好奇の目が痛かった。


しかし、15年前の2か月に時間は、本人たちしか知らない。世の中は、青年と少女がマンションで2か月生活していたという事実だけで、いろいろ想像をするが、ほんとのことは、二人しか知らない。

 

『みんなに訴えたいことがわたしにはあった。
・・・文はおかしなことはなにもしなかった。
・・・文はとてもやさしい人だった。
けれど訴えるほど哀れまれた。まるで負けが確定したゲームに強制的に参加させられている気分だ。わたしに残された手段は、反応しないことだった。哀れみも、善意も、常に静かに微笑んで受け流す。』

 

映画化されて、今、公開中です。

「元彼の遺言状」

「元彼の遺言状」
新川帆立
宝島社文庫
2022年3月31日第8刷

牡丹 先日、永沢寺(ようたくじ)に行ったときに、三つ蕾のついた「牡丹」の鉢を買ってきました。二週間後、見事に真っ赤な花が咲きました。むかし、むかし、長谷寺で買った「牡丹」は、10年くらい、毎年、子供の日前後に咲いていました。この「牡丹」も、そうなるかな。

 

今、世界の合言葉は、「NO WAR PLEASE」です。

 

GW、とくに、予定はありませんでしたが、ブログを休刊しました。読者の皆様には、予告なしでの休刊をお詫びします。

 

前回、へバーデン結節で、指が痛いという記事を書きました。体のどこかに不調があると、いろいろと、「気合」が入らないものです。


一番影響があったのが、ウクレレです。常に、側において、合間、合間に、弾いていたのが、もう、2週間以上、弾いていません。まさか、ウクレレが、弾けなくなるとは・・・。このまま、ダメなのかも。


何か、音楽はやりたので、指を使わない、音階のある楽器は、アッ、ハーモニカでもやるかな?今度は、唇が切れたりして・・・。


思い出しました。錠一郎は、レコーディング前にトランペットが吹けなくなり、20年後にジャズピアノに転向しました(「カムカムエヴェリバディ」から)。


そんなことを考えていたら、学生時代の長崎の友人からLINE電話あり。彼も、へバーデン結節で指が変形しているとのこと。同病相憐れむ。病気は、同類がいると、なんだか、ホットするのは、なぜ?


ということで、気を取り直して、「元彼の遺言状」。


綾瀬はるか主演の放映中のテレビドラマの原作です。


新川帆立さん、31才の新人作家さんです。東大医学部を失敗して、法学部に入学、その後、司法試験に合格して、弁護士登録。小説教室に3年通って、執筆開始。本作で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞。現在は、弁護士は、休業中とのこと。


16才のとき、「吾輩は猫である」を読んで、小説を書きたいと思ったとのこと。思ったことが実現できるところが、才女ですね。また、麻雀のプロテストを受けて、トップで合格したらしい。


小説好きで、麻雀好きは、ぼくと、共通点がありますが・・・。

 

『僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る。

 これは僕にとって、犯人への復讐だ。

 与えることは奪うこと。

 犯人は僕があげた財産で一生暮らすことになる。つまり僕の支配のもとで、僕の亡霊に付きまとわれながら過ごすわけだ。

 きちんと犯人を見つけてもらえるように、犯人が見つからなかったら、僕の全財産は国庫に帰属させることにした。』

 

 

奇妙な遺言状を残して元彼は、インフルエンザが原因で亡くなった。元カノでもある弁護士の剣持麗子が、この遺言状の秘密に迫っていきます。

 

全財産は60億円。でも、遺留分(相続分の二分の一)は、相続人に権利があるよネ。

 

すでに、剣持麗子シリーズの第2段が発売されています。新川帆立さんの未来は・・・ミステリー。