今週のひとこと&年齢について

tetu-eng2007-05-26

■今週のひとこと
今週のひとことは、5%がキーワード。
「お客様の5%は、お店に満足していない。でも。この5%のお客様をリピーターにすることが、お店を繁盛させる秘訣です。」(上野樹理主演「冗談じゃない」から)
私は、2週間に1回、11店舗から回収された「お客様の声」をすべてチェックしています。子供さんの字の練習に書いた声もありますし、ご老人の書かれた厳しいご意見もあります。「お客様の声」を書かれるお客様は、5%にも達しません。でも、書いていただいたお客様にリピーターになっていただくために、1枚の声も見過ごすことなく、2度以上は、目を通して、今は、この声が、11店舗の営業の改善に唯一の頼りとしています。
同じ5%で、昔、ある企業の社長から言われたことがあります。「社員のうち5%は優秀で、90%は普通で、5%はどうにもならない。5%の優秀な社員の力を出させることと、5%のどうにもならない社員をどう使うかが、私の仕事。とりわけ後者が重要である。」私は、90%の下の方にランクされていると思っていますが(後者の5%には入りたくないね。)、あなたは、どうですか?
そういえば、これも昔、ある退職する先輩にこんなことを言われました。「とうとう退職するけど、僕は、いつも仕事を一生懸命にやっていましたが、なぜ皆さんは、評価してくれなかったのだろうか?」私は、その先輩に「・・・・・」でした。
ついでに、もうひとこと。
「バンビー。お前を食わせているのは誰か知っているのか?役に立たないお前を食わせているのは、役に立っている連中だ。」(松本潤主演「バンビーノ」から)
■年齢について
年齢について、大きな法律の制定と改正があった。
1つは、先週、書いた国民投票法の投票年齢です。ご存じのように日本の法律では、多くの法律が20歳をもって成年として取扱い、自由と義務と責任を課します。ところが、憲法改正国民投票年齢は、18歳と規定しています。そのため、選挙の投票年齢から始まって、飲酒、喫煙を含めて20歳の年齢規定を改正するかの検討が始まります。成人式も、18歳ですかね。結局、国民投票法の一番大きな狙いは、憲法の改正手続きを定めることよりも、国民の成年年齢の改正論議に火をつけることですか?この方が、国民の生活に一番密接に関連することですね。これから、成年年齢に関する法律改正作業が始まると思いますが、しっかりウオッチしておくことが必要です。
もう1つは、少年法の改正です。これまでは、14歳以上から少年院に収容できることになっていましたが、「おおむね12歳以上」となりました。14歳未満の少年は、事件を起こしたら触法少年として刑事責任は問われず、児童支援施設に収容されるか保護観察処分を受けることになっていましたが、小学校5・6年生の少年でも少年院に送致することができるようになりました。それと、もうひとつ年齢の問題より大きな改正を見過ごしてはいけません。改正前は、触法少年事件は、警察は任意での捜査でしたが、改正により調査権が認められ、名実ともに少年事件に警察が捜査権をもったことです。凶悪事件の低年齢化など最近の少年事件に対応するためだと思いますが、ほんとうにこれでよいのでしょうか?少年法は更生法であり、少年の更生を目的とした法律です。確かに、殺人を犯した少年が拘禁されることもなく、社会で生活し続けることは被害者感情として受け入れられないことでしょう。また、事件を起こした少年を社会から抹殺することが犯罪の抑制につながるという考え方もあると思います。それで、少年の更生の可能性の芽を摘むことになりかねないことも事実です。さあ、皆さんはどう考えますか?