「さよなら、私」

「さよなら、私」

小川 糸

幻冬舎文庫

令和5年11月25日第2刷

 



「みほとけまつり」

西区仏教会設立30周年記念大会

仏教の宗派を超えた団体とのこと。神戸市には神戸市仏教会の加盟寺院が333寺院、西区には西区仏教会の加盟寺院が39寺院あるそうです。

どのような活動を行っているのでしょうか?「実行托鉢」「涅槃会」「研修会」その他社会福祉活動を行っているとのことです。

「みほとけまつり」は第1部が記念式典・法要、第2部が特別講演「流通科学大学和太鼓部演奏」「須磨寺小池陽人師の講演」でした。

 

 

なお、お断りしますが、ぼくは、坐禅会でお世話になっている太山寺龍象院の和尚のお誘いで参加しましたが、門徒檀信徒ではありません。

 

さて、ご存知だと思いますが、ぼくは、一昨年から「和太鼓演奏」の練習に参加しているので、「流通科学大学和太鼓部演奏」に興味津々。

 

結論を言うと、何というのでしょうか?「創作和太鼓」とでも言えばよいのでしょうか?素晴らしい演奏でした。ぼくの「和太鼓」は、伝統的な祭り太鼓で、ゆったりしたものですが、これは迫力満点でした。

とくに、女性部員による40分のパフォーマンスには、ビックリしました。3月20日に流通科学大学のホールで、演奏会があるとのこと。さらに、興味津々。

 

ポピュラーな「須磨寺小池陽人師の講演」で印象に残ったこと。

宗教とオカルトの違い。宗教は、「去る者は追わず来る者は拒まず」、オカルトは「去る者、来るものを囲い込む」

「病は市に出せ」・・・体のこと、心のこと、その他諸々、悩み事などを話すことができる夫婦、近親者、友人などとの関係を保つことが大切とのこと。

 

以上、長い余談になりました。

 

今週の読書雑感は、小川糸さんの「さよなら、私」

 

小川糸さんは、「ツバキ文具店」「キラキラ共和国」「ツバキ文具店の鎌倉案内」のシリーズでファンになりました。

 

が、「さよなら、私」は、「恐竜の足跡を追いかけて」ほか短編2作で、少し、ぼくの期待を裏切る内容でした。鎌倉を舞台とした、ほのぼの小説「ツバキ文具店」のような作風を期待したのですが・・・・。

 

「恐竜の足跡を追いかけて」の舞台は、モンゴル。テレビドラマの「VIANT」を思い出します。

 

遊牧民の人たちってほとんど野菜を食べない・・・

お父さんのお父さんなんか、一生、一度も野菜を口にしないで死んでいったらしいよ。その分は、動物の内臓を食べたり、チーズとヨーグルトの乳製品で補っているんだ。』

 

 

へえ、世界の食には、不思議がたくさんあります。この小説では、モンゴルのゲルという住文化など遊牧民の生活を知ることができます。

 

が、小川糸さん、次回作を期待しています。と、思ったら、「椿の恋文」というシリーズ3作が出版済み。早く、文庫本にな~れ!